やじうまミニレビュー

らせん状で尖った部分がずっと使える便利な消しゴム

やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです

らせんが生み出す持続するカドッコ

 細かい部分をピンポイントで“そこだけ”消したい……そんな欲求にこたえるための、尖ったエッジがいつまでも使える新しいタイプの消しゴムを見つけました。なるほど、と思う斬新な形が興味深い、メタフィスの「ヴィス」消しゴムです。

メタフィス「ヴィス」消しゴム
メーカー名不易糊工業
製品名メタフィス ヴィス 消しゴム
実売価格各324円

 ひと言でいえば、それはらせん状のねじの形。ねじ山が尖っているため、何度消しても角が残る機能性を有しています。回転しながら使えば、ずっとエッジがある状態が続くというわけ。かといって、尖った部分だけでは消しゴムとしては使いにくいので、きちんと面でも消せる工夫がなされています。

 エッジを使って細かい部分を消し、端の面部分で大きく消す、そういうデザインなのです。

この消しゴムの形は、ねじの軸部分のよう。長さは約6cm、断面の直径は1.5cmです。カラーはホワイト、オレンジ、ブラックの3色あり
なんだかマカロニにも見えてきました。この個性的な形が、線と面の両方で消せる工夫の結果なのです
側面には、らせん状に続くエッジが。ここを使って細かい部分を消します。消しても消しても、ずっと尖った部分がなくならないという喜び!
広い面を消すときは、すっくと立てて断面部を使います。立ち姿もなかなか素敵ですね

 気持ちよく使うためのコツをいくつか見つけました。

 ねじ山同士のピッチ、つまり、らせんの尖った部分の間隔が4mmほどなので、あまり寝かせた状態で消すと、尖った2カ所が一緒に当たってしまいます。細く消したいなら、消したいポイントに尖った部分がくるように持つ角度を意識しながら使うといいでしょう。

 また、大きく消したいときは傾けずに、しっかり立てて断面全体を使って消すように。そうすることで消しゴム自体の動きがスムーズになり、きれいに消せます。

細く消したいときは、尖った部分だけが当たるように角度をつけて持ちましょう
数ミリ間隔でラインを引いて、その中の1本だけを消すのにトライ。ちょっとコツがいるけれど、なかなかいい感じで狙ったラインが消えていきます
エッジ部分だけで消すとこんな感じです。消せる部分の細さがわかりますね
面で消すときは、消しゴムを立ててしっかり消します。中途半端に傾けると、エッジが当たってしまい、力を入れるともろもろと角がこぼれてしまいます

 しまうときは、ペンシルケースなどにそのまま入れておくと、どうしても尖った部分がよごれがち。気になるなら、何かにちょっとくるむとか、よごれない工夫をしたほうがきれいに使えそうです。

 見た目の新鮮さ、機能の面白さ、小さ目サイズ、といった特徴で、持っているとちょっと楽しい消しゴムです。
コロコロころがるのもちょっぴり愉快。日常のひとコマに小技を効かせる文房具ですね。

本格的に広い部分を消すには不向きですが、日々のなかで必要な「消す」には十分対応します
個性的なフォルムと明快な色が楽しい消しゴム。持ち歩きにも便利なミニサイズながら、線でも面でも消せる能力はなかなかのものです

座間 佳子

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