やじうまミニレビュー

味がしっかり染みこむから煮込み料理がおいしい! 京セラの「しみこみシェフ」

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

 今回紹介するのは、わが家で毎日のように活躍している京セラのお鍋「セラブリッド 調理なべ しみこみシェフ CND-24-BRD」だ。加熱時間は短く、仕上がりはワンランクアップするスグレモノのお鍋だ。

京セラ「セラブリッド 調理なべ しみこみシェフ CND-24-BRD」
メーカー名京セラ
製品名セラブリッド 調理なべ しみこみシェフ CND-24-BRD
価格14,800円

 サイズは内径24cmで、満水容量は3.9L。4人家族のわが家にはぴったりで、カレーやシチューを作るのにちょうど良いサイズ。一番の特徴は、フタの部分にある。鍋にしっかり密着するフタで、上部には水蒸気が出るバルブが設けられている。鍋の左右の取っ手で、フタを固定して使う。

フタ上部には、水蒸気が出るバルブが設けられている
鍋にしっかりと密着する構造
鍋にはフタを固定するためのロックが設けられている

 製品名の「しみこみシェフ」からもわかるとおり、このお鍋が得意なのは「煮込み」料理だ。使い方は簡単で、食材が煮立ってきたら、フタをして、フタ上部のバルブから水蒸気が出てきたら、火を止めてそのまま放置する。フタが密着して、味が染みこみやすい環境をキープするため、火を止めてからも調理が可能だという。そのため、加熱時間は普通の鍋を使う時の半分の時間で済む。火を使う時間を短くできるので、エコだし、経済的、しかもおいしい! といいことずくめなのだ。

食材が煮立ったら、フタをして、しばらくそのまま加熱する
その後は、火を消してそのまま放置。火を消してからもしばらくは、沸騰を続けていた

 例えば、ロールキャベツを作るとき、いつもなら40分くらいかけてじっくりコトコト煮込むが、しみこみシェフなら加熱時間は20分で、フタをしたら火を消してしまう。フタがしっかり密着していて、火を消してからもしばらくは沸騰した状態が続いている。そのまま20分間放置すれば、中までじっくり味が染みこんだ、柔らかいロールキャベツが完成する。

加熱前のロールキャベツ
加熱時間20分、放置20分でしっかり中まで味が染みこんだロールキャベツが完成した

 注意したいのは、この製品は「時短」にはならないということ、火を使う加熱時間は短くなるが、火を消した後に放置する時間は必要なので、調理時間の短縮にはならない。ただし、仕上がりは普通の鍋を使うよりも断然上。長時間火にかけないので、煮崩れしないのも嬉しい。

加熱時間は、ふつうの鍋を使うときの半分で済む。しかし放置時間が必要なため、「時短」にはならない

 いろいろな調理を作ってきたが、仕上がりに一番感動したのは、ミートソース。みじん切りした玉ネギなどの野菜と、ひき肉を使うのだが、しっかり煮込まないと味がまとまらない。でも、しみこみシェフを使ったところ、15分の加熱、15分の放置でしっかり味が染みこんで、しっとりとしたおいしいソースが完成した。この仕上がりは、ほかの鍋ではちょっと真似できない。

全ての材料を入れて、炒めたミートソース。この状態では食材の味がバラバラでまとまりがない
加熱時間15分、放置15分したミートソース。中までしっかり味が染みこんで、ソースとして味がまとまっていた

 煮魚も得意だ。10分の加熱時間でふっくらと柔らかく仕上がる。

煮魚を作るのにも向く。加熱時間を短くすることで、ふっくらと柔らかく仕上がり、放置することで味がしっかり染みこむ

 煮込み料理によく使う鍋といえば、圧力鍋があるが、それよりはずっと簡単に使える。圧力をかけると、確かに食材の中までしっかり火は通るが、加減を間違うとすぐに煮崩れしてしまう。圧力のバルブ部分も毎回洗わないといけないなど、お手入れも大変だ。一方、しみこみシェフは表面にセラミック塗膜加工が施されており、食材がくっつてしまうこともないし、凹凸が少なく、洗うのも楽だ。

圧力鍋(右)よりは使い方も簡単で、お手入れも楽
フタを逆さまにすることで、収納しやすくなる

 15,000円前後と鍋としては高額だが、色々な料理に使えて、味もワンランク上がるので、満足度は高い。煮込み料理をよく作る人、圧力鍋を使うのが苦手な人にお勧めしたい。

阿部 夏子