やじうまミニレビュー

オート「切り抜きプロ」

~ハサミと1枚切りカッターが合体! 色んな形に切り抜ける
by 小林 樹


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


オート「切り抜きプロ」

 新聞や雑誌から気になった写真や記事を切り抜き、ノートなどにスクラッピングしている。旅先で、手に入れた冊子やパンフレットなどを切り取っておくこともある。

 だが、旅先までハサミとカッター両方を持ち運んでいくのはかさばるし、逆にハサミかカッターのどちらかだけだと、切り取りにくい形やサイズもあったりして悩ましかった。

 そこで今回試したのがオートの「切り抜きプロ」だ。切り抜きプロは、スクラッピング用のアイテムで、一枚切りのカッターと、小型のハサミがひとつになっている点が特徴だ。しかも本体はスリムなスティック型なので、どこにでも持ち歩ける。


メーカーオート
製品名切り抜きプロ
購入場所Amazon.co.jp
購入価格682円

 ボディの両端には、それぞれハサミと一枚切りカッターがキャップに覆われて付属している。本体サイズは、約15.9×14.7×137mm(幅×奥行き×高さ)と細長く、ペンのように握れる。本体重量は27gと軽い。

 ハサミの刃はステンレス製で、刃渡りは32mmほど。キャップを外して、安全ロックを解除すると、バネの力で刃が開く。安全ロックは、ボディ側面に付属し、スライド式で設定する。

 ちなみにこの製品、文具メーカーの見本市である文紙フェアで金賞を受賞しているらしい。カラーは今回選んだピンクのほかに、イエロー、グリーン、ブルーが用意されている。

パッケージには、「これ1本で、カッターとハサミ! 」と書かれているハサミのキャップを外した状態安全ロックをスライドさせると、刃が開く仕組み。刃渡りは約32mm

 ハサミでは、普通紙やポストカード、雑誌や新聞などが切れた。1度に切れる枚数は、普通紙で4枚程度。さすがに厚紙には刃が立たなかったが、切抜きには不自由は無い。

 ハサミ自体はコンパクトなので、長い直線をカットするよりも、小さく切り取るシーンに向いている。例えば、丸く切りたい時には、細部まで滑らかな曲線でカットできるので便利だ。

ハサミでは、普通紙やポストカードなど、たいていの紙が切れるさすがに厚紙には刃が立たなかった
小さく切り取る際に便利滑らかな曲線で切り抜けたのりで貼り付けて、冊子にスクラッピングしたところ

 一方、1枚切りカッターは、キャップを外すとすぐに刃が現れる。刃はちょこんと小さく、刃渡りはわずか0.4mm程度しか出ていないので、例えば雑誌を切り抜く時に、1番上のページだけ切り取って、2枚目以下のページには傷を付けない時などに便利なのだ。別売りでカッターの替刃「KNP-K220」も用意されており、希望小売価格は231円となっている。

 1枚切りカッターで、ノートの表面の1ページを切ると、使い始めたばかりということもあって、切れ味がすこぶる良い。力加減にはすぐに慣れ、下のページに響かず切れるようになった。何枚か練習してから本番に当たると良いだろう。

1枚切りカッターのキャップを外したところ刃先は0.4mmほど飛び出しているノートを切ったところ。力加減に慣れれば、表面の1ページだけカットできる

 普通紙だけでなく、ポストカードやチラシ、新聞雑誌も切れる。新聞のような大きな紙から、記事の一部分だけ切り取る際には、迷わずカッターを使っている。また、ハサミよりも、勢い良く一気に切れるので、大きいサイズのものや、まっすぐカットしたい時に向いている。

チラシを切ったところ。直線を一気に裁断できるただし、厚手の紙を切る場合には、下の紙まで切ってしまうことがあるので、下敷きを用意する

 さらに、曲線のカットもできる。強い湾曲には向かないが、ある程度のゆるい曲線なら難なく切れた。カッターではなくて、切る紙のほうを動かすのがコツ。普通のカッターだとここまで滑らかな曲線には切れないので、嬉しい。

ポストカードを切り抜いてみるゆるい曲線も難なくカットできた
切り抜いた状態。滑らかに切れた円状に切るのには向かない。強い湾曲になると、カットのラインがぎこちなくなってしまう新聞の大きな紙から、記事を切り抜く際にも便利
旅行のパンフレットやフリーペーパーはすぐ溜まるが、スクラップで必要な情報だけ保存している

  ボディはマーカーペンくらいの太さなので、持ち運びに便利な点も気に入っている。私は筆箱に入れていつも持ち歩いている。旅先で入手したフリーペーパーや雑誌から、気になる情報だけ切り取っておけるので、帰りの荷物がかさばらない。

 切り貯めた情報をスクラップブックにまとめると、紙の厚さ、重さ、手触り、においがそのまま一覧できる。この製品に出会って、改めてスクラッピングというアナログな方法が自分に合っているとわかった。

 これからも色々なものをドンドン切って、ドンドン貼って、気になる情報や思い出を整理していきたい。






2012年 9月 21日   00:00