やじうまミニレビュー

アメニティワールドネットワーク「リバーシブルアルミブランケット」

~1枚で暑さも寒さもしのげる防災グッズ

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

防災グッズの定番品をあえて開封し、効果を試す

アメニティワールドネットワーク「リバーシブルアルミブランケット」

 今回紹介するのは、我が家に常備している災害用の防寒、防熱シート「リバーシブルアルミブランケット」。金色と銀色の両面がリバーシブルで、1枚で寒さや暑さを防げるというアルミのシートだった。これまで実際に使う機会がなく、書かれているような効果があるのかどうかもわからなかったが、今回試してみることにした。

メーカーアメニティワールドネットワーク
製品名リバーシブルアルミブランケット
購入場所Amazon.co.jp
購入価格516円

 リバーシブルアルミブランケットは、片側が金色、裏側が銀色で、非常に薄くて軽い。折りたたまれた状態は、ポケットティッシュと同じくらいの手のひらサイズ。重量は約56gと軽いが、広げると1,400×2,200mm(横×縦)もあり、大人が1人すっぽりくるまれるサイズになる。シングルサイズの掛け布団くらいあると思えばいいだろう。

製品パッケージ。本体はポケットティッシュサイズだ
蛇腹折りされている
金銀両面が使えるリバーシブル仕様

 広げて長辺をもつと、身長160cmの筆者なら手先の分が余るほど。そのまま首から下にぐるりと巻くと、足が20cm程度見えるだけで、体全体をすっぽり覆うことができた。風を通さないので、ふわりと羽織る程度でも、自分の体温で温かさを感じることができる。

広げてみた
くるまってみた

金色は熱を吸収し、銀色は熱を反射する!

 説明によれば、金色の面は熱を吸収し、銀色の面は熱を反射する性質があるという。このため、寒いときは金色を外側にしてくるまると体温の放熱を防げることが期待でき、銀色を外側に向けると、防暑断熱効果が期待できるそうなのだ。

 試しに、夜間に蛍光灯の下で撮影してみたところ、わずかに金色のほうが温度が高めになった。ベランダの手すりに金銀両面が出るように固定し、日光が照りつけ始めたところをサーモカメラで撮影してみたところ、金色面では最高温度が35.2℃もあり、気温が30℃ない中では、かなり高いといえる。直接触ってみると、大きな違いは感じられなかったが、熱反射の差はかなりあるようだ。

室内蛍光灯の下で、サーモ写真を撮ってみる
半分から左が銀色、右側が金色(右端が一部カーペット)だが、金色部分がわずかに温度が高いと分かる
晴れた午前中の太陽の下で撮影を試みた
明らかに金色面の温度が高い。最高で35.2℃となった

 逆に銀色は熱を反射し、素材そのものに溜め込まないので、温度が上がりにくいのだろう。考えてみたら、冒頭の日傘のみならず、夏に車の窓に張られるシートや、住宅の建築で使われる遮熱シート剤も銀色である。銀色にはちゃんとした意味があったのだ。

 もし夏場に使うなら、銀色の面を上にしてテントのように日陰を作れば、日傘よろしく、直射日光を避けることができそうだ。なお、銀色を外側にして直接体に巻きつけても、夏に涼しさを感じられるわけではないので誤解なきよう。おそらく、あっという間に汗まみれになるだろう……。

一度広げたブランケットをたたみ直すときは、空気を抜きながらがポイント

 素材がアルミなので、扱う際はガサガサという音がするし、どうしても裾やブランケットの端がめくれて隙間はできてしまう。毛布のようにピッタリくるまることは難しいが、こんなに軽い1枚で、少しでも寒さや暑さが防げるのなら、ありがたいことはない。

もしものための防災グッズとして、備えてみてはいかがだだろうか。

 

すずまり