やじうまミニレビュー

センチュリー「LightWedge」

~暗くても本が読める、プレート形の読書用LEDライト
by 片岡 義明
センチュリー「LightWedge」

 夜にベッドで寝転んだまま本を読むことがよくある。このとき悩むのが、ライトスタンドの光の当て方だ。右を向いた状態で本に光がよく当たるようにセッティングすると、寝返りを打って左を向いた途端に暗くなってしまう。かといって寝返りを打つだびにライトスタンドの角度を調節するのは面倒だ。

 今回紹介するLEDブックライト「LightWedge」は、そんな悩みを持つ人にぴったりなアイテムだ。LightWedgeは、本の読みたいページだけを照らすことができるハンディ型の読書用LEDライトなのだ。


メーカーセンチュリー
製品名LightWedge
購入場所白箱.com
購入価格2,980円

LightWedgeの本体は、本電池ケースを兼ねたグリップ部とアクリル製のプレート部で構成されている。グリップ部には、LEDライトを搭載しており、本体を本にセットすると、LEDライトの光が、透明プレートを通してページを照らす仕組みとなっている。

 サイズは187×135×10mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は150g(電池除く)と軽量だ。

パッケージグリップ部とプレート部で構成される本体グリップ部の厚さは10mm

 グリップ部に収納する電池には、単四形乾電池4本が必要だ。電池寿命は、連続使用時で約40時間。要するに、1日1~2時間の使用で約1カ月間保つ計算になる。

 電池は、縦に4本繋げるようにして入れる。2本目と3本目を入れる際は、間に斜めの角度を付けてセットする。慣れるまでは少々入れにくい。

電源スイッチ電池ケースのカバーを外すと、電池を入れる順序が記載されている電池をセットした状態

 電池を入れ、グリップ部にあるスライド式の電源スイッチを入れたら、LEDライトが点灯する。真っ暗闇の中でも、LightWedgeを使えば十分に読書できた。プレート自体が光るため、普通の読書ライトと比べて周囲への光漏れが少なく、読みたいページだけを効率よく照らせる。

 プレートは表裏をひっくり返しても同じように発光するので、片方のページを照らしたあとにページをめくるようにプレートをひっくり返せばすぐに隣のページに移れる。

 使い勝手はいたってシンプルだ。プレートをページに重ねるだけで本の文字が読めるのだから、使いやすい。ライトスタンドと違い、光を当てる方向を考える必要もない。プレート越しに読んでも、文字のブレはほとんど感じなかった。

 重さも気にならない。LightWedgeを挟んだ本を片手で持っても、それほど負担にならなかった。これなら、寝たまま読むのにも苦にならない。

 

点灯させた状態暗くすると光のムラが見えるプレートの端から見た発光部
新書を読むのにちょうどいいサイズ「ハリー・ポッター」のハードカバー本にセットしたところ「できるシリーズ」にセットしたところ

しおりとしても使える

 さらに、使ってみて便利だと思ったのが、プレートが薄いのでそのまま「しおり」として使えること。再び読み出すときにもサッとライトを点灯させればすぐに読む体制に入れるので便利だ。

 ただし、LEDライトの光はまったくの均一というわけではなく、多少のムラがあった。個人的には十分に許容できる範囲だが、製品ページにあるように、「歪みのない光学アクリルレンズでページを 均一に照らし、プレート上にクリアにページ情報を映し出す」とまではいかなかった。

 ちなみに、LightWedgeには「ページレスト」という部品も付属する。ページレストは、だいたい新書の1ページ分の大きさのプレートで、LightWedgeのアクリルプレートの端に取り付けると、本の「天(あたま)」と呼ばれる上部にページレストが引っかかり、プレートが下に滑り落ちる心配がなくなるのだ。ページとプレートとの一体感も増して持ちやすくなる。

 ただし、アクリルプレートのサイズよりも判型の大きな本の場合は逆に引っかかって邪魔になることもある。また、取り外すときに樹脂のかみ合わせが固く外しにくいので、注意して欲しい。自分も、数回取り外しているうちに、ページレストの突起がプレートの端に少し傷を付けてしまった。

ページレストページレストをセットした状態ページレストが上部に引っかかってずり落ちない

 LightWedgeを利用することでライトスタンドを使わずに済むので、節電にもつながるだろう。もちろん停電したときに非常用の読書ライトとしても役立つし、軽量・コンパクトなのでアウトドアで暗い中、地図を見るようなときにも最適だろう。LEDということで発熱も少なく、真夏の夜の読書にはぴったりだ。読書好きの人なら、ひとつ備えておいて損はない読書灯だ。






2011年8月1日 00:00