やじうまミニレビュー
オート「セラミックペンカッター」
~曲線も切れるペン型の1枚切りカッター
by 小林 樹(2013/6/20 00:00)
雑誌や新聞の切り抜きに便利な1枚切りカッター。これまで家電Watchでは、安全最優先タイプや刃にかかる圧力を手動で調整できるタイプ、曲線もスムーズに切り取れるタイプ、ハサミと一体になったタイプなど、様々な特徴を持つカッターをご紹介してきた。
今回取り上げるのは、直線も曲線もスムーズにカットできるペン型の1枚切りカッター、オートの「セラミックペンカッター」だ。
メーカー | オート |
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製品名 | セラミックペンカッター CP-25 |
購入場所 | 世界堂 |
希望小売価格 | 262円 |
購入価格 | 263円 |
セラミックペンカッター(以下、ペンカッター)の本体サイズは10×135mm(直径×長さ)で、本体重量は6.1g。一見ボールペンのようなスリムな形で、手に持つと、細めのサインペンのような感覚だ。ボディはプラスチック素材なのでツルツルしている。カラーは今回購入したグリーンのほかにピンクとホワイトがある。
キャップを外すと、刃渡り0.5mm程度の微細なセラミック刃が顔を出す。セラミック刃は耐磨耗性があり、寿命は金属刃の約5倍になるという。また水に濡れても錆びない点もセラミックの特徴だ。
さっそく新聞を切り抜いてみた。直線をカットするのは簡単で、紙面に刃先を軽く当てるだけで、まっすぐ切れた。切れ味は良い。慣れるまでは力が入りすぎて、下のページまで切ってしまうことがあったが、力加減に慣れると、1番上の1枚だけうまく切り取れるようになる。
次に雑誌を切り抜いてみた。雑誌を切る際は、新聞よりも紙が厚いため、新聞よりも少し刃先に力をこめると良い。新聞も雑誌も、直線を滑らかにカットするのは簡単だ。
では直線だけでなく、曲線はどうか。実際に雑誌の一部を丸く切り取ってみると、これまた簡単。ペンを扱う感覚で使えるので、刃先を自在にカーブできるのだ。ちなみにペンカッターでなく、雑誌のほうをクルクルと回した方が、より滑らかな曲線で切れた。
新聞や雑誌のほかに、メモ帳、ノート、包装紙などの紙もいずれも難なくカットできた。また、手が滑って開けられないようなお菓子の袋を開封することもできる。逆に、ダンボールや厚紙などには使えない。あくまでも薄い紙や包装を切るための用途と言える。
要望を言うと、本体グリップ部にラバーが巻いてあれば、もっと持ちやすかっただろう。現状だとツルツルのプラスチック部を直接握るので、質感が安っぽい。グリップをしっかり握れるほうが、刃先が安定して使いやすいと思う。
最後にペンカッターの良いところとして、収納性を付け加えておきたい。これまで使ったほかの1枚切りカッターに比べて、キャップ付きのペンカッターはスリムで、筆箱に入れて持ち運びやすいし、デスクの鉛筆立てにも収まりやすい。毎日切り抜きをしている身にとっては、いつも手元に置けるのはありがたい。
ちなみにシリーズでは、ノック式の「セラミックペンカッターCP-8」という製品も発売されている。こちらは希望小売価格が840円で、今回紹介したペンカッターCP-25よりも高め。本体カラーもブラックとシルバーで、洗練された雰囲気だ。こちらも機会があれば使ってみたい。
直線や曲線を自在に切り取れるセラミックペンカッター。日頃、新聞や雑誌を切り抜いている方には一度試してみていただきたい。