レアック・ジャパン「クイックオムレツ」

　旅先の朝食でお馴染みのメニューといえば、オムレツだ。特に出来立てのオムレツの味わいは格別である。

　あのフワッフワのオムレツの味が忘れられず、我が家のフライパンでも試行錯誤してみたが、絶妙なふんわり感を出すのはなかなか難しい。さじ加減ひとつで、仕上がりが固くなってしまったり、ゆるくなってしまったりする。

　そこで試したのが、レアック・ジャパンの「タツヤ アイデアキッチン クイックオムレツ(以下、クイックオムレツ)」だ。シリコン製のキッチンツールで、この本体に卵を流し入れ、レンジでチンするだけで、ふわふわのオムレツが作れるというものなのだ。なおこの製品は、TVや雑誌でよく見かけるシェフの川越達也氏のプロデュースによるものだという。

　クイックオムレツの本体は、柔らかいシリコン素材で、船のような形をしている。サイズは約169×85×36.3mm(幅×奥行き×高さ)で、素材の厚みは3mmほど。本体重量は35g。本体にはオムレツやオムライスなどの簡単なレシピが付属している。

本体は船のような形をしている	横から見た様子

柔らかいシリコン素材を採用している	オムレツやオムライスなどの簡単なレシピが付属している

　オムレツを作るにはまず、卵2個、塩コショウ適量、水または牛乳大さじ2杯をかき混ぜて本体に流し込み、そのままレンジで50秒加熱する。コーンやパセリなど、入れたい具があれば、この時点で一緒に入れておく。

　50秒後に一旦取り出し、固まった部分と固まっていない部分を箸などでよくかき混ぜる。さらにレンジに戻し、もう50秒ほど加熱する。

　加熱終了後は本体を取り出し、皿の上にひっくり返す。すると、形の整ったオムレツが現れる。調理時間はわずか2分弱。時間のない朝でも、ほかの家族の分も次々に作れる。

クイックオムレツ本体で混ぜるとこぼれそうになるので、卵などは別容器でかき混ぜた	かきまぜた卵をクイックオムレツに流し込む。今回はバジルをトッピングした	加熱終了後。一部固まっていない部分があるが、これくらいのほうがトロトロと柔らかくて美味しい

　食べてみると、蒸したようなふんわりとした食感だ。フライパンで焼いたり炒めて作る卵料理とは違う、柔らかさと弾力がある。今まで自分では作れなかった味わいで、美味しい。

　もう1つ良かったのが、バターや油を使わない点。ヘルシーだし、食後感もさっぱりしていて、朝ごはんにはちょうど良い。なおオムレツは、今回は卵2個で作ったが、卵1個で作るレシピも用意されている。

できあがったオムレツ	蒸したかのようなフワフワとした食感だ。さらに、バターや油を使わないのでヘルシー

　さらに、作ったオムレツをチキンライスに乗せれば、オムライスにもなる。この時クイックオムレツ本体は、チキンライスを成形する型としても使える。

チキンライスを成形する型としても使える	1合よりもちょっと少なめ	卵を少し柔らかめに仕上げれば、卵を割ったときにトロトロと中から溢れてきて美味しい

　調理時の注意点は、レンジに本体を入れる時、卵や具がこぼれないよう気をつけること。そして、適度なふんわり感に仕上げるためには、水や牛乳が多すぎても少なすぎてもダメだということだ。この辺のさじ加減は、いくつか作っていくうちにわかった。

スクランブルエッグは、ふわふわしていてやや薄味に仕上がった

　オムレツ以外では、スクランブルエッグも作れる。固まりかけの時に強めにかき混ぜると、スクランブルエッグに仕上がるのだ。

　スクランブルエッグの味わいは、オムレツ同様、ふわふわとしている。バターを使わないぶん、やや薄味だ。塩味の効いたベーコンに添えるにはちょうど良かったが、「もっと、こってりしたバター風味のスクランブルエッグのほうが好き」という家族の意見もあった。スクランブルエッグを作る際には、好みに合わせて、あらかじめ塩コショウなどの味付けをしておくと良いだろう。

シリコン製で、汚れはこすればすぐに落ちる

　手入れの面では、本体がシリコン製なので汚れが落ちやすく、洗いやすかった。

　ふわふわのオムレツを作るには、火加減、調理時間、分量……さまざまな条件やタイミングの調節が必要だが、クイックオムレツを使えば、手早く簡単に作れるし、焦がしてしまうこともない。バターや油も一切使わないので、ヘルシーなのも嬉しい。

　サラダに添えたり、ハムやベーコンの付け合わせにしたり、オムライスにのっけたりと、なにかと用途の広いオムレツ。朝、手軽にフワフワのオムレツを味わいたい方、油を摂るのを控えている方、食事に簡単に添えられる一品を欲しい方にオススメだ。