やじうまミニレビュー

無印良品「充電ラジオ(LEDライト・時計機能付) OC223」

~ブザー機能や手回し充電など、もしもの時に役立つラジオ
by スタパ齋藤


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


無印良品「充電ラジオ(LEDライト・時計機能付) OC223」

 家電Watch編集部から「貴様はラジオ野郎だし、LED野郎だし、充電野郎でもあるから手回し発電式のコレを使ってみなはれ」風なメッセージとともに、無印良品の「充電ラジオ(LEDライト・時計機能付) OC223」(以下、OC223)が送られてきた。おっ、これはなんか超シンプル。好きかもしんないこのデザイン♪


メーカー無印良品
製品名充電ラジオ(LEDライト・時計機能付) OC223
販売価格5,900円
購入場所無印良品 ネットストア


 OC223はAM/FM放送を受信できるラジオで、大音量のサイレンが鳴るブザーや0.1Wの白色LEDライトも内蔵する。サイズは125×45×75mm(幅×奥行き×高さ)で、付属品を含んだ質量は約350g。電源は単四形アルカリ電池×2本(別売)、もしくは内蔵充電池(ニッケル水素電池)だ。据え置きスタイルのラジオだが、電池駆動で小型軽量であり、上記のブザーや白色LEDライトなどの機能があるので、アウトドアユースや緊急持ち出し用にも向く。
AM/FM放送を受信できる。選局は手動と自動に対応。AM局とFM局を各3局までメモリー可能。液晶表示部には時計付きLIGHTボタンを押すと0.1Wの白色LEDが点灯する。BUZZERボタンを押すと、サイレンのようなサウンドが大音量で鳴る手に持つとこんな感じ。ポータブルラジオとしてはやや大きめではあるが持ち歩けるサイズ。ストラップホール付き

 ユニークなのは内蔵充電池絡みの機能。内蔵充電池はUSB充電可能で、満充電にかかる時間は約4~5時間。USB充電のほか、本体背面にあるハンドルを回して充電することもできる。ハンドルを回して発電した電力を内蔵充電池に蓄えられ、これをAM/FMラジオやブザーやLEDライトの電源として使えるわけですな。

 ハンドルを回すとどの程度の電力を発電できるのか? 具体的には、1秒間に2回転のペースで約2分間ハンドルを回し続けた場合、ラジオなら約15分以上、LEDライトなら約20分以上、非常用ブザーなら約5分以上使用することができる。

本体背面内蔵充電池を充電するための手回しハンドル本体左側面には充電や給電のためのUSBポート、電源切り替えスイッチ(内蔵充電池か単四形アルカリ電池か)、イヤホンジャック、各種設定ボタンがある。

 それから、内蔵充電池に蓄えた電力で各種スマートフォンなどを充電することもできる。内蔵電池がフル充電の状態なら、一般的なスマートフォンの電池を約30%充電することができるという。

 また、OC223本体には、接続コード(USB micro B型プラグ)×1本、USBアダプター(USB A型プラグ)×1個、携帯電話用充電コネクタ×2個(au/FOMA/Softbank 3G共用およびiPhone用)が付属する。これら付属品のうち、携帯電話用充電コネクターと接続ケーブルは本体底面に格納できる。

パッケージには内蔵充電池へUSB充電するためのケーブルや各スマートフォン用充電アダプタなど一式が付属する(ACアダプタは付属せず市販品を使用)付属のアダプタ類の一部は、本体底部のフタを開いたところにある収納スペースに入る試したところ、2つあるうちのどちらかの携帯電話用充電コネクターを除けば、付属品一式を本体底部に収納することができた

 こういった特徴を持つOC223。AM/FMラジオで非常用ブザー&LEDライト付き。単四形アルカリ電池と内蔵充電池の二電源式で、内蔵充電池には手回し充電可能ってあたり、モノとしても時代的にもソソりますな。てコトで早速試用。

 まずラジオだが、単純にラジオとしての佇まいがシンプル&カワイイという印象。色がわりと素っ気ないですけどネ。受信感度はわりと平凡。高感度とか、逆に感度がイマイチという印象はとくにない。本体前面には出力0.5Wのスピーカーが内蔵されているが、ラジオを聞くための音質と考えれば、これまた良くも悪くもなくフツー。6~7人でラジオを囲んで聞くという感じなら十分な音量を出せる。必要最小限の機能を持つラジオとして大きな不満はない。

 ただ、USB充電しながらAM放送を聴くと盛大にノイズが乗ったりすることがある……というか、手持ちの各種USB ACアダプタを使って試したところ、全てのUSB ACアダプタ使用時に少なからぬノイズが出てしまった。やや電波状況の良いFM放送受信時なら問題ないが、基本的には単四形アルカリ電池か内蔵充電池を電源にして使うラジオだと考えたほうがよさそうだ。

 ライト機能やブザー機能には安心感がありますな。ラジオの電源に関係なく、ボタン一押しでライトが点いたりブザー(警告音のようなサイレン)が鳴ったりする。停電をはじめとする緊急時に頼れそうな予感。なお、ライトとブザーは両方同時に機能させられるが、ラジオ使用中にライトやブザーを使うと、ラジオはオフになってしまう。ライトとラジオの同時使用が可能ならば、OC223の汎用性がもう少し高まったのにと思う。少々残念。

 それから内蔵充電池への手回し充電だが、率直にけっこータイヘン。前述のとおり、1秒間に2回転のペースで約2分間ハンドルを回し続けた場合、ラジオは約15分以上、LEDライトは約20分以上、非常用ブザーは約5分以上使える。のだが、ハンドルはしっかり重くて「1秒間に2回転のペースで約2分間」は健康な男性でもダルい。腕力の少ない人や手や手首に関節痛などがある人には苦痛だと思う。でもまあ万が一の非常時には役立つ機能とは言えますな。

 スマートフォンへの充電だが、これも万が一の非常時のための機能だと感じた。前述のとおり「内蔵電池がフル充電の状態で一般的なスマートフォンの電池を約30%充電可能」なので、市販のスマホ用ポータブルバッテリーの類と比べると非力な部類。非常時にも安心してスマホを使いたいなら、スマホ専用の外部バッテリーを用意しておいたほうが安心感が高い。

 が、何が起きるかわからないのが非常時。単四形アルカリ電池でも内蔵充電池でもラジオ/ブザー/ライトを使えて、内蔵充電池はスマホをちょっと充電できる。しかも頑張って手回し充電すれば、単四形ルカリ電池も内蔵充電池も切れた状態からでも、ラジオ/ブザー/ライトが使えるようになる。こういうタイプのラジオ、ひとつ持っていると、防災/減災におけるトータルでの安心感を底上げしてくれるのではなかろうか。





2012年 3月 22日   00:00