アガツマ「アンパンマンのおしゃべりハンドソープタイマー」

　集団生活をしている幼稚園や保育園では、いったん風邪などが流行ると一気に広まってしまう。そのため、子供には「手洗いを忘れずにきちんとする」ことを、しっかり教えなければならない。

　我が家の子供たちにも当然、手を洗うように口をすっぱくして教え込んでいるが、子供の手洗いというのは雑なもので、ハンドソープをつけて、手のひらをささっとこすって、あっという間におしまい。何度注意しても、面倒なのか数秒で終わってしまう。

　一般的に雑菌やウイルスを死滅させるには、正しい手洗い方法と20秒～25秒の手洗い時間が必要とされているようだ。手のひらだけでなく、ツメの中や手首など手全体を洗うことが大切だという。

　そこで、今回紹介するのは、子供に手洗い習慣を付けるという、アガツマの「アンパンマンのおしゃべりハンドソープタイマー」という製品だ。

子供はみんな夢中になるアンパンマン。アンパンマンの音楽と共に楽しく手洗いできる	ハンドソープのポンプに簡単に装着できる	こちらのポンプはサイズがピッタリ

　ハンドソープという名はついているが、本体は石けんではない。ハンドソープのプッシュボタンの上に取り付けて使用する。ハンドソープを使う時に、プッシュボタンを押すと、本体からアンパンマンの声がして、正しい手洗いを促すという仕組みだ。

　取り付けはとても簡単。本体の裏側はゴムのように伸びるので、ポンプにぴったりと取り付けることができる。子供が乱暴に押してもずれることはなさそうだ。

　本体は一般的なプッシュボタンが大きいタイプのハンドソープ(泡で出てくるタイプ)にはほとんど対応している。ただし、プッシュボタンが細くて小さいタイプには取り付けできない。使用サイズの目安は2cmから5cmだという。

　さっそく使ってみると、まずアンパンマンが「手を洗おうね！」と声をかけてくれ、続いてアンパンマンの曲が30秒間流れる。最後に「えらいえらい!上手にできたね!」と褒めてくれるのだ。

　30秒間といわれても、時計を見ながら手を洗うのは大変だが、これなら子供でも洗う時間の目安がわかる。

左の細いポンプでは装着してもすぐにはずれてしまう。ハンドソープを購入するときはポンプの形状に注意する	裏面はゴムのように伸びるので装着は簡単!	あっという間に完了。電源ボタンなどもないので、そのまま使用する

　音量は想像以上に大きく、「手を洗おうね！」などのセリフもはっきり聞き取ることができる。また、LEDが二つ内蔵されており、音楽が鳴っている間はずっと点滅している。

　実際に5才の子供と2才の子供に使わせてみた。5才の娘には「この曲が終わるまでしっかり洗えば、バイキンは全部死んじゃうんだよ」と声をかけたところ、納得してきちんと手洗いをするようになった。単に「ちゃんと洗いなさい」と、漠然と親が注意するよりも、具体的に手を洗う時間の目安がわかるのできちんと洗うようになった。これなら小さい子供でも丁寧に手を洗う習慣が身につきそうだ。

　2才の息子はアンパンマンが大ブーム中なので、曲を聴いて大喜びだった。手を洗うものというよりも、アンパンマンの音がでるオモチャと思っている節もある。ただ、手を洗うことそのものが楽しみになったようで、積極的に洗面所へ向かうようになった。それだけでも親としては嬉しいものだ。

LEDの点滅を見て「きれいー」と大喜びの息子。積極的に洗面所へ向かうようになった	楽しく30秒間手洗いタイム。最初のうちは何度も押したがって大変だった……

裏面には「手の洗い方」が解説されている。改めて正しい手洗い方法を確認することができた。すべての漢字に読み仮名がふってあるので、子供でも読むことができる

　裏面には手の洗い方がイラスト入りで解説されている。手の洗い方はふだんあまり意識していなかったが、親としても、改めて正しい手洗い方法について確認することができた。

　残念なのは、電池交換ができないことだ。小さい子供が使うものなので、誤飲を防ぐための配慮かもしれないが、電池切れで本体まで捨ててしまうのは忍びない。親がきちんと管理をしていれば誤飲は防ぐことができるので、ぜひ電池は交換できるようにしてほしいところだ。

　子供に正しい手洗い習慣を付けるのにとても便利な製品。30秒は意外に長いものなんだな…と大人も驚きつつ、念入りに手を洗うようになった。手洗いについて親子で考える、いいきっかけづくりになったように思う。

　なお、アンパンマンのほかにハローキティバージョンもある。お子さんが女の子なら、そちらも喜ばれるだろう。