パナソニック、置くだけでワイヤレス充電できる「チャージパッド」

~モバイル電源と単三/単四の充電器も同時発売
チャージパッド 無接点充電パッドの「QE-TM101-K」

 パナソニックは、専用パッドの上に置くだけで、ワイヤレスで電池が充電できる「Charge Pad(チャージパッド)」シリーズを、6月24日に発売する。無接点充電パッド1機種、モバイル電源2機種、単三/単四ニッケル水素用の充電用ケース1機種の計4機種が用意される。

 価格はすべてオープンプライス。店頭予想価格は専用パッド「無接点充電パッド QE-TM101-K」が5,000円前後、モバイル電源の大容量タイプ「QE-PL201」が5,500円前後、標準タイプ「QE-PL101」が4,000円前後、充電用ケース「QE-CV201」が2,000円前後。


USB対応モバイル電源パック QE-PL201-W。電池容量は5,400mAhQE-PL101-W 電池容量は2,700mAh単3・単4形ニッケル水素 電池専用充電機能付キャリングケース QE-CV201-W

対応機器を専用充電パッドに置くだけで、常に最適な状態で充電

写真のように置くだけで充電できるという

 チャージパッドは、専用の充電パッド「QE-TM101-K」の上に対応する機器を置くだけで、ワイヤレスで電池が充電できるというもの。ワイヤレス給電の国際標準規格「Qi(チー)」に対応している機器が使用できる。Qi規格に対応した製品は、パナソニックではチャージパッドが初となる。

 充電方法には、パナソニックグループが開発した「ムービングコイル方式」を採用。これは、充電パッド上の所定のエリア内に機器を置くと、機器側の受電コイルの位置を自動的に検出、充電パッドの送電コイルが機器側の受電コイルの位置に移動し、充電をするというもの。パッドの充電エリア内であれば、どの位置でも充電は可能で、送電・受電コイルは常に最適な位置関係になるという。同社ではこれを「フリーポジショニング充電」としている。


ワイヤレス給電の国際標準規格「Qi」に対応している機器が使用できるムービングコイル方式のイメージ図

 また、2台の機器を充電エリアに置いた場合は「予約充電」となり、順次充電が行なわれる。充電パッドの電源はACアダプターで、AC100-240Vの電圧に対応するため、海外でも使用できる。

 QE-TM101-Kの本体サイズは146×170×20mmで、重量は約250g。出力は5W。本体カラーはホワイトとブラック。

 なおQi規格は、ワイヤレス給電の業界団体「WPC(Wireless Power Consortium)」によって策定されており、WPCはQi規格の国際標準化を推進している。


Qi規格に対応のモバイル電源、ニッケル水素電池の充電器も

 充電パッドのほか、Qi規格の無接点充電に対応したモバイル電源「QE-PL201」「QE-PL101」、および単三/単四ニッケル水素の充電用ケース「QE-CV201」も同時に発売する。

 モバイル電源2機種は、本体内のリチウムイオン電池に電池を蓄え、本体のUSB端子から携帯電話やスマートフォン、携帯ゲーム機といったさまざまなモバイル機器に給電できる点が特徴。QE-PL201は、電池容量が5,400mAh、最大出力が1.5Aという大容量・高出力モデルで、QE-PL101は電池容量2,700mAh、最大出力1Aの標準モデルとなる。QE-PL201には給電用のUSB端子が2口設けられている(QE-PL101は1口)。

 QE-PL201の本体サイズは63×70×24mm(同)で、重量は約150g。本体カラーはホワイトとブラック。充電用のUSBコード、ACアダプターも付属する。充電時間は、無接点充電パッドとACアダプターの場合で約7時間、USBの場合で約14時間。

モバイル電源は2種類が用意される。充電状態はランプの色で確認できる充電した電池は、USB経由でモバイル機器に給電可能
ニッケル水素電池の充電用ケースも発売される

 ニッケル水素電池の充電用ケース「QE-CV201」は、無接点充電パッドで単三、単四のニッケル水素電池を充電するためのユニット。本体は34×73×26mm(幅×奥行き×高さ)と小型で、持ち歩きに便利という。また、充電完了後は、そのまま電池のキャリングケースとしても使用できるという。

 本体サイズは34×73×26mm(同)で、重量は80g。電池の投入本数は2本まで。無接点充電パッドでの充電時間は、単三形2本が約3時間、単四形2本が約1.1時間(いずれも同社のニッケル水素電池「充電式EVOLTA」の場合)。本体カラーはホワイトとブラック。購入時には単三形の充電式EVOLTAが2本同梱される。USBなどの給電機能はない。

 なおチャージパッドシリーズは、三洋電機の充電池「eneloop(エネループ)」とは別系統のシリーズとして発売される。三洋電機は4月1日より、パナソニックの完全子会社となっている。



2011年4月20日 15:52