やじうまミニレビュー

富士パックス「聞こえる ゴロ寝まくら」

~休日のリラックスタイムにおすすめ! テレビの音を遮らない枕
by 阿部 夏子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


富士パックス「聞こえる ゴロ寝まくら」

 だらしない話でお恥ずかしいが、寝っ転がってテレビを見ている時が一番リラックスできる。何も考えずに口をぽかーんと明けて、ウトウトしながら海外ドラマを見る時間が、実は一番の楽しみだったりする。ただ、その時の体勢が問題なのだ(と、大袈裟に言っている自分がこれまたどうしようもないが……)。

 今のところの選択肢は、ソファーに寝っ転がって首を手すり部分に傾けるか、手で首を支える、あるいはクッションを2つ重ねて枕として使う――などなどだが、どうもどれも首の座りが悪い。いや、クッションを使うのは良いが、そうすると今度はテレビの音がよく聞こえないんだよなぁ。と、楽な姿勢を求めて、日曜日の昼間は幾度となく姿勢を変えて室内をうろうろしている――そこで見つけたのが今回紹介する富士バックスの「聞こえる ゴロ寝まくら」だ。


メーカー富士パックス
製品名聞こえる ゴロ寝まくら
希望小売価格オープンプライス
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,555円


 私なりに解釈すると、この製品は“寝っ転がりながらテレビを見るためのまくら”となる。もう、この商品を買う人はテレビ好きのぐうたらに決まっているといって良いほど、わかりやすいネーミングだが、ネットでこの製品を見つけた時に買わずにはいられなかったのだ。

 本体は立方系の四角い枕。サイズは180×180×180mm(幅×奥行き×高さ)で片手に載るほどのサイズだ。この枕で特徴的なのは中央部分が空間になっているということ。このため、寝ころんだままでもテレビの音がよく聞こえるというわけ。

製品パッケージ本体は18cm四方の立方系中央部分は空間になっているため、耳がつぶれることなく音がよく聞こえる造りになっている

 それ以外に特に説明することもないので、さっそく使ってみた。首の下に本体を置くと、ちょうど耳の下が空間部分となるため、クッションや手で、耳がつぶれるということがない。そのため、音はずっとクリアで聞き取りやすい。

 説明書によると、本体の中には「極小」のポリスチレンビーズが入っているとあるが、このビーズの固さがちょうどいい。極小と書いてあるだけあって、顔に突き刺さるようなこともない。内部にはおそらくびっしりビーズが詰め込まれているのだろう、沈み込むようなこともなくちゃんと頭を支えてくれる。

 テレビの音がちゃんと聞こえるというのはもちろん、気に入ったのは本体の高さと固さ。実は個人的に首がかなり弱く、過去にケイツイを痛めたこともあるため、長時間同じ姿勢でいるのは避けた方がいいのだが、1時間程度連続して使っても、首や肩に特別負担を感じることがなかった。最初は枕としてはちょっと高すぎるかなと感じたが、頭が沈み込まない適度な固さが私には合っていたようだ。

使用しているところ。耳がちょうど本体の中央の空間部分にくるグウタラを絵に描いたような写真だが、ソファーの手すり部分に置いて使うのはちょっと無理があった。ゴロ寝まくらと肩の位置が同じ高さの場所で使った方が良さそうだ床に直接寝ころんで使っているところ。テレビの音もしっかり両耳から聞こえる

 今回、写真撮影に協力してくれた主人など、床に直接寝転がってそのまま寝てしまったほど。音楽専門チャンネルを愛する彼は、音楽をちゃんと聴きたいからといって普段は椅子に座って、テレビを見ることが多いのだが、ゴロ寝枕を使うとちゃんと音楽が聞こえるといって喜んでいた。

 この原稿を書きながらも、情けなくなってきたが、20代も後半に入ったOLの休日の過ごし方なんて案外こんなものだ。ぐうたらを薦めるわけではないが、ひじ枕をしていて手がしびれてしまった経験があるという人にはオススメできる製品。年末年始の特番のお供に1個あると便利かもしれない。




2009年 11月 16日   00:00