やじうまミニレビュー
最初の一口のウマさがずっと続く缶の保冷缶!?
by 藤山 哲人(2015/8/13 07:00)
夏、炎天下で飲む冷たいジュースやビールは、最高にウマい! とくに運動で大量の汗をかいて、冷たい350cc缶を一気に飲み干す快感はたまらない。
でも気温30℃を越える猛暑の中では、30分もするとぬるくなってしまい、最初の一口のウマさは損なわれる。
そこでオススメしたいのが、サーモスの保冷缶ホルダー。見た目は缶でできたコップなのだが、コイツに350cc缶をセットすると、飲み物の冷たさがズーっと続くという幸福アイテム。何度も最初の一口の「プハァーッ!」ができちゃうのだ!
メーカー名 | サーモス |
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製品名 | 保冷缶ホルダー イエロー |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,209円 |
名前は知らなくても誰もが知ってる魔法瓶
「なんだか100円ショップでも買えそうだなー」なんて思ったヒト! おそらくサーモスというメーカーを知らないヒトだろう。カタカナで書くと分からないかも知れないが、この赤いロゴを見たことあるヒトなら大勢いるだろう。
そしてこの魔法瓶を見れば「おおお! コレかい!」なのだ。昭和生まれの読者ならご存知の通り、昔の保冷水筒と言えばガラスでできたビン(瓶)だった。だから温度が下がらない魔法の水筒ってことで「魔法瓶」という名が一般に広がる(※諸説あり)。
問題は夏に冷たい飲みものを持って行こうと、魔法瓶に氷をコロン! コロン! と入れていると、衝撃でビンが割れてしまうことが多々あったのだ。そこで割れやすいビンを、ステンレス製に変えたのがサーモスというわけだ。今ではすっかりステンレス製の方がメインになってしまい、細長のサーモスデザインの魔法瓶が主流になっている。
さてそんな世界で最大の魔法瓶メーカー、サーモスの保冷缶ホルダーなので保冷力も確かだ。なにせ愛称からして「HOL℃」って言うぐらいなのだ。ちなみに「℃」は「ド」にかかっていて「HOLD」ということだ。
しくみは魔法瓶と一緒で、一見1枚のステンレスに見えるコップが2重構造になっていて、その間が真空になっているというもの。上部の白い部分はシリコンゴムでできており、350cc缶をピッタリホールドするためにある。
入れる缶の大きさが1mmでも大きかったら保冷缶ホルダーに入らないんじゃないか? と思うほどピッタリのサイズ。色々缶を入れてみたが、筆者が試した限り入らない缶はなかった(サイズは暗黙のルールで決まっているのか?)。とはいえ入らない缶もある「かも」しれない。
こうして缶と保温缶ホルダーが密着することで、外部の空気にさらされることはなく、缶の中の飲み物の温度は真空に遮られぬるくなることもない。だから最初の一口のウマさがズーっと続くのだ。
裸だと20分でぬるくなるビールが3時間冷たい!
保冷缶ホルダーを使うと真空で外気と遮断されるといっても、それは側面と底の話。飲み口の面は外気にさらされているし、プルトップを開けていれば、飲み物は直接外気に触れている。
そこで裸の缶と、保冷缶ホルダーに入れた缶の飲み物の温度を測ってみた。
結果は説明するまでもないだろう。裸の缶は3時間程度でほぼ室温程度までぬるくなってしまっている。しか保冷缶ホルダーに入れた缶の飲み物は、3時間経過してもまだまだ冷たい。裸の缶なら20分しか持たない冷たさが、3時間も続くのだから驚きだ。
グラフの冒頭で少しカーブがいびつになっているのは、温度センサーが室温になっていたためだ。また保冷缶ホルダーも室温に置いてあったものを使ったので、青い温度のカーブがいびつになっている。
つまりあらかじめ保冷缶ホルダーに氷水などを入れておき、キンキンに冷やしておけば、さらに飲み頃の温度を長く持続できるというわけだ。