やじうまミニレビュー

ニチバン「tenori はんこのり」

~ハンコ感覚で糊付けできるテープのり

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです
tenori はんこのり

 テープ状の糊を引いて糊付けする文具といえば「テープのり」。従来の糊と比べてすぐ粘着し、しかも手がベタつかないことから、私の机の上ではもはや欠かせない品物となっている。

 そんなテープのりに、この2月に新たな製品が加わった。セロテープでお馴染みのニチバンが発売した「tenori はんこのり」だ。

 この製品、「はんこのり」という名前から想像されるとおり、ハンコ感覚で糊付けできる点が特徴。ポンと押すだけで糊付けでき、領収書、切手、メモ、写真など小さい紙を貼る際に便利らしい。テープのりファンとしてはぜひ一度使ってみたく、文具店で購入した。

メーカーニチバン
製品名tenori はんこのり TN-TE7H18
購入場所Amazon.co.jp
購入価格402円

 本体はコンパクトで、実測で約20×25×95mm(幅×奥行き×高さ)という手のひらサイズ。何だか本当にハンコのような感もある。重さも24gと、とても軽い。

 本体の先には糊のスタンプ面があり、さらにその先端には、スタンプ面を保護するガイド部もある。使う際は、このガイド部をスタンプしたい部分に置き、本体を押すことで、糊付けされる構造になる。キャップやカバーなどは付属しない。ハンコ感覚というよりも、“シヤチハタ感覚”と言った方が良いかもしれない。

本体はコンパクトで、実測で約20×25×95mm(幅×奥行き×高さ)程度だった
先端部分。スタンプ面と、スタンプ面を保護するガイド部がある
ガイド部を押し下げると、スタンプ面が顔を出す
本体のカバーを取り外したところ。交換用テープの品番は「TN-TE7HS」で、実売約200円
シヤチハタのハンコ(右)と並べたところ。機構的にも似ている

 さっそく領収書にスタンプしてみると、紙には10×7mm(縦×横)の糊がついた。糊の色は青なので、白い紙でははっきりとその存在が確認できるが、裏から見るとまったくわからない。

 便利だったのが、片手でスタンプできる点だ。フツーのテープのりだと、片手でテープのり本体を持ち、片手で紙を抑える手間があるが、これならガイドが紙を抑えてくれるため、片手で押すだけで糊が貼れてしまう。これはとてもラクだ。

 また、ガイドは中央部が空洞のため、糊を貼る位置の狙いが定められる点もうれしい。なお、スタンプ回数は約600回とのこと。

糊付けしたい部分にガイドを合わせる
押すと糊が付く
領収書の4カ所にスタンプしてみた。写真では見づらいが、糊の跡は青くわかりやすい。しかも裏写りしない
ガイドの中央部は空いているため、糊が貼られる位置が分かる。狙いが定めやすい

 粘着力は問題なし。領収書のような小さな紙でも、四隅にスタンプすればビクともしない。テープのりは領収書のような小さな紙には向かないと思っていたが、これなら前述のように片手で簡単に糊付けできるし、四隅以外には糊は不要なので、糊の節約にもなる。

 また、間隔を開けて貼れば、ポストイット風にくっつけることも可能。ちなみにガイドを押し下げれば、通常のテープのりと同様、糊を一直線に引く“ライン引き”もできる。

粘着力は強い。4カ所にスタンプすれば、引きちぎらない限り外れない
写真のように、一直線に3カ所貼ると、ポストイット風に貼り付けられる
パソコンの画面に貼りつけたところ。よくあるポストイットよりも粘着力が強く、しっかり固定できる。剥がしても跡は残らない
ガイドを引き下げれば、通常のテープのりと同様、ライン状に糊を引くことも可能

 うまく使うコツは、スタンプ時はしっかりと押すこと。軽く押すだけだと、糊がちゃんと貼られてないことがある。テープの無駄遣いにもなるので、ここは気をつけておきたい。

 テープのりは数あれど、領収書や切手など、小さいものを貼ることが多い人には、ぜひこのはんこのりをおすすめしたい。

正藤 慶一