やじうまミニレビュー

トゥルースリーパー「コンフォート低反発ふとん」

~夏の夜に快眠グッズを試す
by すずまり


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


眠りの質が気になりはじめ、布団を変えてみることに

 年齢を重ねるごとに疲れが抜けにくくなるなどの諸問題が生じてくる。よく眠れないと疲れも抜けにくい。敷き布団もそろそろ替え時だったことや、少しでも快適な眠りを確保したかったことから、思い切って敷き布団を変えてみることにした。そこで思い出したのが低反発系の寝具である。

 低反発系で有名なのは通販番組でもおなじみの「トゥルースリーパー」だ。拙宅は布団である。寝る前に押し入れから出し、起きたら押し入れにしまう。そうしないことには生活スペースが作れない。そこでターゲットを三つ折りマットレスタイプに絞り比較検討を重ねた結果、「トゥルースリーパー コンフォート低反発ふとん」を購入することとなった。

 今回購入したのは三つ折りマットレスタイプで、そのまま上に眠れる「コンフォート低反発ふとん」と、敷くリバーシブルタイプの「デュアルフェイス敷パッド」、高さ調節が可能な「エンジェルフィットピロー」の3点だ。


製品名トゥルースリーパー
コンフォート低反発ふとん
トゥルースリーパー
コンフォートお布団ぐっすりセット
購入価格24,800円15,600円
購入場所楽天市場


届いたばかりの「コンフォート低反発ふとん」。運び込むのに一苦労だ新品の「コンフォート低反発ふとん」「コンフォート低反発ふとん」を敷いてみた。この状態でいきなり眠れるのだ


せっかくなのでコンフォートとお布団ぐっすりセットに

 「コンフォート低反発ふとん」はたたんで押し入れにしまえる、まさに三つ折りマットレスである。

 サイズは900×1,950×70mm(幅×長さ×厚み)で、一般的な押し入れに収納できるサイズ。本体とカバーを含めた重さは約7kgとなっているが、持ち上げてみるとあまり重くは感じない。日頃から布団の上げ下ろしを行なっている方なら全く違和感ないだろう。

 内部は体圧分散に優れているという「ウルトラ ヴィスコエラスティック」と、底あたりや型くずれを防ぐという「ウレタンフォーム」の2層構造で、「トゥルースリーパー プレミアム」とまったく同じクオリティだという。通常のマットレスと違うのは、本体がそのまま敷き布団にもなっているため、敷いたらいきなり上に眠れるという点だ。付属品は洗濯機で洗えるカバー2枚。カバーの中に白い布に覆われたマットが1つずつ入っているので、全てのマットを取り出せばカバーを洗濯できるのだ。このほか不織布ケースが1枚付属する。

カバーをあけるとマットレスが現れるカバーの中からマットを1つとりだしてみた中は「ウルトラ ヴィスコエラスティック」と「ウレタンフォーム」の2層構造らしい

「コンフォート低反発ふとん」の触り心地。とても柔らかい

 「デュアルフェイス敷パッド」はコンフォート低反発布団にゴムバンドで取り付けて1年中使用できる専用パッドだ。「コンフォート低反発ふとん」自体、そのまま上に眠れるのだが、カットパイル地とメッシュ地のリバーシブルになっており、寒い季節はカットパイルで暖かく、暑い季節はメッシュで涼しく、と使い分けられる。早い話「コンフォート低反発ふとん」の寝心地を改善するためのアイテム。実は「低反発系のマットは体が沈み込む分密着するので、夏はかなり暑い」というウワサを聞いていたので、必需品ではないかと思ったのである。

 「エンジェルフィットピロー」はマットと同じ低反発素材の「ウルトラヴィスコエラスティック」を詰められた低反発の枕である。450×620mm(縦×横)で重さは約1.3kg。チップとして細かくカットされて保管袋に入れられているので、カバーの中に適量移し変えれば枕は完成する。チップの量を調整することで好きな高さにでき、余ったチップは専用の保管袋にいれて保存しておけば、改めて調整できるというわけだ。また、枕としてだけでなくクッションとしても利用できる。

上に乗っているのが「エンジェルフィットピロー」(左)と「デュアルフェイス敷パッド」(右)「デュアルフェイス敷パッド」のメッシュ面(手前)、カットパイル面(奥)


