カデーニャ

睡眠を分析するスマートアイマスク「Neuroon」で時差ボケの解消に挑戦!

 時差ボケって本当につらいですよね。日中おそってくる抗いがたい睡魔や、夜ベッドに入ってもなかなか眠れないストレス。数日程度で解消できることもあれば、1週間近く続いて生活のペースがひどく乱れることもあり、筆者のように普段から不規則な生活を送っている人間でさえ、結構身体に堪えます。

 そんな時差ボケが苦手な私が気になったのが、ポーランドの企業「Inteliclinic」が開発した、睡眠の質をコントロールできるスマートアイマスク「Neuroon(ニューローン)」。これは脳波(EEG)や体温、睡眠中の体の動きなどを計測し、睡眠を分析してくれるという製品なのですが、毎日の睡眠を記録、分析する機能のほか、時差ボケの解消に役立つ「JET LAG BLOCKER」という機能も搭載されています。

Neuroon

 詳しい仕組みはわからないのですが、メーカーのWebサイトにある説明によれば、眠っている間に目のあたる部分でLEDが光って、この光で睡眠をコントロールして、時差によって生じるアルゴリズムのズレを解消。移動先のタイムゾーンにあわせて少しずつ体内時計を調整することで時差ボケを緩和できるとのことです。

 本当に辛い時差ボケを早期に解消できるのかな、ということで、アメリカ出張時に試してみました。

 まずはスマートフォンアプリでフライトの出発地と到着地、出発日を入力。これは航空券の予約番号からも検索&登録できるようですが、筆者が試した範囲では、何度やってもうまくいかなかったので手動で入力しました。

フライトの出発地と到着地、出発日を入力

 次に旅程の詳細が表示されます。移動距離が地図上で表示される演出もあって、旅行気分が高まります。

旅程の詳細

 続いてセラピーの概要が表示されます。私はフライト後にスタートしてしまいましたが、最大の効果を得るためにはフライト1週間前から始めた方が良いようです。

 スマートフォンアプリでの初期設定が終わったら、あとはNeuroonを装着して眠るだけ。ただ問題は、私は寝相がよくないため、朝までちゃんと装着し続けていられないということ。外れてしまうのを防ぐT前に最初はNeuroonの上からタオルを巻き付けてみたのですが、結び目が頭の後ろに来るため、いつものように上向きで眠れずなかなか寝付けません。

 そこで現地のアウトドアショップに出向き、このようなアイテムを買ってきました。伸縮性のある素材が筒型に成型されていて、使い方次第でヘアバンドにもバンダナにも帽子にもなるというもの。「BuFF」という商品名で日本でも販売されているようです。

スペイン製のヘッドバンド「BuFF」

 Neuroonの上からBuFFを付けたところ。BuFFは薄く、タオルのようにゴワゴワしないので、寝心地は悪くなさそうです。

BuFFを装着したところ

 これで、Neuroonを朝までしっかり装着できるようになり、時差ボケ解消のセラピーを無事に設定期間分、終えることができました。

セラピー完了。4〜5日間で4時間分を調整したとの結果が表示された

 アプリによれば、4〜5日間で4時間分を調整したとのこと。といわれても寝ている間のことなので、残念ながらLEDがどのように光るのか、詳しい動作を確認することはできませんでしたが、緑のLEDがやわらかく光って心地よく眠りに着くことができます。

 今回は行き、帰りの飛行機内で試してみたのですが、現地に着いてからも、帰国してからも、いつもより時差ボケの症状が軽くなったような気がします。実際にはフライト1週間前から利用する必要があるとのことで、もっと前から試すとより効果がハッキリするのかもしれません。

この記事は、2017年10月16日に「カデーニャ」で公開され、家電Watchへ移管されたものです。

太田百合子

レビューする商品がついつい欲しくなってしまい、ちっともお金が貯まらない物欲デジモノライター。

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