やじうまミニレビュー
服の下に着けて寒さを解消できる防寒ヒーター
by 藤原 大蔵(2013/11/20 07:00)
今回紹介する、ユーイングの「あったかインナー USB-N5F」は、服の下に着用できる防寒グッズだ。シート状のヒーターを内蔵し、電源を入れると発熱して温まる。服の下にこっそりと着用できる薄さなので、周りからは気づかれずに外出先でも暖が取れるのだ。
メーカー | ユーイング |
---|---|
製品名 | あったかインナー USB-N5F |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,045円 |
あったかインナーは、ヒーター部とインナーがセットになっている。ヒーターは凸凹のない薄いシートで、発熱部のサイズは225×46mm(幅×高さ)と幅広だ。インナーの大きさは310×140mm(幅×高さ)で、長さが調節できる2本のベルトが付いているので、身体にスッキリとまとえる。総重量はコード込みで68gと、とても軽い。ベルトにはバックルが付いているので、着脱も楽だ。
電源は付属しておらず、電源用のUSBプラグが付属する。手持ちのUSB-ACアダプターやモバイルバッテリー、PCのUSBポートに差し込んで使う。説明書には定格出力は5V、出力電流が500mA(0.5A)以上必要と記載されているが、つまり、PCのUSBポート、スマートフォンの充電アダプターのパワーがあれば十分発熱する。スイッチは無いので、USBポートへの抜き差しでON/OFFをする。使い捨てではないので、何度でも使用できる。
使用方法はとても簡単だ。専用のヒーターを、インナーに入れる。次にベルトの長さを調節し、インナーごと暖めたい部位に背負う、または巻くようにして着用する。
インナーは薄く、ベルトで身体の好きな部位に固定できる。上着やカーディガンの下に着けてしまえば、まず目立たない。
使ってみて何より驚いたのは、ヒーターに直接触れると「熱い」と感じられるほど、しっかり発熱することだ。それもそのはず、専用ヒーター単体の表面温度は、50℃前後になるそうで、肌着とシャツを着た上からインナーを装着しても、熱がはっきりと肌に伝わってくるのがわかる(※地肌には直接使用しない)。しかも、通電して約1分程度で「温かい」と感じられるほど、立ち上がりも早い。室内ではPCのUSBポート、スマートフォンの充電ACアダプターで試したが、どちらでもしっかり発熱した。
特に気に入ったのは、「面」の広がりを感じさせる暖かさだ。発熱部の幅が22cm以上あるので、インナーが触れているところは、まるで陽光に照らされているようにポカポカと暖かい。肩周りに着けたら、左右両方の肩、背中なら首まで、腰なら腰周り全体が包み込まれるように、広範囲を一度に暖められる。使い捨てカイロのように、あっちこっちに動かさずに済むのが便利だ。
PCのUSBポートから電源が取れるので、オフィスでも気軽に使えるだろう。その際、ヒーターから出るコードの長さは80cm程度なので、延長コードを用意するといいだろう。PCのUSBポートに1mの延長コードをつないで使用したが、発熱への影響はなかった。
また、電源にモバイルバッテリーを使えば、戸外でも使用できる。手持ちのスマートフォンが充電できるポータブル電源で試したが、ACアダプター時と同じようにしっかり発熱した。フル充電で、出力が5V・1,500mA(1.5A)のポータブル電源の場合、連続使用で4時間半近くも発熱が続いた。コートやダウンジャケットの中に着ければ、内側からポッカポカだ。通勤はもちろん、長時間のスポーツ観戦にもバッチリ活用できるだろう。
とにかく、背中や腰、首回りを広範囲に温められるので、寒さが驚くほど低減する。血行も良くなる気がするので、デスクワークに因る肩こり、腰痛にも効果が期待できそうだ。温度設定が自由にできないオフィス等の寒さや冷え対策にはもちろん、ポータブル電源と併用すれば戸外でも効果的な暖がとれるだろう。あったかインナーを1枚用意して、この冬をずっと暖かくスマートに過ごしてはいかがだろう。