やじうまミニレビュー
電動アシスト自転車用バッテリーをポータブル電源として活用しよう!
by 石井 和美(2014/9/24 07:00)
我が家では、4年ほど前に購入した電動アシスト自転車を、子どもの送り迎えや買い物等で毎日使っている。そんな便利な電動アシスト自転車を、さらに活用できるおもしろい製品を見つけた。バッテリーを、ポータブル電源として使用するサイクルバッテリーシステム「サイバシ」だ。
バッテリーをサイバシに置くだけで、AC100VとUSB5Vのポータブル電源として利用できる。アウトドアや非常時の電源としても役立ちそうだ。
メーカー名 | ターミナル |
---|---|
製品名 | サイバシ |
購入場所 | 直販サイト |
購入価格 | 13,824円 |
大容量バッテリーは身近にあった
電動アシスト自転車のバッテリーは、一般的なモバイルバッテリーよりもはるかに大容量だ。そこに着目し、作られたのがサイバシである。電動アシスト自転車用のバッテリーをサイバシに置いて、ポータブル電源として使用できるという。
サイズは190×200×56mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは660g。パナソニック、ヤマハ、ブリジストン製の電動アシスト自転車バッテリーに対応している。出力端子はACコンセント(100V出力)2個、USB出力端子(DC5V/2.1A)1個で、最大出力300W(連続10分)、周波数は55Hz、定格出力は250W。本体の他に、15Aのスペアヒューズと取扱説明書が付属している。
本体はあらかじめ、メーカーに合わせてバッテリ-の切り替えをしておく必要がある。「Y/B」がヤマハとブリジストン、「P」がパナソニックだ。今回使ったヤマハのバッテリーなので、「Y/B」にした。
あとはサイバシに電動アシスト自転車のバッテリーを置いて、必要に応じてACコンセント、USB出力端子に使用機器のプラグを差し込み、電源スイッチをONにするだけ。
我が家の電動アシスト自転車用バッテリーの容量は5.7Ah。バッテリーは何度か交換しているが、今使っているバッテリーは既に1年ほど使用しているため、新品に比べて充電できる容量は多少落ちているはずだ。
災害時の非常用電源として持っておくと心強い!
初めに我が家の寝室にあるテレビ(東芝REGZA 22AV550)で試してみた。22インチのテレビで定格消費電力は61Wとなっている。電導アシスト自転車用バッテリーをフル充電にした状態で、サイバシのAC電源コンセントにプラグをつなぎ、テレビをつけっぱなしにして視聴した。ワットチェッカーで計測したところ、実際の消費電力は35W~40Wで、3時間20分連続で見ることができた。
さらに、床に置くタイプの照明(消費電力17W)と、スマホの充電を同時に行なった。実測では照明の消費電力が約13W、スマホの充電が3W。照明は6時間点灯し、スマホの充電も2時間足らずで終了した。
非常時、連絡手段となるスマホなどの電池が切れてしまうことが不安だったが、サイバシがあれば何回も充電できる。
ただ、ケータイやスマホは家族も一人一台持っているので、充電したいときに1つだけしか使えないのは、少々不便に感じた。USB端子は1つだけでなく、もっと増やしてほしい。
アウトドアや外出のときも使える
車で遠出をしたときも、サイバシと自転車用モバイルバッテリーがあれば、すぐに充電できる。
電動アシスト自転車のバッテリーとセットで使うものなので、持ち歩くには大きすぎるが、車で出かけるときなら気にならない。ただし、リチウムイオンバッテリーは高熱に弱いので、真夏の暑い日は車内にバッテリーを放置しないようにしていただきたい。
電導アシスト自転車を利用しているなら、持っておくと安心!
バッテリーは付属していないので、あくまでも電動アシスト自転車を持っている人用の製品だが、自転車用として使っていたバッテリーを、そのままポータブル電源として活用できるのは何かと便利だ。置くだけで使えるという、簡単な操作性も気に入っている。
何より市販のモバイルバッテリーよりも大容量で、たっぷり使えるのが頼もしい。アウトドアなどの充電用として、また災害時の補助電源としても余裕を持って使える。
東日本大震災では停電が続き、小さな子どもを抱えて非常に困ったので、サイバシはいつでも使える場所に置いておくつもりだ。電動アシスト自転車をお使いの方は、サイバシの導入も検討してはいかがだろうか。