やじうまミニレビュー
ハンドドリップ派におすすめ! 量と時間を同時に計測できるドリップスケール
by 森 あつこ(2013/11/11 07:00)
先日、ひとりで立ち寄った喫茶店で、面白いドリップシーンを見た。ドリップ時にクッキングスケールを使っていたのだ。市販のデジタル式クッキングスケール。スケールの上に、直接コーヒーサーバーを置き、「抽出量」を量りながらドリップしていた。
カウンター席から身を乗り出して、さっそく取材! 店主の話では、「今、コーヒーの本場のアメリカでは、時間だけでなく、コーヒーの抽出量も“量って”ドリップする」という。それも、正確に。秒単位、g単位で。お店オリジナルのレシピを作り、ときには店同士で交換したりして、コーヒーを楽しむそうなのだ。
「いいこと聞いた~!」。さっそく、やってみよう! 「コーヒー×スケール」でネット検索したら、スケールとタイマーがセットになったハリオの商品を見つけて購入した。
メーカー名 | ハリオ |
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製品名 | V60ドリップスケール/V60 ドリップステーション |
希望小売価格 | 各5,250円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 各3,956円 |
コーヒーの「サード・ウェーブ」って、知ってる?
喫茶店の店主から聞いた興味深い話は、まだ続く。コーヒー先進国・欧米のコーヒー業界では、ワインと同様に、コーヒー豆の生産地から、天候、焙煎、器具、ドリップ方法などの違いによってコーヒーの味は大きく変わる――そんな共通認識が高まっているらしい。
それが、2002年頃から西海岸で生まれた「サード・ウェーブ(第三の波)」というコーヒーのトレンドで、ワインと同様に、産地がキーワードなのだという。
そんなサード・ウェーブを牽引する海外のバリスタたちが愛用するコーヒーツールが、スケールらしい。日本では、コーヒー豆・粉の量は計量スプーンで、抽出量はカップの目盛り(杯数分)で量るが、欧米では、より正確さを求めて「ドリップ量の重さ」と「時間」で量る。コーヒーの「重さ」と「時間」をデジタル表示のスケールで。
この話を聞いて、思った。「なんて、ストイックなんだろう!」
手元で管理して静かにドリップ。名付けて「ZEN(禅)ドリップ!」。
さっそく、「V60ドリップスケール/ステーション」を使ってみよう。大きな画面は、右側の数字が0.1g単位で表示できるデジタルスケール、左側の数字が抽出時間を計測できるタイマーという仕様になっている。色は黒。余計な機能を省いたシンプルなデザイン。加えて、このスケールとタイマーには「ピッ」「ピーッ」「ジーッ」というデジタル音が一切ない。これには驚いた。ドリップに集中しながら、変わるデジタル数字を目で追っていくだけ。この静けさ、このストイックさ。まるで禅の世界みたいだ。
ドリップコーヒーをおいしく淹れるためのポイントは、豆とお湯の「量」と蒸らしや抽出のための「時間」。この「V60ドリップスケール/ステーション」は、ドリップする時に必要なスケールとタイマーを手元で同時に計測できるように工夫されている。1つの液晶画面の中で蒸らしや抽出の時間をタイマーで計測し、できあがりの抽出量も同時に管理できるから、いつでも安定した抽出ができるようになった。そして、コンパクト設計なので作業台が自然に片付くのもうれしい。
手順は難しそうだけど、実はとてもシンプル。なぜなら、道具は1つだから。気を付けることと言ったら、計量の前にデジタル表示の右側(重さg)を「ゼロ」にすることを忘れないようにするくらい。
おいしいドリップコーヒーを味わうために、豆や道具、淹れ方にこだわるコーヒーマニアの皆さんにはぜひ、「量る」ことに挑戦してみてほしい。一度、スケールで計るようになると、これまでのカップ1杯、2杯~3杯用……なんていう表記の曖昧さが分かってくる。そして、自分の好みのコーヒーの濃さや風味を正確に知ることができるし、レシピも分かるようになる。正確に、どこまでもストイックに……こだわりのハンドドリップは“量って”お試しあれ!