やじうまミニレビュー

HARIO「V60 メタルドリッパー」

~オトコゴコロをくすぐる!? メタル仕様のコーヒードリッパー

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
HARIO「V60 メタルドリッパー」 こだわり派にオススメ!

 9月ですね~。まだまだ、暑い日が続いていますが、それでも朝晩は涼しい風が吹いたり、虫が鳴いたり……確実に秋を感じるようになりました。そうなると…飲みたいものが変わってきませんか?

 衣更えをするように、飲み物も切り替えの時。我が家では、まず、コーヒーがアイスからホットになり、お茶は、ボトルで作っていた冷茶からポットで淹れる温かいお茶になります。そして、秋の夜長を楽しむには、やっぱり、ハンドドリップコーヒー! 同じコーヒー豆でも、抽出方法や器具によって味の違いが出るのがコーヒーだから、ハンドドリップこそ、器具にこだわりたい。

 そこで見つけたのが、HARIO「V60ドリッパー」シリーズの新素材のドリッパー、「V60 メタルドリッパー」。メタル仕様!? さっそく使ってみましょう。

メーカーHARIO
製品名V60 メタルドリッパー
希望小売価格4,200円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,149円

たかがドリッパー、されどドリッパー ~V60ドリッパーシリーズとは

 数あるコーヒー器具の中、ドリップ式といってもいくつかあるけれど、コーヒーのプロから絶対的な支持を受けているのがネルドリップ方式。ネル(布)が柔らかく、豆が膨らみやすいことや、ネルの全面でろ過できるので、お湯を注ぐ量によって思い通りの濃さに調節できることなどが、おいしく淹れられるポイントらしい。でも、ネルドリップは、お手入れが大変。そんな声を受けて、ペーパードリップ式が生まれたそう。

製品パッケージ
計量スプーンが付いています
メタルドリッパーのブラック。この他、シルバーとカパーの3色展開

 HARIOの「V60ドリッパー」シリーズの特徴は、お手入れが楽なペーパードリップ式でありながら、ネルドリップ式と同じように全面ろ過できる点。そのために、コーヒー粉の層が深く、旨みをしっかり抽出する「円すい形」のカタチに、ペーパーを浮かせて、ネルドリップ同様にふっくら全面ろ過する「スパイラルリブ」と「大きな1つ穴」を採用している。

V60シリーズは、内側の「円すい形」の「スパイラルリブ」が特徴
大きな1つ穴が開いている

 この大きな1つ穴が、お湯を注ぐ速さによってコーヒーの味を調節できて、えぐ味や雑味がでにくくなる仕組み。だから、コーヒー豆の味をもっと愉しみたい、でも、苦みが強いのは苦手だわ……というような、さまざまな好みやリクエストに合わせてドリップできる。

本格的なドリップコーヒーを、気軽に

我が家で使っている、セラミック(上)、耐熱ガラス(左)、プラスチック(右)のドリッパー

 「V60ドリッパー」シリーズは、プラスチック、セラミック、耐熱ガラス……という様々な素材で展開しているが、今回使用したステンレス製メタルドリッパーの特徴は、ステンレス製で耐久性がある。

 本体サイズは145×120×90mm(幅×奥行き×高さ)で、実用容量は1~4杯用となっている。

【お詫びと訂正】初出時、ステンレスの記述について、一部誤りがありました。ここにお詫びして訂正いたします。

メタルドリッパーのホルダーは取り外し可能
シリコーンゴム製のホルダー
着脱は簡単!
この通り
まるでフックのようなハンドル

 ハンドル部は、熱を逃がしやすい形状で、熱くならず、持ち運びしたくなるようなシンプルデザイン。ホルダー部はソフトタッチなシリコーンゴム製だから、ポットやマグなどに直接ドリッパーをのせて気軽に抽出できる。

 これまで、ガラスのサーバーやマグに直接のせてドリップするとき、ガチッ、カチッ…といった小さいけれどもぶつかる音が気になっていた。このホルダーは、シリコーンゴム製なので、やわらかく、ドリップ中に無意識に当たってしまったときも安心だ。

ガラスのサーバーにのせても、音もしない
やわらかいから、安心安全
グラスの上でも、大丈夫
安定感はあるけど、やはり気を使います

「V60」メタルドリッパーで、ドリップコーヒーを淹れる

 説明が長くなってしまったが、使ってみよう。と言っても、使い方はこれまでのドリッパーと何も変わりはない。ペーパーフィルターの点線部を折り曲げ、ドリッパーの内部にセット。コーヒー粉(中細挽き)を杯数分入れて、粉をゆすって平らにしたら、沸かしたてのお湯をコーヒー粉の中心から粉全体に注ぎ、30秒程蒸らす。そして、中心からうず状にお湯を注ぐ。

 いつもと同じ! 自分の好きなタイミングで、自分好みのコーヒーを淹れることができる。

このまま、ドリップしちゃいます
ドリップ中
この手間が省けます

 ガラス製のドリッパーと比較すれば、ステンレスは割れない点で扱いがラクだし、とにかく軽い! 量ってみたら、メタルドリッパーは143g。ガラス製ドリッパーは250gだった。そして、便利に思ったのがコーヒー豆を入れる前に、ドリッパーをお湯で温める手間が省けるところ。やっぱり、ドリップコーヒーは温度管理が大事だから。

オトコゴコロを刺激するデザイン!?

オトコゴコロ、刺激されます??

 今回は1つのドリッパーから、素材、見た目の違いを楽しめた。おいしいコーヒーをドリップするのはもちろん、コーヒー器具はもはやインテリアの1つになるかのような感じを味わった。特に感じたのは、男性の視点、男性の感性だ。夫はじめ、来客が「オッ! 」と手にするシーンを何度見ただろう。嬉しそうに触り、ドリップを買ってでてくれたり。そうか……男性デザイナーのデザインは、素材を通じて、男性のハートを刺激していたのか……オトコゴコロはこういうテーストに弱いのか……そんなことも初めて味わった。おしゃれにクールに。ドリップコーヒーシーンをクールに演出できる点もおすすめだ。

コーヒードリッパーを連れ出そう!

アウトドアでドリップコーヒーに挑戦したい!

 余談だが、夏休みに富士山に行なってきた。(※富士山に登ってきた、ではありません! ) 世界文化遺産に登録されたこともあり、かなり混んでいた。そのときに感じたのが、おしゃれな登山客の多いこと! 自分らしく大自然を楽しんでいるように感じた。

 秋のキャンプシーズンには、調理もいいけど、コーヒーもいいかも。お茶の世界に「野点(のだて)」があるように、本格的なコーヒーも屋外で楽しんでみたい。お湯を沸かして、ミルで豆を挽いて、ハンドドリップ。自然の中のドリップコーヒーなんて、おいしそう! 屋外で使うドリッパーなら、やっぱり、軽くて丈夫な素材を選びたい。そこで、決めた! この秋は「V60 メタルドリッパー」を持って出かけよう。ドリップコーヒーをもっと自由に、もっと私らしく愉しもう。この新素材のドリッパーが、新しいライフスタイルを提案してくれた!

 ぜひ、みなさんも、屋外でのハンドドリップコーヒーはいかがでしょうか。

森 あつこ