やじうまミニレビュー

バンダイ「餃子メーカー くるりんパオ!」

~ハンドルくるりで楽々餃子作り
by 但見 裕子
餃子メーカー くるりんパオ

 餃子はおいしい。嫌いな人はあまりいないだろう。

 むしろ、時々むしょうに食べたくなる、カレーやラーメンに近いくらい吸引力のある食べ物だと言えるのではないだろうか。しかし、作るのはそれなりに手がかかる食べ物でもある。特に1つ1つ包む工程に手間がかかる。

 今回紹介するバンダイの「餃子メーカー くるりんパオ!」は、ローラーを回すことで、簡単に、その餃子やワンタンが包めてしまうという製品らしい。同社のヒットシリーズ「クックジョイシリーズ」の10弾目に当たる。対象年齢は8歳以上だ。


メーカーバンダイ
製品名餃子メーカー くるりんパオ!
希望小売価格3,150円
購入場所Amazon.co.jp
購入価格1,918円

 「くるりんパオ!」は、本体とそのフタ、2本のローラーとそれを回すハンドルで構成されている。本体の下には「ひきだし」があって、できあがった餃子を受けて引き出すようになっている。

 ほかに、餃子の皮に接着用の水をつける「水ハンコ」、適量の具を皮にのせるための「あんさし」と「ヘラ」がつく。

部品を取り出して並べたところ餃子を作るローラー面こちらはワンタン用の面
ローラーを空回ししていると、自然にギアが合う

 部品の数はそう多くなく、組み立ては難しくない。

 餃子用のとワンタン用を兼ねているローラーを取り付けたら、ハンドルでローラーを空回しする。

 何回か回していると自然にギアが合い、餃子の形のへこみが合わさる。もう半周回すとワンタン用の丸っぽいへこみになる。


餃子を作る

 中身の具は、取扱説明書のレシピに従い、豚ひき肉と白菜、ニラで作っておいた。

 普通はこれを、餃子の皮にのせ、皮のぐるりに指で水をつけて、ヒダを取りながら包んでいくのである。ヒダがなくても味に変わりはないが、どうにも餃子らしくなくて絵にならないので、面倒でもやることになっている。

 では、「くるりんパオ」でやるとどうなるのか。

 まず具を「あんさし」にヘラを使って詰めておく。「あんさし」には、等間隔の目盛りがついている。

ローラーを回すと、餃子が巻き取られながら包まれる

 次に、ローラーの餃子の形に合わせて、餃子の皮を置く。そして「水ハンコ」に水をつけて、皮の上にのせる。

 「水ハンコ」をのせたまま、ヘラで「あんさし」の一目盛り分の具を取って、「水ハンコ」の中央の穴に入れる。

 これで皮の真ん中に、適量の具が入ったわけだ。

 そこで「水ハンコ」を撤去し、ふたを閉じてハンドルを回す。すると、具と皮が合わさりながらスルスルと下に巻き取られていくのが見える。

 最後まで合わさると下の引き出しに落ちるので、開けてみると、そこには、ちゃんとヒダのついた餃子が完成しているのだ。

餃子が出来上がるまでの様子

水ハンコの扱いに注意

 

できあがった餃子

 はっきりいってこれは楽しい。どんどん包みたくなる感じだ。

 まして子供の目から見たら、とても不思議で興味深いはずだ。おもちゃとしての実力があると言えよう。

 見ていた夫が、自分にもやらせろというので、一回ごとに交代しながら作っていった。基本的にうまくいくのだが、手加減によって微妙にできあがりが違って、それがまた面白い。引き出しを開けて取り出す仕掛けになっているのも、気分的にお楽しみである。

 時には皮を置く位置がずれていたらしく、ちょっとゆがんだ餃子ができることもあったが、皮はちゃんと閉じてあるのだから問題なしとすることにした。

 できあがった餃子は一般的なものに比べて薄くて小ぶりである。

 「水ハンコ」の扱いは少しだけ難しい。まず、押す方向が違うとローラーにかみ合わない。実際のハンコのように「こっちが上」といいうしるしをつけてあると嬉しい。

 また、ハンコという言葉の印象のせいで、水をつけて押したらすぐ離してしまう間違いを何度もした。

 で、いったん水の入ったボウルに戻した「水ハンコ」をまたのせ直した場合、水がつきすぎてしまい、皮が破れやすくなるので注意したい。

 皮の真ん中に具を入れるためのガイドを兼ねた部品なのだから、何かもう少し誤解を防ぐネーミングが考えられてもよかったかも知れない。この部品自体はすぐれた役目をしているだけに惜しい。

焼き上がり。小ぶりだが皮がパリッとしておいしかった

 できあがった餃子は、油を引いたフライパンで焦げ目がつくまで焼いた。水を加えて蒸し焼きにするのは普通通りだ。

 食べてみると、皮がパリッとしておいしい。焼く前は、中身が少なくて皮のところが目立つ餃子で、少し淋しいなと思っていたのだが、食べてみるとその皮がむしろおいしい。

 いつも餃子を包むときは、中身がしっかり入っていないとケチくさいような気がして、パンパンに詰めていたのだが、こういうのもありだなと思った。

ワンタンを作る

 次にワンタンも試してみた。

 ローラーの餃子用の面ではなく、ワンタン用の面を使うことと、中の具の材料がやや違うこと以外の工程は同じだ。

 「あんさし」の目盛りは、ワンタン用の小さい方を使う。

 餃子と違って中身が少ないので、皮を閉じてもピッタリとしないで浮いている。何だか不安になるが、茹でたらきちんとくっついた。

ワンタンを作るできあがりはこんな感じゆでワンタンでおいしく食べた

 醤油と酢、こしょうなどを混ぜたタレをかけて食べると、これもおいしい。ゆでてブルブルの状態になった皮の食感がいい感じだ。

「食」を考えるきっかけになるかも

 「くるりんパオ」は楽しい製品だ。

 もちろん、いい大人が毎回台所で使うというものではない。「食べ物を作るおもちゃ」として優れているということを言いたい。

 今回、大人だけでも結構楽しんでしまったのだから、子供がいたら更に盛り上がるだろう。

 特に、くるりんと回して形成する最後の過程が、楽しいハイライト部分なので、子供さんが小さい場合には「水ハンコ」や「具のせ」は大人がやってあげて、思う存分くるくるさせてあげるのもいいかものではないだろうか。

 少し年長の子供さんなら、子供だけでどんどん包んで遊ぶかも知れない。多少はゆがんだり、はみ出したりするかも知れないが、これは大人が手で直してあげればいい。キッチンに持って行って焼いてあげるのもいいが、その場でホットプレートで焼いて見せてあげるのも、遊びの時間が続く感じで子供にはうれしいのではないか。

 一般的な餃子の皮一袋分は、24枚ないし28枚だ。子供さんの年齢にもよるが、飽きずに最後まで遊べるちょうどいい量という気がする。

 使用後は、「水ハンコ」などの付属部品を引き出しに入れて、まとめて置いておけるのもいいところだ。食器棚に入る大きさである。

 とりあえず「くるりん」と巻くのが楽しいので、おもちゃとしての価値は十分高い。さらにそれに加えて、いつも食べている餃子の中には何と何が入っているのか、水を加えて蒸し焼きにするのはなぜなのか、そんなことにも興味が広がっていくとしたら「食育」という観点からもポイントが高いと思われる。



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2009年8月3日 00:00