やじうまミニレビュー

aladdin「AVEO タンブラー」

~温かい飲み物を長く楽しむ蓋付きタンブラー
by すずまり


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


寒い季節に重宝する、保温力のあるタンブラー

aladdin「AVEO タンブラー」

 寒くなってきて、温かい飲み物がおいしい季節になった。自宅ではいつも、陶器のマグカップでコーヒーなどを飲んでいるが、大抵の場合、飲み終わるまでに冷えてしまう。猫舌というわけではないのだが、一度にグビグビ飲むタイプではないのだ。そこで保温性の高いマグカップが欲しくなった。

 保温性のあるマグカップといえば、真っ先にイメージするのは銀色に輝くアウトドア用のマグカップだろう。しかし、口が開けたままにしていると、すぐに冷えてしまう。そこで、保温性の高い携帯用の水筒に入れて、飲みたい分だけ注いで飲むことした。本格的な水筒なだけに、保温性はバッチリ。しかし今度は、洗い物や手入れの手間が増えて面倒に……。

 何か便利なものはないか、と探してみたところ、フタのできるタンブラーを発見! それが今回紹介するaladdin(アラジン)の「AVEO タンブラー」だ。



メーカーaladdin
製品名AVEO タンブラー
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,260円


 アラジンは、アメリカのドリンクウェアメーカーで、ひと昔前に流行した「赤いタータンチェックの水筒」が有名だ。シンプルなデザインながら、ビビットな色使いが特徴となっている。AVEO タンブラーは、内部に真空層を持つダブルウォール構造のタンブラーで保温、保冷の両方に対応する。プラスチック製で、電子レンジで温め直しもできるのが特徴だ。
本体カラーはグリーン明るい気分になれる配色と、スリムなデザインハンドルはグリップしやすい

 本体とパッキン付きのフタで構成されており、本体はウレタンフォーム内蔵のポリプロピレン製。フタも同じくポリプロピレン製で、いずれも耐熱性は120℃からマイナス20℃までとなっている。

 保温・保冷効果を求める時はふたをして、電子レンジで温め直したいときは、フタをとりはずして、使用する。

タンブラーの底フタはスクリュー式中の様子。これで保温できるとはにわかに信じられなかった

 まず気に入ったのが、スリムでスッキリとしたデザインだった。その場が明るくなるような配色がいい。サイズとしては携帯用の水筒くらいあるが、ハンドルが付いているため持ちやすく安定している。プラスチック製なので、割る心配がないのも安心できるポイント。しかも軽くてグリップしやすい。

 サイズは、75×175mm(直径×高さ)で、重さは240g。容量は0.3Lで、コーヒーなら約2杯分程度入る。愛用している急須のお茶が全部入ったのは嬉しい驚きだった。1度に淹れたお茶をそのまま全部AVEO タンブラーに移して、温かいままのお茶が飲み続けられる。

フタにはパッキンがついている大きめのマグカップ1杯分の珈琲を入れてみた上限ギリギリだが、急須に入れた紅茶が全て入った

 また、冷めても電子レンジで温め直しできるというのが嬉しい。アウトドア用のタンブラーはステンレス素材のものが多く、電子レンジに対応していないものがほとんどだからだ。外出先ではなくて、自宅でこのようなタンブラーを使うという人にとっては嬉しい機能だ。電子レンジによる加熱は、500W出力で最大2分までという制限はあるが、筆者のヘルシオ(AX-X2)の牛乳温め機能で、適温に温めることができた。

保温力は本当だった!

 保温・保冷力気になるところ。取扱説明書によれば、保温は、外気20℃の環境で、飲み物の温度が95℃だった場合、1時間後は65℃、3時間後は38℃、24時間後は21℃だという。保冷は、外気30℃で4℃だった飲み物が1時間後は14℃、3時間後は23℃、24時間後で30℃とのことだ。

 実際は頻繁にフタを開閉するので、温度の変化はもっと大きくなる。例えば、作りたてのカフェオレの温度を測ったら77℃だった。その後、ちょこちょこと飲んではフタをし、を繰り返し、約1時間経過したところで再び温度を計測。すると50℃台になっていた。かなり下がってはいるものの、まだ温かい状態で飲める。陶器のマグカップで飲んでいたら、間違いなく冷え切っているところだ。

冷めたら電子レンジで温め直せる作りたてのカフェオレが79℃のんびり飲んで約1時間後、53度に

 スクリュー式のフタがあるため、飲み口に細い溝があるが、使ってみると意外と気にならなかった。ただし、プラスチック臭なのか、使い始めは独特の臭いを感じた。何回か使っているうちに臭いは薄れて、5杯目くらいからはほぼ無臭になったが、気になる方は使う前に何度か洗って乾かすといいかもしれない。

きっちりフタを閉めれば、漏れにくい

 なお、洗う際、フタの溝やパッキンの周辺はブラシや爪楊枝を使用するなど、意識して洗っておきたい。繰り返し使用しているうちに、汚れが溜まりやすい箇所だからだ。また、フタを閉じで使う性質上、飲み物はギリギリまで入れてはいけない。本体内部に書かれた線(口から役2cm程度下の線)までなので、その点も注意しよう。

 フタは保温性だけでなく、使い勝手の面でも役立った。一度、資料を引っかけてうっかり倒したことがあったのだが、しっかりフタをしていたおかげで中身がこぼれず、大惨事を招かずに済んだ。これもパッキン付きのフタのメリットと言ってもいいだろう。きっちり閉めていれば、傾けても中の液体は出てこない。

 フタ付きで、電子レンジでの温め直しに対応するので、自宅だけでなくオフィスでの使用にもぴったり。これからの季節、温かい飲み物を長く飲み続けたい人にお勧めである。