やじうまミニレビュー

クラレトレーディング 「Anylock(エニーロック)」

~袋を折って差し込むだけで簡単密封
by 平澤 寿康


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


クラレトレーディング「Anylock(エニーロック)」
 4月から新たにひとり暮らしを始めた人も多いかと思うが、ひとり暮らしではいろいろと困ることがある。その1つが、食材が余るということだ。

 例えば、乾物やシリアル、スナック菓子などは、袋を開けて適当に使ったり食べたりしたら、袋を折って輪ゴムで縛ったりクリップで挟んだりして置いておくことが多いと思うが、そうしておくと、数日で中身が湿気ってしまうことがある。また漬け物やキムチなどは、箱タイプよりも袋入りのものが安くて量も多いが、袋の口を輪ゴムなどで縛っただけでは中の汁やニオイが漏れ出てしまう。しかも、密封とはほど遠い状況のため、中の食材も痛みが早くなる。安いからと言って大量に買って、食べきる前に食材が傷んで捨ててしまうようでは本末転倒だ。

 しかし、そんな時に活躍しそうなグッズを発見した。それが、クラレトレーディングが発売する「Anylock」だ。


メーカークラレトレーディング
製品名Anylock(エニーロック) 2本セット
2号(ロング)3号(レギュラー)4号(ショート)
購入価格400円380円360円
購入店舗Amazon.co.jp

 Anylockは、食品の包装に広く利用されているビニール包装を密封するためのグッズだ。切り込みが入った直径1cmほどの樹脂製パイプに、内部にわずかなすき間を残す太さの樹脂製の芯棒を入れただけの単純な構造で、ぱっと見ただけでは、これが袋を密封させるグッズとは思えないほどだ。しかし、実際に使ってみると、見た目からは想像もできないほど活躍してくれるのだ。

 使い方は非常に簡単。口を開けた包装を折って、その折り目に芯棒を差し込むだけだ。念のため手順を説明すると、Anylockの両端にあるパイプと芯棒の間のスペースに、ビニール袋の折り目の内側を引っかけて、Anylock全体をやや上に引き上げつつ横にスライドさせる。すると、パイプと芯棒がビニール袋の折り目を挟み込むように滑り込んでいく。あとは、袋の端までスライドさせることで、パイプと芯棒のわずかなすき間でビニール袋の折り目部分が挟み込まれ、しっかりと密封されるというわけだ。

1号から5号まで、長さの異なる5種類のモデルが存在する。今回はその中から2、3、4号を試した。Amazon.co.jpではそれぞれロング/レギュラー/ショートとして扱われている切り込みの入った直径1cmほどのパイプに、内部にすき間がわずかにできるほどの芯棒が入る構造となっている

 実際に、ポテトチップを開封してAnylockで封をし、5日ほど放置してみたが、中のポテトチップは一切湿気っておらず、サクサクとおいしく食べられた。また、封をした状態で袋を手で力一杯押してみたが、中の空気が漏れ出ることもなかった。最初Anylockを手にしたときには「簡単に封はできそうだけど、多少は空気が漏れ出そうだな」と思っていたのだが、実際には完璧に近いほどしっかり密封できた。

 これなら汁ものも大丈夫だろうと思って試してみたところ、見事に液体の漏れもなかった。こんな簡単な仕組みなのに、ここまでしっかり密封できるとは、本当に驚きだった。

密封したいビニール袋を折り、折り目の間にAnylockを滑り込ませていく袋の端までスライドさせれば密封完了だ密封度は非常に高く、中の液体も全くこぼれない

Anylockでビニール袋を密封する様子。手で強く押しても空気は漏れ出ず、しっかり密封されている

 ちなみに、いろいろな袋で試してみたところ、何でも完璧に密封できるわけではなかった。食品の包装に利用されているビニール袋は厚さが様々で、やや薄めのものでは密封度が弱く、内部の空気や液体などが漏れ出す場合があったのだ。ただし、2度折った折り目に差し込めば問題なく密封できた。袋が薄いと、ほとんど力を入れることなくAnylockが差し込めてしまうため、そのような場合には袋を手で押すなどして密封度を確かめておき、密封できていない場合は二重に折って差し直すのが良いだろう。

 Anylockは、全長が355mm(幅が320mmまでの袋に使用可能)の1号、全長が285mm(幅が250mmまでの袋に使用可能)の2号、225mm(幅190mmまでの袋)の3号、185mm(幅150mmまでの袋)の4号、125mm(幅90mmまでの袋)の5号の5種類が発売されている。袋の横幅よりも長いものを利用しないとしっかり密封できない点は要注意だが、価格は2本または3本入りで400円前後と安いうえに、耐久性もあり、当然繰り返し何度でも利用できるため、無駄がない。購入時には、いろいろなポリ袋に対応できるように、一度に数種類を買っておくといいだろう。

 手軽に食品のポリ袋を密封するグッズとして、手放しでおすすめしたいグッズだ。



2009年 4月 14日   00:00