やじうまミニレビュー

オーム電機「USB充電式LEDミニライト」

~USB充電で5時間使えるキーホルダー形LEDライト

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

キーホルダーにLEDライトを

オーム電機「USB充電式LEDミニライト」

 ほとんどの方が、自宅などの鍵を持ち歩くためにキーホルダーを使っていると思う。私は最近は実用性だけを考えてLEDライトをキーホルダーにしている。自宅の扉の前で鍵穴を探したり、自動車の中でバッグの中を探ったりするのに便利だからだ。

 ただ、たいていのLEDライト型のキーホルダーには、ちょっとした欠点がある。それは電源だ。

 この手のLEDライトには2つのタイプに分けられる。1つは、小さな太陽電池パネルが付いている充電型で、もう1つは小さなボタン型電池を使うタイプだ。それが、両方とも電源に不安があるのだ。

 まず、太陽電池型は、残り容量がわかりにくいのが欠点で、いつもいつの間にか点灯しなくなってしまう。それなりに日の当たるところに出しても、あまり充電されず、なんとなく使い捨てになってしまうことが多い。

 もう1つのボタン電池型には、コストがかさむという欠点がある。たとえば、この手の製品で3個セットで良く使われる“44”サイズのボタン電池で見てみよう。一般の小売店では寿命が長い酸化銀電池のSR44ではなく、アルカリ電池のLR44でも3個購入すると、500円近くになってしまう。100円ショップで購入すれば、もう少し安く上がるが、それでも高い印象はある。

 というわけで、「ちゃんとした充電方法があって、できれば残り容量が分かるキーホルダー用のLEDライト」というのを、ずっと探していた。

 今回紹介するオーム電機の「USB充電式LEDミニライト」は、USB端子から充電することで、5時間ちゃんと使用できるという製品だ。

 残念ながら、電池の残り容量は分からないが、バッテリーがリチウムイオンなので、きちんと充電した状態を維持していれば頼りになりそうだ。

 カラーバリエーションは5色あるが、今回はイエローグリーンを選んだ。

メーカーオーム電機
製品名USB充電式LEDミニライト
販売価格780円
購入場所直販サイト

意外なほどちゃんと明るい

 到着したパッケージはブリスター型で、LEDライト本体とキーホルダー用のカラビナが付いたキャップが分かれた形で入っている。本体にキャプをかぶせて、1/4回転ほど捻ると脱着できる。

パッケージはブリスター型
背面が取扱説明書になっている

 本体サイズは、直径が21mmで、全長が52mmとキーホルダー用としては、やや大きめだ。重量は約17g(本体のみ)と軽い。

本体とキャプの2つの部品でできている
キャップをはめたところ。本体に比べると大きめのカラビナがついている
一般的なソーラーパネル付LEDキーホルダーとの比較
カラビナが大きいが、本体自体は同じぐらいの大きさだ

 使い方はシンプルで、本体の先端にある黒い部分を捻るとLEDが点灯し、逆に捻ると消灯する。明るさの調整はない。

本体の先端がスイッチになっている
本体の端がUSB端子になっている
充電はパソコンなどのUSB端子に差し込んで行なう

 LEDライトは、全光束が7lmというので、あまり期待していなかったが、レンズがちゃんと集光しているためか、かなり明るい。非常用のLEDライトしても実用になる明るさだ。

LEDはかなり明るい
50cmほど先を照らす。ちゃんとレンズで集光しているようだ
1m弱の距離からドアを照らしたところ。広がりはないが、十分明るい
2mほど先の廊下を照らしたところ。これ1つ持って暗い廊下を歩ける
LEDは白色だが、カセットガスのキャップをはめると赤色灯としても使える

 パソコンのUSB端子で充電し、連続点灯時間を試してみた。バッテリーはリチウムイオン充電池で、満充電まで約5時間、連続点灯時間は約4時間とされている。余裕を見て6時間ほど充電し、連続点灯させてみる。

 何度か試したところ、満充電時であれば4時間連続で点灯している。ただし、2時間を過ぎたあたりから暗くなってきたのがわかり、3時間すぎからは、ただ点灯しているというだけで、ほとんど実用性はなくなる。自分で使うときは、3時間を目安にしようと思った。

 感心したのは、連続点灯時間が毎回安定して同じ結果がでることだ。つまり、充電の仕組みやバッテリーがちゃんとしているので、頼っても大丈夫そうだ。

 LEDライトとしては好感の持てる製品だが、1つだけ惜しい点がある。それは、本体とキャップが分離しやすいことだ。わりとしっかりした造りなのだが、樹脂同士の噛み合わせなのでキャップが抜けてしまうことがあるのだ。乱暴に扱われるショルダーバッグの中で、いつの間にか分離していたことが何度かあった。

本体のUSB端子の下に、キャップを支える噛み合わせの部分が見える
キャップの内側に見える突起で本体と連結する

 せっかくLEDライト本体がIPX4(防沫)仕様で、雨などを気にしないで良いのでバッグの外に下げて置きたいのだが、どこかで落としてしまいそうでできない。少なくともバイクのキーホルダーのような大きな振動がかかる用途は避けた方が良いだろう。

いつでも持ち歩ける防災グッズ

 これまで使ってきたキーホルダー型のLEDライトは、雑誌の付録や、会社のノベルティ(記念品)でも入手できるぐらいローコストな製品で便利だが、質についてはそれ相応という印象を持っていた。

 しかし、この製品については、数カ月単位で使っていても予想を裏切られることがなかった。この手の製品にしては価格は高めだが、その分、ちゃんとした製品という印象だ。万が一に備えて、常時持ち歩く防災用グッズとして持ち歩く気になる。特に、連続点灯時間が当てになるところが、防災用に向いている。

 キーホルダーとしてでなくても、バッグの中に入れておく常備灯としてもお勧めしたい。

伊達 浩二