やじうまミニレビュー

タカラトミー「おかしなプッチンプリン プッチンアイス」

~あのプッチンプリンがアイスに変身
by 石井 和美


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


タカラトミー「おかしなプッチンプリン プッチンアイス」

 4才の息子が今はまっているのはプッチンプリンだ。味はもちろんのこと、容器の底面にある棒を折って通気口を開けると、プリンがそのまま現れる"プッチン"が楽しいようで、いつもお皿に出してからプリンをしげしげと眺め、楽しそうに食べている。

 そんなプッチンプリンをアイスにして食べてしまおう! というアイテムが発売された。タカラトミーアーツの「おかしなプッチンプリン プッチンアイス」は、プッチンプリンをそのまま凍らせて食べられるというプッチンプリン専用のアイスメーカーだ。

 さっそく子供と一緒に買いに行き、作ってみることにした。


メーカータカラトミーアーツ
製品名おかしなプッチンプリン プッチンアイス
希望小売価格997円
購入場所ホームセンター
購入価格800円

  プッチンプリンとは、グリコ乳業が1972年より発売しているカップ入りのプリンで、容量105gのレギュラーサイズのほか、170gのビッグサイズと、3個パックで1個75gの小さめサイズの3種類が用意されている。

 「プッチンアイス」のセット内容は、プッチンカバー、プッチンスタンド、プッチントレイ(大)1個、プッチントレイ(小)3個、プッチンバー4本。プッチンプリン3種類全てに対応し、最大4個のアイスを同時に作ることができる。カラーはクリーム色の「プリンカラー」とピンク色の「ストロベリーカラー」の2色があり、プリンカラーを購入した。

一度に4個まで作ることができるつい星形のほうを持ちたくなるが、持ち手は逆! 星形のほうをプリンにセットするプッチンカバーとプッチンスタンド。コーンのような形がカワイイ
いつも買っている75gのプッチンプリン。3個セットになっている右はビッグプッチンプリンで170g

 プッチントレイ(小)には子供がいつも食べる1個75gの小さめサイズを、プッチントレイ(大)には、旦那用に170gのビッグプッチンプリンを作ってみることにした。

 作り方はとても簡単だ。プッチンプリンのフタを開け、プッチントレイをのせ、プッチンバーを差し込む。冷凍庫に入れて、75gタイプは約6時間程度、ビッグサイズなら約8時間待ち、凍らせる。

フタをとるプッチンバーを差し込む。プッチンバーの向きに注意する
右がビッグプッチンプリン。プッチントレイのサイズはピッタリ冷凍庫に入れて待つ

 しっかり凍ったら、プッチンプリン底面のプッチン棒を"プッチン"する。プッチンスタンドをセットしてプッチンバーを引きぬく。このとき、カップから抜けない場合は表面を手で10秒ほど握って手で温めると、スポッと抜くことができた。プリンはカップに残ることなく、きれいにお花の形がキープされている。

カチカチに固まったプリンプッチンする。これぞプッチンプリン!!
プッチンカバーをつけて引き抜く。ポンッとはずれて気持ちいい!見た目もとてもかわいらしい

最初はサクッ、口の中で溶けるともっちり!!

 できあがったプッチンプリンアイスを見て一番喜んだのは息子だ。持ったとたんにガブッとかじったが、あまりにも固いので驚いていた。ふだんはプリンを食べているので、アイスとわかっていても予想外に固かったのだろう。

 最初は苦戦していたようだが、しばらくして溶けてくると、あっという間にムシャムシャと食べしまった。食べ終わってからもご満悦だ。

「かたいなぁ~」と言いながらもなんとか食べようとかぶりつく息子。カップから抜いた直後はカチカチだやわらかくなってくると「ママ、おいしいよー!!」と大喜び。ペロッと食べてしまった

 息子があまりにもおいしそうに食べていたので、自分もさっそく食べてみることにした。プッチンプリンは甘いので、アイスにしてもかなり甘く濃厚かと想像していたが、意外にもさっぱりしている。凍らせているせいか、一般的なバニラアイス等に比べ、甘さは控えめだ。

 何より楽しいのが食感だ。サクッとしているが、口に入れると溶けてきてもっちりしていて斬新だ。プリンアイスでしか楽しめないような、新しい食感だと思う。

 もっと子供向きな味かと思ったが、大人が食べても十分おいしいアイスだ。

スプーンですくってみるとシャリッとしているふつうのアイスよりもモチッとしていておいしい

 ビッグプッチンプリンもプッチンバーのまま食べられるが、重いのでプッチンスタンドを使ったほうが食べやすい。プッチンスタンドは、コーンのようなデザインでかわいらしい。

 ビッグプッチンプリンなら、男性でも満足できるボリュームだ。旦那も「おもしろい食感! 」と驚きながらあっという間に食べてしまった。

ビッグプッチンプリンは大きく重いので、プッチンスタンドを使ったほうが食べやすい男性でも満足できる大きさ。甘さが控えめなので食べやすいとのことだ

 作るのが簡単で、後片付けの手間もかからない。日々のおやつ作りは大変なので、簡単にできるほうが嬉しい。また、4個同時にプッチンプリンアイスを作れるので、家族みんなで食べられるのも助かる。

もとは固形なので、溶け始めてもボタボタたれない

 液体ではなく、もともと固形のものを氷らせているので、表面が溶け始めても水分が落ちてこない。子供は食べるのが遅いので、アイスを食べているときはいつも溶けてきてボタボタとたれてしまうことがある。「早く食べちゃいなさい!! 」とつい口うるさく言ってしまうが、息子も最後までキレイに食べられたので、親としても助かっている。

 ただ、残り1/3くらいになると、プッチントレイに残っているアイスがとても食べにくい。溶けてくると普通のプリンに戻って、プッチントレイの上に乗っかっている状態になる。そこで上からかぶりつくわけだが、真ん中から飛び出ているプッチンバーが邪魔で食べにくいのだ。

 また、ゆっくり食べているとアイスからプリンに戻ってしまうので、残ったやわらかいプリンがズルッと落ちてしまうことがあった。溶けて水分が落ちないのは嬉しいが、固形のプリンがずり落ちてしまうのも困ってしまった。

上の方は食べやすいのだが、最後はちょっと食べづらい溶けてから傾けるとズルッと塊で落ちてしまう。私も子供も同じようにやってしまいました……

 固いうちに食べ切れば問題ないので、特に女性や子供は、ビッグプッチンプリンではなく、早めに食べ切ることができる小さめのプッチンプリンをおすすめしたい。

プッチンプリンの特徴を生かす楽しい製品

 最初は容器のまま凍らせて、スプーンですくって食べてしまえば、このキットは必要ないんじゃ……?  と思ったが、"プッチン"してカップからポンッと抜いたり、プッチンプリンらしいお花のかわいらしい見た目でワクワクするのは、やはり「おかしなプッチンプリン プッチンアイス」を使わなければ体験できない。手に持って食べられるのも、小さな子供にとって嬉しいようだ。そんなわけで、我が家ではプッチンプリンアイスを作るときに必ずこのキットを使用して作っている。

 シャリッとした後にもちもちする食感は新感覚だ。プッチンプリンと違った、甘さを控えたた味わいは、大人も癖になる。プッチンプリンはコンビニやスーパーで手軽に手に入れられるので、今年の夏はぜひプッチンプリンアイスに挑戦していただきたい。





2012年 8月 3日   00:00