やじうまミニレビュー
下村工業「レンジでラスク チンパンジー」
下村工業「レンジでラスク チンパンジーERR-01」 |
■自分好みのおいしいラスクが作れる
私にとってラスクといえば駄菓子屋さんで買っていた、懐かしいお菓子というイメージだ。サクッとした軽い口当たりに、素朴でやさしい味は、子供の時のおやつの定番だった。
しかし、ここ数年はラスクがブームとなり、子供だけでなく大人でも楽しめるお菓子に様変わりしているようだ。ラスク専門店もオープンし、甘いラスクだけでなく、オニオン味、ガーリック味、ゴマ味など、おつまみやオードブルとしても楽しめそうなラスクも数多く販売されている。
ここ数年ラスクは食べていなかったのだが、ネットでラスクブームの記事を見つけてから、ラスクが頭から離れず、猛烈に食べたくなってしまった。近所にラスクの専門店はないので、電子レンジでラスクが簡単に作れるという下村工業の「レンジでラスク チンパンジーERR-01」を使って、自分好みのラスクを作ってみることにした。
メーカー | 下村工業 |
製品名 | レンジでラスク チンパンジー ERR-01 |
希望小売価格 | 1,575円 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 1,050円 |
■電子レンジで短時間にラスクができる
ラスクは、フランスパンを切って片面にバターなどを塗り、オーブンでじっくり焼いて作るお菓子だ。作り方としてはそれほど難しいわけではないが、オーブンで焼き上げる工程は、余熱を含めて30分以上かかってしまう。手軽に作る方法として、オーブントースターを使う調理法もあるが、火力の調整が難しく、焦げ付いてしまったりするので目が離せない。ちょうどよく「サクサク」に仕上げるのが難しい。
レンジでラスクは、電子レンジを使ってラスクを焼き上げるという製品。本体は円形で、フランスパンを一枚、一枚、セットできるようになっている。本体サイズは153×68mm(直径×高さ)。本体には専用トレーと目盛り付きのまな板が付属する。本体の耐熱温度は140℃、トレーの耐熱温度は120℃となっている
こちらは本体。フランスパンを切って溝にはさむ。一度に作ることができるラスクは8枚まで | 本体とトレーははずすこともできるので、洗うのも簡単 |
作り方はとても簡単。フランスパンを薄く切って、本体に乗せたら、電子レンジで加熱するだけだ。加熱時間は500Wで約2分30秒、600Wで約2分、700Wで約1分50秒。オーブンを使って作るよりも、はるかに短い時間で作ることができる。
今回は、スーパーなどで気軽に手に入るフランスパンと、パン屋さんで購入したフランスパンの2種類を用意した。
パンを切るときは、付属の専用まな板を使用する。まな板に付いている、約1cm幅の目盛りを使って、パンを薄く、均等に切っていく。この幅は、サクサクのラスクができあがる最適なサイズとのことだ。素早く均等に切ることができるので、とても便利だ。
2種類のフランスパンの断面を見てみると、スーパーで買ったフランスパンは皮が柔らかく、生地のキメが細かい。パン屋さんのフランスパンは、生地が固めで、中の生地部分は気泡が多く、サックリしている。
フランスパンは二種類用意。パン屋さんで購入したフランスパン右はかなり固い | 1cm幅の目盛りが付いているので、切るときはめやすになる | 上が大手パンメーカーのフランスパン。下がパン屋さんで購入したフランスパン。同じフランスパンでも、生地のキメ、皮の固さなどがまったく違う |
カットしたフランスパンには、お好みでスプレッドを塗る。スプレッドとは、パンに塗ったり挟んだりするもののことで、バターやマーガリンとは違い、中に具や調味料が入っている。最近ではスーパーなどでも手軽に買うことができる。説明書には「チューブタイプのスプレッド」と指定があった。今回は、シュガートースト用とガーリックトースト用の二種類を購入した。チューブタイプのスプレッドは、スプーンなどを使わずに、パンに直接塗ることができるので便利に使える。
スプレッドを塗ったフランスパンを本体にセットしたら、電子レンジで加熱するだけ。1度に加熱できるのは8枚までとなっている。我が家の電子レンジの出力は最大で700Wなので、1分50秒間加熱をしてみた。取り出してみると、ちょうどいい固さになっていたので、さっそく試食してみることにした。
スプレッドは近所のスーパーでも多数置いてあった。手軽に使うことができて便利だ | チューブタイプなら塗るのも簡単だ | フランスパンをセットして、いざ電子レンジで加熱! |
■本格的なラスクの完成!! フランスパンの香ばしさがたまらない!!
できあがったラスクはカリカリで、想像以上のできばえだ。レンジで作ったラスクとは思えない、本格的なラスクとなっている。
実際に食べてみても、サクッとした食感はラスクそのもの。口の中にフランスパンの芳醇な小麦の香りがふわっと広がり、感激するほどのおいしさだ。パン屋さんで購入した本格フランスパンのほうが焦げ目が付いて、硬くなったが、とても香ばしく、個人的にはそちらが好みだった。使用するフランスパンによって、ラスクの食感などが変わる。自分好みのラスク用フランスパンを見つけるのも楽しそうだ。
大手パンメーカーのフランスパン。生地が細かく、とても軽い食感 | パン屋さんで購入したフランスパンは、気泡が多く、少し小さめ。少し焦げてしまったがこのくらいの焦げは香ばしくてむしろおいしい |
駄菓子屋さんで購入したラスクと食べ比べてみると、食感はほぼ同じだが、レンジで作ったラスクのほうが、はるかに香りがよく、おいしい。甘いのが大好きな子供でさえ、駄菓子屋のラスクには手をつけなかったほどだ。こんなに簡単に、完成度の高いラスクができるとは思ってもみなかったので、感激してしまった。
駄菓子屋さんで購入したラスクは一つ30円 | フランスパンで作ったラスクのほうが、はるかにおいしい! |
上がツナ+キュウリ+マヨネーズ、下がトマト+オリーブオイル+塩こしょう。ブルスケッタもあっという間にできる。おいしい! |
基本のラスクを作って、上にいろいろトッピングすれば、イタリア料理のブルスケッタにもなる。二種類作って乗せて朝食にしてみたところ、ツナやトマトとの相性も良く、いつもの朝食よりも、とても豪華な雰囲気になった。子供のおやつタイムはもちろん、トッピング次第で軽い食事やビールのおつまみとしても便利に使えそうだ。
何より嬉しいのは、短時間で作れることだ。パンを切って電子レンジで2分ほど加熱するだけなので、忙しい朝でも気軽に作れる。本体はさっと洗えば汚れがとれるので、お手入れも簡単だ。
電子レンジでこれだけおいしいラスクができるとは、正直思ってもみなかった。大人も子供も家族みんなで楽しめそうな製品だ。
2010年 7月 27日 00:00
やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです