【グッドデザインエキスポ2011】
無接点充電「Qi」に対応したエネループのモバイル電源など

 グッドデザイン賞の候補作品約2,000点を展示する「グッドデザインエキスポ2011」が、26日、東京ビッグサイトで開幕した。会期は28日まで。開催時間は10時から21時までで、28日は16時で終了。入場料は1,000円。家電Watchでは、会場で公開された家電製品や照明機器、日用雑貨品などを紹介する。

Qi規格に対応した、docomoブランドのエネループモバイルバッテリー

NTTdocomoのオプション品として8~9月販売予定の「ポケットチャージャー 02」

 スマートフォンや携帯ゲーム機などモバイル機器の普及とともに、バリエーションが増えている商品ジャンルが「モバイル電源」。家庭のコンセントに繋がずに、外出先で充電できる便利な機器だが、グッドデザインエキスポでも数々の新製品が展示された。

 まずは、三洋電機のモバイル電源「ポケットチャージャー 02」から紹介する。NTTdocomoのスマートフォンのオプション品として、8~9月の販売を予定しているモバイル電源だが、無接点充電の規格「Qi(チー)」に対応しており、同規格に対応している充電パッドの上に載せるだけで充電できる。

 本体サイズは 約70×64×24mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は約145g。電池容量は5,000mAhで、出力は最大1.5A。出力用USBポートを2口備えている。

同時に展示されていた、携帯電話「AQUOS PHONE f SH-13C」(中央)と、充電パッド「ワイヤレスチャージャー 01」(左)

 このほか、無接点充電に対応した携帯電話「AQUOS PHONE f SH-13C」と、同携帯電話が充電できる充電パッド「ワイヤレスチャージャー 01」、モバイル電源「ポケットチャージャー01」など、既に発売中のオプション品も展示されていた。

 ワイヤレスチャージャーはQi規格に準拠した充電パッドで、同規格に対応した「AQUOS PHONE f SH-13C」を載せるだけで充電する。同じくQi規格に対応するポケットチャージャー02の充電もできる。いずれも発売中で、ワイヤレスチャージャーの希望小売価格は3,990円。

 ポケットチャージャー01も、NTTdocomoのスマートフォンのオプション品として発売されるモバイル電源。容量は2,500mAhで、出力用USBポートは1口。無接点充電はできない。希望小売価格は1,890円。

ポケットチャージャー 02は、無接点充電に対応。「01」はQi規格のマークがなく、無接点充電に対応しないバッテリー充電用のmicro-USB端子
 このほか、auブランドのモバイル電源「au ポータブルバッテリー 02」も展示されていた。見た目はdocomoのポケットチャージャー01とほぼ同じで、容量も2,500mAhと変わらないことから、同一製品を異なるブランドで展開しているものと思われる。

 なお、いずれも製品も、本体表面に「powerd by eneloop」と、三洋電機のブランド「eneloop(エネループ)」の名が記されている。

auブランドからも、エネループのモバイル電源「au ポータブルバッテリー 02」が販売される裏面のスペックによれば、容量は2,500mAhで、これはdocomoの「ポケットチャージャー01」と同じ

 


iPhoneが約7回充電できる! 大容量10,400mAhのモバイル電源

容量10,400mAhの大容量モバイル電源「ジャストモバイル ガムマックス」

 iPhoneやiPadなど、モバイル機器のオプションを多く取り扱うフォーカルポイントコンピュータからは、多種多様なモバイル電源が展示された。

 目を惹いたのは、リチウムイオン電池の容量が10,400mAhと、大容量の「ジャストモバイル ガムマックス」。1万mAhを超える容量のモバイル電源は珍しく、先ほど紹介した「ポケットチャージャー02」の約2個分の電池を備えていることになる。iPad、iPhoneの充電に対応しており、iPhoneであれば、約7回の充電が可能という。

 また、本体背面には8個のLEDインジケーターランプを搭載。ボタンを押してバッテリー残量が確認できる。

 さすがに一般的なモバイル電源と比べるとサイズは大きく、厚みもあるが、片手で持つことはできた。モバイル機器のヘビーユーザー向けの製品と言えるだろう。

給電側のUSBポート。大容量ということもあって本体は厚みがある製品説明パネル。iPhoneは約7回充電できるという


ライト付き、円筒形、Apple製品専用のモバイル電源も

容量4,400mAhで、ライトが付いている「チューンマックス 2ポートUSBバッテリー」

 同じくフォーカルポイントコンピュータでは、「チューンマックス 2ポートUSBバッテリー」という製品もあった。容量4,400mAh、出力用USBコネクタを2つ備えたコンパクトなモバイル電源だが、LEDライトが点灯できる点が特徴。緊急用のライトとしても使用できる。発売中で、同社直販ショップでの販売価格は7,800円。

 小型の製品では、「チューンマックス スティックバッテリー」もあった。約22.5×105mm(直径×高さ)と、円筒形のコンパクトなデザインが特徴で、同社によればiPhone 4よりも短く、10円玉よりも細いという。容量は2,200mAhで、スマートフォン1台分の充電に対応する。発売中で、同社直販ショップでの販売価格は3,980円。

 台湾のCooler Master社は、iPad/iPhone/iPodなど、Apple社製品のみに給電するモバイル電源「i Power Fort」を展示している。出力は、Apple社製品の接続コネクタ「Dockコネクタ」のみというシンプルな製品だ。容量は1,450mAh。本体底部のUSBコネクタを使えば繰り返しの充電も可能だ。

小型で円筒形の「チューンマックス スティックバッテリー」Apple社製品専用のモバイル電源「i Power Fort」


無接点充電パッドに時計を付けたアイディア商品

 最後にモバイル電源ではないが、充電関連ということで、Qi規格に対応した無接点充電パッドを紹介したい。

 米Oregon Scientificの「Weather Clock Wireless Charger」は、Qi規格に適合した製品を充電するための充電パッドだが、パッドにデジタル時計や温度を表示するモニターを搭載した点が特徴。単なるパッドではなく、時計も付ければもっと便利になるだろう、という遊び心のある製品だ。

米Oregon Scientificの「Weather Clock Wireless Charger」は、Qi規格に対応した充電パッドに時計を付けたアイディア商品iPhoneの充電には、Qi規格に対応したカバーを装着するパッドの面積は携帯電話1個分。置き台として使っているだけで充電できることになる





(本誌:正藤 慶一)

2011年8月27日 15:57