編集後記

11月15日版

伊達浩二

 大阪・北天満の古書店「青空書房」が、年内いっぱいで閉店されるという。ここのご主人の、さかもとけんいちさんは、90歳だが、お元気で仕事をされている。毎週日曜日に、店頭に掲示する「ほんじつ休ませていただきます」という、絵入りの手書きポスターでも、よく知られている方だ。

 大変に本好きな温厚な方で、私が何冊か本を買わせていただいたときに、「いい本を買っていただいてありがとう」とわざわざおっしゃっていただいて大変うれしかった覚えがある。

 今後は、ご自宅でブックカフェをされるということなので、お店との間の移動がつらくなったのだろう。おつかれさまでした。

 私は、年内にお店におじゃますることができないので、お近くの方は、ぜひ立ち寄って声をかけてあげていただきたい。

阿部夏子

外出中

中野 信二

  今週、家電Watchに掲載された記事で気になったものがある。それは、フジ医療器のマッサージチェア。マンションでも設置できるコンパクトな本体……なんと魅力的だろう。

 この記事を見て、20代前半で腰を痛めてから、いつかマッサージチェアを買ってやる! と思って生きてきたのを思い出した。なぜ今まで買えなかったのかというと、これまではサイズが大きすぎるとか、値段が高すぎるとかで、まったくもって手が出なかったのだ。

 「じゃあ、今はどうなのよ?」と聞かれると、「いやっ、もうそんなに欲しくないし……、同じところに長く住んでると物が増えるんだよね~」と強がりを言いそうなほど、置き場所や(自由に使える)お金がない。

 というわけで、今はまだムリですが! いつか必ず、コンパクトなマッサージチェアを買います。かっ、買っても、ほ、報告はしませんよ。

小林樹

先週あたりから、めっきり寒くなって、温かい緑茶が心に沁みます。昨日、ロングダウンを着ているマダムを2人ほど街で見かけました。あまりの寒さゆえ、ダウンを羽織る気持ちには共感しますが、今からダウンを着ていたら、この冬は乗り越えられないんじゃないか、という一抹の老婆心も芽生えました。我が家では、かさばる冬のコートは、全て保管クリーニングに預けています。毎年3月頃に、「あったかくなってきたし、もう着ないだろー」とクリーニングを兼ねて送り出し、だいたい11月末頃に届くように設定しています。ところが今年は急に寒くなって、いよいよコートを着たいけれども、まだ届かない。というわけでこっそりとヒートテックを重ね着して耐えています。すると昨日、市ヶ谷で通りすがりの初老の男性から「ジャケット1枚じゃ寒いだろー」と突然声をかけられました。温かいご声援ありがとうございました。