やじうまミニレビュー

カシオ「壁掛け時計 ICC-3100J-7JF」

~秋の夜長も超静かで快適♪ 全部入り快適壁掛け時計
by スタパ齋藤


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カシオ「壁掛け時計 ICC-3100J-7JF」

 リビングの壁掛け時計を買い換えようと考えた。

 ビデオレコーダーを買い換えたら、時計表示が見にくくなり、そのレコーダーの表示には年月日や曜日の表示がなかった。これまで旧ビデオレコーダーで日付などを確認していたのだが、それができなくなっちゃった。そこで、壁掛け時計にそれら機能を求めつつの買い換えを考えたのであった。

 購入したのはカシオの「壁掛け時計 ICC-3100J-7JF」である。メーカー価格17,500円の……なんかちょっとお高い壁掛け時計ではあるが、Amazonで13,150円で購入できた。


メーカーカシオ
製品名壁掛け時計 ICC-3100J-7JF
希望小売価格17,500円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格13,150円

 使用感的な結果から言えば、おおむね良好。とても便利だが、若干の難点もあった。以降、それらを含めてこの「壁掛け時計 ICC-3100J-7JF」について書いてみたい。

 まず、どーゆーポリシーでこの時計を選んだかを少々。

 新たに買うに当たって、壁掛け時計に求めた要素はいくつかあったんですけど、まずは「電波時計」であること。電波時計とは、日本の標準時を示す「標準電波」を自ら受信し、自動的に時刻修正を行う時計ですな。標準電波を受信できる環境であれば、時刻合わせの手間は一切不要で便利~♪ みたいな。

 もうひとつ、アナログ表示であること。これはパッと見で時間を把握しやすいから。「残り何分」とかいったことをアナログ量として直感できるあたりも「時間が頭に入って来やすい表示」だと思う。デジタル表示も嫌いではないが、時間をパッと見で把握するならアナログ表示のほうがイイと感じる。

 それから、秒針が「コチコチと音を刻まない時計」であること。コチコチ音には慣れはするものの、まったく無音のほうが好き。セイコーなら「スイープセコンド」、カシオなら「スムーズ秒針」となっている時計だと、秒針が音を出さず連続的に動くタイプとなる。

 そして、日付と曜日がわかるもの。これは今回の時計購入の目的のひとつでもある。「あれっ? 今日って何曜日だっけ!?」とかって年に何度くらい思います? 些細ではあるが、そんなストレスから24時間365日解放されることは、大きい。

 で、これらのポリシーをもとに探してみると、該当品が意外なほど少ないんですな。電波時計でアナログ表示でコチコチ音ナシで日付&曜日表示となると、セイコークロックだと「PT201S」、カシオだと「ICC-3000J-9JF」「ICC-3100J-7JF」しか見つけることができなかった。

セイコークロック「PT201S」。メーカー価格21,000円カシオ「ICC-3000J-9JF」。メーカー価格15,000円結局購入したのは、カシオ「ICC-3100J-7JF」だ。メーカー価格17,500円

 セイコークロックのは、用途が業務用っぽい? 最大32チャンネル、好きな時刻にチャイムやメロディ……なんか探しているものとは違うかも。

 カシオのは……色/材質/デザイン違いで2機種という感じ。機能的には両機とも同じようなので、部屋の感じに合わせて縁が木目の「ICC-3100J-7JF」を購入した。

 機能としては、前述の条件である「電波時計」「アナログ表示」「秒針のコチコチ音ナシ」「日付と曜日表示」を満たす。日付表示に関しては、西暦/年号のどちらかを選べて、さらには旧暦表示に切り替えることもできる。曜日に関しては「第何○曜日」ということまでわかり、ショップ定休日やゴミ回収日などを確認しやすい。オマケに大安や仏滅などがわかる「六曜表示」が可能で、気温や湿度も常時表示される。スペック的には十二分ですな。

 なお、本体サイズは365×52mm(直径×高さ)で、質量は1.7kg。購入直後「あら、けっこーデカいのネ」とか思った。電源はアルカリ乾電池単三形×2本で、電池寿命は約1年となっている。

