グリーンベル「多用途ルーペ付きツメ切り」

　世の中にはいろいろなアイディア商品がある。そのなかでよくあるのが、異なるアイテムを1つに合体させたものだ。というわけで、ルーペとツメ切りが合体したグリーンベル「多用途ルーペ付きツメ切り」、英語でいうと“Nail clipper wtih lens for Multi-use”を紹介しよう。

　この手のアイテムを手にするときは、100%衝動買いである。見た目がユニーク、発想がユニークというだけで選ぶが、当然のことんがら「多用途ルーペ付きツメ切り」も、ちょっと強引っぽい見た目に惹かれて入手した。

　その名の通り、ツメ切りにルーペが付属した形状で、ルーペは直径約35mmと大きめである。さらにルーペは180度可動するため、ルーペ単体として用途だけでなく、ツメの先端を大きく拡大しながらツメが切れる。またテコ部分の可動域もあるため実際には垂直・水平方向に対してかなり広範囲に動く。確かに細かくツメを切りたいとき、顔を寄せていたし、ササクレの根っこをキレイに切り取りたいときもよく見えなくて困っていた。ナイスな着眼点である。

　という具合で、実際に使ってみたところ、ツメが大きく拡大されるためものすごくカットしやすい。ネタアイテムだと思っていてごめんなさい。さらに見た目だけで選んだので驚いたのだが、刃の斬れ味がいいのだ。パッケージによると、熟練スペシャリストが1つ1つ精密に仕上げてたとのことで、その斬れ味、ルーペとツメ切りの親和性に感動してしまった。またヤスリもツメ切りの底面に用意されており、ツメ切りのテコ部とルーペを動かせば、拡大した状態を見ながらツメの先端にヤスリがけが行なえる。こちらもなかなか便利だ。

従来のツメ切りにアーム可動するルーペがついたといった感じなのだが、ビジュアルはかなり独特である	指先を拡大しつつ、ツメを切っているところ。実際にはもっと近くに寄れるため、細部までよく見える	底面にあるヤスリを使うときも、テコ部とルーペを動かせば拡大しながらヤスリ掛けができるのだ

　もちろん、ルーペ単体でも使用できる。ツメ切りをたたんだ状態で使うこともできるし、ツメ切りのテコ部分を起こせば土台としても使える。何気に便利である。軒先でツメ切りをしていたので、咲いていた花を拡大して見て楽しんでみた。ややルーペの直径が小さいため、本を読むといった用途には使えないが、ツメ切りを土台にできるため、基盤などのチェックに活躍している。アームの自由度が高いため、意外なほど使えるのだ。

ルーペ単体として使う場合は、ツメ切りが柄の役割を果たす	ツメ切りの底面に足があるため、自立が可能。安定感もあるため、デカール張りなどに活躍している	ルーペを正面に向けたまま、横軸に動かせないところが唯一の弱点

　見た目こそ、イロモノ的である「多用途ルーペ付きツメ切り」だが、熟考されたアイディアが光る実用的なアイテムである。苦労せずツメをカットしたい人にとくにオススメしたい。