「コンフォート低反発ふとん」でホコリ軽減

 まず「コンフォート低反発ふとん」だが、見た目は普通の三つ折りマットレスである。違うのはその弾力だ。腰を下ろすと、スポンジやも綿のマットレスとは違う独特の沈み込み方をする。横になってみると確かに悪くない。それまでは使い古した綿の布団に寝ていただけに、フィット感は全然違う。テレビCMで見るスタンダードな製品のようなしっとりした沈み方はしないが、適度な反発がある。敷き布団の下に敷くマットレスよりもソフトで、全身を受け止めてくれる感じだ。

 「デュアルフェイス敷パッド」は明らかに体感温度が変わる。カットパイル地の面を上にするとかなり温かく、横になるとフカフカだ。一方でメッシュ地を上にすると熱がこもりにくいようで、ドライな感触だ。敷パッドとしての寝心地は悪くない。

 ただ残念なことにメッシュ地のゴワゴワしたざらつきがかなり強いため、肌触りの面では厳しいと感じた。また、敷パッドを乗せることで「コンフォート低反発ふとん」の沈み込み方が変わる点も見逃せないポイントだ。直接「コンフォート低反発ふとん」に横になったときに比べ、“特別な感じ”が弱まってしまうのだ。到着してからしばらく遣い続けていたが、気がついたら敷パッドを単品で使用する機会のほうが増えていた。

 続いて「エンジェルフィットピロー」だが、確かに柔らかい。徐々に沈み込んでいく感じは「コンフォート低反発ふとん」と同じで、セットで使えば寝転んだときに頭から足まで一体に感じられて非常に心地よい。しかしやや残念なのは枕の形だ。柔らかさはいいのだが、どうも目覚めたときに首が疲れてしまう。チップの量がよくないのかもしれないが、首に合わせてカーブするような形状だと安定感が増すような気がしている。現在は寝転んだ状態で読書したいときの、サポートクッションとして活躍している次第だ。

使いたい面を上にして、裏はゴムで固定するまだ完成していない「エンジェルフィットピロー」「エンジェルフィットピロー」に入れるチップ
カバーの中にチップを入れる完成した新しい布団一式敷いてみた様子


「エンジェルフィットピロー」のチップも低反発素材だ


ソフトな寝心地を味わいたい方、布団の上げ下ろしの負担を軽減させたい方に

約4カ月が経過した「コンフォート低反発ふとん」の様子。角がゆがんでいるが、まだ寝心地に大きな変化はない

 約4カ月に渡って使い続けているわけだが、起き上がれないほどの腰痛を患っていたというわけでもなかったため、「コンフォート低反発ふとん」だからといって何か問題が解決したという感じはしていない。熟睡できるようになったかといえば、現在のライフスタイルでは正直判断しかねる。

 しかし、以前に比べ腰や背中への負担はなくなったような気がしている。そういえばここしばらく肩こりを意識していないし、「マッサージに行きたい!!」と願った記憶もない。医学的な話はできないが「体はあまり負担を感じていないようだ」という現状がその効果なのかもしれない。また、綿布団ではない分、布団の上げ下ろしの際生じるホコリが圧倒的に減ったのも事実なので、ハウスダスト・アレルギー持ちとしてはありがたい限りである。

 さて、8月に入って夏真っ盛り。ここで気になるのは「コンフォート低反発ふとん」の熱さだが、筆者の環境ではそれほど酷くはないようだ。この辺りの感じ方は環境に個人差があるため断定はできないのだが、付属のカバーだけで使用するのは抵抗があるため、お気に入りのシーツをかぶせているからかもしれない。実は「デュアルフェイス敷パッド」を使う際も、メッシュ地の上からシーツをかぶせている。するとゴワつきも気にならず快適なのだ。さらにエアコンなどによる適度な室温調整ができれば何ら問題ないと感じている。

 とはいえ、綿布団の感触に慣れた人にしてみれば、やはり「スポンジの上に寝ている」という感覚はあるかもしれない。実際筆者もそうで、寝やすさというよりもいつもと違う人工的な感触にしばらく戸惑っていた。寝心地はいいのだが何かが違うのだ。それも4カ月経過した今では幸いなことにすっかり慣れてしまった。敷き布団が1つだけで済むため上げ下ろしが楽で重宝している。

 なお、綿布団から弾力が失われるように、「コンフォート低反発ふとん」も使い続けていくうちに若干劣化していくようだ。4カ月目の現在はほんのわずかではあるが角が潰れ、表面のハリが弱くなっているような感じがする。どんなものでも劣化は避けられないので、許容範囲かもしれない。もうしばらく使い続けてみるつもりである。





2009年 8月 4日   00:00