カシオ「ICC-3100J-7JF」。求めた要素以上のものを備えた壁掛け時計となった上部の表示窓には温度と湿度が常時表示される。電波の受信状況もここに表示される下部の表示窓には年月日と曜日、六曜が表示される。年は西暦と年号(平成)を切り替えられ、曜日には「第○」の表示も加わる。旧暦表示に切り替えることもできる

 実際の使用感だが、まず電波受信の感度の良さを感じた。商品開梱後に電池を入れ、さあ説明書を……と読み始めた頃には、既に短針や長針が時刻表示のための移動を始めていた。ほかの電波時計が受信不能なエリア(部屋のやや奥)などでも、しっかりと標準電波を受信しているようだ。本体が大柄であるため、標準電波を受信するためのアンテナも大きいのかな? ともあれ、受信感度が非常に高い電波時計だと感じた。

 気温や湿度、年月日などの表示も見やすい。天井付近に吊しているが、本体~表示部が大きいので、パッと見れば各表示をすぐに目視できる。

裏面には壁掛けのためのフック穴や操作パネル、電池室がある操作パネルと電池室。電源はアルカリ乾電池単三形×2本を使用し、電池寿命は約1年フック穴。壁掛けのための木ねじも同梱されている
リビングに壁掛けした様子大きめの壁掛け時計なので視認性は良好見る角度によっては照明などが映り込むことも

 ただ、短針と長針が示す時刻の視認性は、あまり高くないように感じた。既に慣れてしまったので違和感はないが、最初は「短針も長針も秒針も華奢で、ちょっと見づらい」と感じていたのだ。

 とくに針が文字盤上の液晶表示パネルの上に来ているときが見づらい。液晶表示パネルの表示のゴテゴテ感に、針が埋没しちゃってる感じ。もっとビシッと明確に時分を指してくれる、力強い太さ&色調の針であって欲しかった。まあ、慣れちゃえば大きな問題はナイんですけどネ。

数字のフォントはこんな感じ。ややクセがあるが視認性は高い長針短針秒針はこんな感じ。ちょっと細め。若干視認性が悪い縁の部分は白木で温かみがある。文字盤は少し凹んでいて、近くで見るとわりと立体感がある

 コチコチ音がしない点は、これは快適そのもの。静かで超イイ♪ 電波時計でアナログ表示のものはたいていコチコチ音がするが、この点、音がしない仕様にして売るだけで「それを選んで買う客が増える」と思う。コチコチ音がしないタイプ、もっと増えて欲しい。

 後から感じることだが、気温や湿度の表示も便利ですな。温度や湿度に対する身体感覚の確認にもいいし、先回りでの健康維持にも役立つ。

 ただ、こういった時計の液晶パネル、もうちょっとどうにかならないものか? 昔からずっと、グレー~薄緑グレーに黒字のパネルでしょ。光の加減によっては全然見えなくなっちゃう残念な表示だということが周知なのに、なーんで進化しないのか、的な。とくに今回レポしている時計の液晶パネルは、1分に1度くらいしか切り替わらないんだから、真っ白地に黒字の見やすい電子ペーパーとかにして欲しいモンである。まあ、きっと高くなっちゃうんでしょうけど、でも、何年も使うモンなんだから、ねえ、とか思う。

 もうひとつ言えば、正直な話、この時計のデザイン全般を気に入れていない。「イヤなデザイン」ってほどではないが、もう少しだけ、味付け色付けキャラ付けが薄めだったらなあと思う。とりわけ機能的にはオンリーワンとも言える時計で、つまりは「機能にこだわる人はコレに行き着く」的な存在なので、もっといろいろな設置環境にマッチするプレーンなデザインであってほしかったと、個人的には、思う。

 とか細かな文句なんかも言ってみた俺なんですけど、全体的に非常に気分よく使えている。いつも時刻が正確で気持ちイイ♪ 年月日がサクッとわかって気分イイ♪ 秋の夜長も超静かで快適♪ ほかの部屋にも導入しようかな、とか考えていたりする。全部入り快適壁掛け時計を探しているなら、ぜひ一度チェックしてみてほしい製品だ。





2012年 10月 4日   00:00