やじうまミニレビュー

プラス 「テープのり norino(ノリノ)」

~スティック型で、太さが3種類から選べるテープのり
by 小林 樹


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プラス 「テープのり ノリノ」

 これまでスティックのりを愛用してきた。デスクの上や筆箱の中でかさばらず、しっかり貼り付けられる反面、乾燥に弱く、のりが固まってきてフタが開けにくくなったり、手がべとついたりと、なかなか扱いにくい面もあった。

 今回紹介するプラス「テープのり norino」(以下、ノリノ)は、ベタつかずきれいに貼れるテープのりの特徴に、スティックのりのコンパクトさを加えたような製品だ。

 


メーカープラス
製品名ノリノ TG-724、TG-726
希望小売価格283円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格228円

 ノリノは、スティック型で、先端からテープ状ののりが出てくるテープのりである。テープは用途に合わせて、グリーンのボディの4mm、ピンクの6mm、ブルーの8.4mmの3種類の幅がある。私は今回、幅が4mmのTG-724と、6mmのTG-726を購入した。

パッケージ背面には別売のテープの交換方法も記載されている本体背面

 手にとってみると、楕円の円柱状で、持ちやすい。サイズは約32×23×105mm(幅×奥行き×高さ)で、筆箱にもおさまりやすく、他の文房具ともしっくりくる。底の形が楕円形なので、立てた時に安定感がある。これなら、ごちゃごちゃしがちなデスクの上でも場所を取らずに済むだろう。まさに、テープのりとスティックのりの使いやすさを合わせたような製品である。

小さすぎず、かさばらない、ちょうど手に収まるサイズ筆箱に入れやすく、あまりかさばらない

 ヘッド部を紙に押し付けると、ヘッド部がしなるような感触がした。メーカーサイトによると、「ピタヘッド」という、修正テープの開発で培った技術が応用されていて、ヘッドが紙にピタッと密着するらしい。確かに、可動部に安定感がある。

 そのままノリノ本体を横にひいていくと、ポツポツとした蜂の巣のような六角形(ハニカム)状のテープが出てきた。のりの部分が六角形をしているのは、のりのキレをよくするためだそうだ。よく見ると、グリーンのボディの4mmからはグリーン、ピンクの6mmからはピンクと、それぞれ薄づきながら、のりに色がついている。

ヘッド部を紙に押し付けると、ヘッド部がしなるような感じがするスティック型なので、テープがひきやすいのりは透明なのでわかりにくいが、ほんのりと色味がついている

 4mmと6mm、2種類の幅のノリノを使ってみて、4mmは小さいものや切手サイズのものなど、小回りをきかせたい場面に向いていて、6mmはしっかり貼り付けたいときや、やや大きめの紙を貼るのに適していると感じた。太さの違いは、目で見てはっきりわかる。

ヘッド部。ピンクのほうが太いのがわかるひいたものを見れば、その違いは歴然としているフタ。矢印の方向にひねって外す

 ただ、ちょっと面倒なのが、ヘッド部分に付いているフタだ。これを外すには、決められた向きに、フタをひねらねばならない。戻すときも同様に、はまる部分にはめて、ひねって閉じる。これを使うたびに繰り返すのが、慣れるまでは結構面倒くさい。時には外したまま長時間経過したり、机の上をフタが転がっていってアタフタ…なんてことも。フタがワンプッシュで開いて、本体から外れないようになってくれたら嬉しい。

 とはいえ、スティックのりと違い、多少長時間フタを外したままにしておいても、テープの粘着力はあまり変わらない。一連の作業内であれば、神経質にフタを付けたり外したりせず使えそうだ。

 肝心の粘着力はどうだろう。偏見かもしれないが、テープのりというと、時間が経つと比較的剥がれてきやすいイメージがあったので、一番気になるところだ。

 今回は、よく開いたり閉じたりする手帳に好きな切抜きを貼って、3週間ほど経過した。様子を確認してみると、想像以上に、ピタッときれいについたまま剥がれてこない。

 のりに厚みがないので、貼ったものにも厚みが出ないのも嬉しい。手帳に何ページにもわたって切り貼りをしているのに、手帳自体が全く分厚くならないのだ。

切り張りやコラージュにも便利ノリノで色々切り貼りしても、分厚くならないし、べとつかないのが嬉しいクリアボディなのでテープの残量が確認できる
しわがよらず、角までのり付けできるので、封筒に宛名を貼るのにも適している厚みも出ないレシートや領収書など、剥がれたら困るものに向いている

 それに、テープのもちが良いのが嬉しい。クリアボディからはテープの残量が確認できる。テープの長さは8mあるということで、一カ月近く普段使いしていてもまだ残っている。

 粘着力がしっかりしているので、伝票や領収書を貼り付けるときには、安心して使える。しわがよらず、角までピタッと塗れるので、封筒にあて先を貼るときなどにも便利だと思った。

 ここまで色々とノリノの良い面を列挙してきたが、カートリッジの交換についてはどうだろうか。実は私は修正テープやテープのりのカートリッジ交換が大の苦手だ。テープをひねってしまったり、べとついたり、面倒くさいのだ。

 ノリノは、本体背面部のボタンを押して、カートリッジを入れ替えればいいだけなので、どんなに不器用な人でも簡単に交換ができる仕組みだ。本体の色づいている部分そのものが、まるごとカートリッジとして売られているのだ。カートリッジの希望小売価格は157円。

PUSHボタンを押すと先が伸びてカートリッジが外せるカートリッジをまるごと交換でき、細かな作業は必要ないデスクに立てておけるので、場所をとらずに使える

 ノリノの使いやすさに慣れると、なかなか他ののりには移れなくなる。店頭で見かけたら、ぜひ手にとってみてほしい。

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2010年 11月 2日   00:00