やじうまミニレビュー
味がしっかり染みこむから煮込み料理がおいしい! 京セラの「しみこみシェフ」
2017年4月7日 08:00
今回紹介するのは、わが家で毎日のように活躍している京セラのお鍋「セラブリッド 調理なべ しみこみシェフ CND-24-BRD」だ。加熱時間は短く、仕上がりはワンランクアップするスグレモノのお鍋だ。
メーカー名 | 京セラ |
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製品名 | セラブリッド 調理なべ しみこみシェフ CND-24-BRD |
価格 | 14,800円 |
サイズは内径24cmで、満水容量は3.9L。4人家族のわが家にはぴったりで、カレーやシチューを作るのにちょうど良いサイズ。一番の特徴は、フタの部分にある。鍋にしっかり密着するフタで、上部には水蒸気が出るバルブが設けられている。鍋の左右の取っ手で、フタを固定して使う。
製品名の「しみこみシェフ」からもわかるとおり、このお鍋が得意なのは「煮込み」料理だ。使い方は簡単で、食材が煮立ってきたら、フタをして、フタ上部のバルブから水蒸気が出てきたら、火を止めてそのまま放置する。フタが密着して、味が染みこみやすい環境をキープするため、火を止めてからも調理が可能だという。そのため、加熱時間は普通の鍋を使う時の半分の時間で済む。火を使う時間を短くできるので、エコだし、経済的、しかもおいしい! といいことずくめなのだ。
例えば、ロールキャベツを作るとき、いつもなら40分くらいかけてじっくりコトコト煮込むが、しみこみシェフなら加熱時間は20分で、フタをしたら火を消してしまう。フタがしっかり密着していて、火を消してからもしばらくは沸騰した状態が続いている。そのまま20分間放置すれば、中までじっくり味が染みこんだ、柔らかいロールキャベツが完成する。
注意したいのは、この製品は「時短」にはならないということ、火を使う加熱時間は短くなるが、火を消した後に放置する時間は必要なので、調理時間の短縮にはならない。ただし、仕上がりは普通の鍋を使うよりも断然上。長時間火にかけないので、煮崩れしないのも嬉しい。
いろいろな調理を作ってきたが、仕上がりに一番感動したのは、ミートソース。みじん切りした玉ネギなどの野菜と、ひき肉を使うのだが、しっかり煮込まないと味がまとまらない。でも、しみこみシェフを使ったところ、15分の加熱、15分の放置でしっかり味が染みこんで、しっとりとしたおいしいソースが完成した。この仕上がりは、ほかの鍋ではちょっと真似できない。
煮魚も得意だ。10分の加熱時間でふっくらと柔らかく仕上がる。
煮込み料理によく使う鍋といえば、圧力鍋があるが、それよりはずっと簡単に使える。圧力をかけると、確かに食材の中までしっかり火は通るが、加減を間違うとすぐに煮崩れしてしまう。圧力のバルブ部分も毎回洗わないといけないなど、お手入れも大変だ。一方、しみこみシェフは表面にセラミック塗膜加工が施されており、食材がくっつてしまうこともないし、凹凸が少なく、洗うのも楽だ。
15,000円前後と鍋としては高額だが、色々な料理に使えて、味もワンランク上がるので、満足度は高い。煮込み料理をよく作る人、圧力鍋を使うのが苦手な人にお勧めしたい。