やじうまミニレビュー

タカラトミーアーツ「おかしなアイスキャンディー チュッパチャプス」

~チュッパチャプスが大きなアイスに変身

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
タカラトミーアーツ「おかしなアイスキャンディー チュッパチャプス」

 スペイン生まれの棒付きキャンディー「チュッパチャプス」。カラフルなパッケージと豊富な味が魅力だが、今回はこのチュッパチャプスがビッグなアイスに変身するクッキングトイ「おかしなアイスキャンディー チュッパチャプス」をご紹介しよう。

メーカータカラトミーアーツ
製品名おかしなアイスキャンディー チュッパチャプス
希望小売価格
1,575円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,528円

 おかしなアイスキャンディー チュッパチャプスは、チュッパチャプス専用アイス製造機だ。専用のチュッパ容器と回転器具を使ってチュッパチャプスを溶かし、冷凍庫に入れるだけで完成する。

 セット内容は、本体となる「チュッパ容器」、アイスを持つための棒「チュッパ棒」、回転器具、漏斗、キャップがそれぞれ1個ずつ。1セットで1本のアイスキャンディーを作ることができる。我が家は子供が2人いるので、コーラカラーとストロベリーカラーを1セットずつ購入した。

おもちゃらしく、色もかわいらしい
回転器具。チュッパチャプスを差し込む穴がある
このように分解できる
組み立てるのが少々面倒
チュッパ容器。パッキンがついているか、必ず確認する
チュッパチャプスを箱で買ってしまった

 まず、チュッパチャプスを用意する。近くのコンビニやスーパーでも売っているが、ちょうどいい機会だったので、小さい頃からの夢である“チュッパチャプスの大人買い”をしてしまった。ネットショップで調べたところ、45本入りで1,300円程度と、バラで買うよりもかなり割安で買うことができた。

 好きなチュッパチャプスの味と飲み物を組み合わせられるので、組み合わせは好みで色々できる。チュッパチャプスはまとめて買ったので、味を選ぶのも楽しい。

  最初に味を決める。下の子がパイナップル味を選んだので1本はパイナップル+水、娘はコーラを選んだので、コーラ+水で作ることにした。

 チュッパチャプスを選んだら、チュッパ容器に入れて、しっかり回して閉めたら、上の穴からぬるま湯や牛乳などお好みの飲物を入れる。

コーラ味で作ってみることに
チュッパ容器をいったん外し、中にチュッパチャプスを入れてからしっかりはめる
ぬるま湯を入れる

 次に、回転器具を使ってチュッパチャプスを溶かす。回転器具は高速で回転するので、人肌程度に温めたお湯で挑戦したところ、5分強で全て溶けきった。チュッパチャプスの棒は取り出し、チュッパ棒を差し込む。

回転器具を取り付ける
ひたすら回す
5分ほどグルグルしていたら、すっかり溶けていた
チュッパ棒を差し込む
キャップを付けて、あとは冷凍庫へ

 あとは冷凍庫の平らな場所に置き、凍るまで待てば完成だ。チュッパ容器から外れにくい場合は、お水に浸すか、少し放置してから外す。

こちらはパイナップル味
同じように作った
冷凍庫で固まるのを待つ

さっぱりしていておいしい! くるくる回すのも楽しい

 できあがったアイスを見た子供たちは「まんまるー! 」と大喜びだった。食べてみると、さっぱりしていておいしい。チュッパチャプスを水で薄めて大きくしていることになるので、甘さが足りなくなるのではないかと心配したが、実際にはそれほど味の薄さを感じない。むしろ暑い夏は、これくらいさっぱりしているほうが、食べやすい。市販のアイスのような強い甘みはなく、シャーベットやカキ氷のようにスッと喉に通って行く。

水で浸すと取れやすい
チュッパチャプスがこんなに大きくなった!
コーラ味
パイナップル味

 ツマミをゆっくり回せば、アイスが回転するので、舌を出しているだけでOK。おいしいだけでなく、このようにくるくる回しながら食べられるというオマケ付きなので、子供にはオオウケだった。

回転器具に取り付け、回しながら食べられる

 ただ、食べるのは少々苦戦していたようだ。球体なので、かじって食べたいときに歯をひっかけるところがなく、ひたすら本体を回しながらなめることになる。

 口が小さく、食べるスピードが遅い小さな子供では、なかなか減らないため、溶けてきてボタボタたれてしまう。子供に食べさせるときは、必ず下にお皿などを用意し、解けたアイスが下に落ちる前提で準備しておいたほうがよいだろう。

子供達は大喜び
「かじるのはちょっと大変だね」と子供達

大人用に豆乳を使ったアイスを作る

 大人向けとして、ストロベリー+豆乳、抹茶+豆乳の味のアイスも作ってみた。

 豆乳は温めずに溶かしたが、15分ほど時間がかかって疲れてしまった。人肌に温めれば早く溶けるが、冷たい飲物ではある程度覚悟が必要だ。2個目は電子レンジで少し温めてから溶かしたが、はるかにラクだった。

 できあがったアイスキャンディーは、濃厚だが、アイスクリームのようにベタッとした感じではなく、シャーベットに近い。チュッパチャプスは色々な種類があるので、組み合わせを冒険してみるのも楽しそうだ。ジュースやコーラなどでも楽しそう。

豆乳を使ってみることにした
パカッと開けて見た。抹茶は色がほんのり緑色
豆乳の濃厚さがおいしい

 想像はしていたが、きれいに食べるのは大人でも大変だ。球形のアイスは歯をひっかけられる場所がないので、なかなか進まない。終わりのほうは、ポタポタとアイスがたれてしまった。

簡単にできるとは言えないが、楽しいクッキングトイ

ストロベリー+豆乳もよく合う

 おかしなアイスキャンディ チュッパチャプスは、思ったより手間がかかる。チュッパチャプスが溶けるまでに時間がかかるし、分解して洗わなければならないのも面倒だ。その後も組み立ても小さな歯車がたくさんあるので戻すのが大変。お世辞にも「簡単にできる」とは言えない。

 とはいえ、できあがったときの感動は大きい。小さなチュッパチャプスがビッグに変身するので、とてもトクした気分になるのだ。特に子供達は大きくなったチュッパチャプスに大興奮だった。

 子供達の様子を見て思い出したが、私は子供の頃に「ヤクルトをコップいっぱい飲みたい」という夢があった。大人になってすっかり忘れていたが、「自分の好きなお菓子をたくさん食べたいそして親に怒られない」という子供の夢を叶えてくれるから、子供達のテンションがこんなに上がっているのね……と、感心してしまった。チュッパチャプスが大好きなアイスになったことも嬉しかったようだ。

 おもちゃなので手軽に作れるというわけではないが、味の組み合わせを子供たちと一緒に考えながら、ぜひ休日に楽しんでいただきたい。

石井 和美