やじうまミニレビュー

傾けても倒れず中身がこぼれない醤油差し「COROBA9」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
丸大コーポレーション「COROBA9」

 今回紹介するのは、卵型の液体用容器「COROBA9(コロバナイン)」だ。その名の通り、「ころばない」ことが最大の特徴となっており、360度どっち向きでも注げる点もポイントだ。醤油差しなどに適している。

メーカー丸大コーポレーション
製品名COROBA9(コロバナイン)
希望小売価格1,260円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,260円

 COROBA9は、起き上がり小法師の仕組みを利用した容器。液体を入れる容器の底に重りが付いているので、傾けても倒れずに起き上がる。倒れないのでもちろん中身もこぼれない。

本体は、液体を入れる容器と注ぎ口のあるキャップ部に分かれる
本体を傾けても中の液体はこぼれない

ボタンを押している間だけ液体が出てくる

醤油を入れたところ

 さて、実際に使ってみよう。中に入れられる液体は、醤油やお酢、ウスターソースや化粧水などのサラサラしたものだ。油やとんかつソース、乳液など粘り気のある液体は、注ぎ口が詰まるかもしれないので入れないほうがいいだろう。

 COROBA9は、倒れないようにするための重りが底に付いているので、そのぶん液体を入れられる分量は減る。調味料を入れるのには向かないが、食卓用の醤油差しとしては充分足りる容量だ。今回は、醤油とお酢を入れて使い心地を試してみた。

 使い方は簡単。本体を傾けてからボタンを押すだけ。360度すべての場所が注ぎ口となっていて、どこからでも中身を注ぐことができる。

 自分は、フタの前後に注ぎ口が付いている醤油差しを使う時、反対側の穴を指でふさいで本体を傾けて、指をトントンと動かしながら出す量を調節していた。だがこのやり方だと、うまくトントンできなかった時や醤油差しを傾けすぎて、醤油をドバッと出してしまうことがあった。

 だけどこの容器なら、ボタンを押している間だけ中身が出てくるので、今まで使っていた醤油差しよりも簡単に出す量を調整できる。

本体を傾けてボタンを押すと中身が出てくる
目印にシールを貼って醤油とお酢を差してみたが、すべての場所からスムーズに出てきた

 お手入れの面では、醤油などをつぎ足す時にこまめにやる場合は、注ぎ口の付いているキャップを外して裏返し、ボタンを押しながら流水ですすぐだけでも良い。

 長く使って注ぎ口が醤油の塊などで汚れた場合でも、キャップからすべてのパーツが外せるので、食器用洗剤をつけたスポンジでしっかり洗える。

キャップのシリコン部分もめくって洗える
キャップ部は、キャップに付いているゴムパッキンやボタンなどすべての部品を外せる

小さな子供の居る食卓にうってつけ!

 昔ながらの醤油差しだと、子供にいたずらされてこぼされることもある。こぼされるのが食卓ならまだいいが、床に敷いているカーペットだと大変だ。台所用の中性洗剤などを使って、ヒーヒー言いながらシミ抜きをした経験がある人もいるだろう。

 でもこの容器なら安心。ボタンを押して傾けられたらあきらめるしかないが、転がしたり倒されたりしても中身はこぼれない。ちょっと目を離した隙に、痛い思いをすることもなくなるのだ。

起き上がり小法師の要領で、いろいろな方向に傾きながらも元に戻る。うっかり肘などをぶつけて傾けても安心だ

 ボタンを押すのに少し力がいるのは気になるが、それでも倒して大量の醤油をこぼすよりはいい。衣服やカーペットに醤油をこぼして苦い経験をした人や、家族でほっけを食べるのに醤油をドバッとかけてしまい肩身の狭い思いをした人は、ぜひお試しあれ。

中野 信二