コヤマタカヒロの男の料理道具!
たこ焼きパーティに! ホーロー鍋風のおしゃれなホットプレート
by コヤマタカヒロ(2014/6/4 00:00)
週末の午後や夕食、ちょっとイベント風にごはんを食べたいといったときに活躍するホットプレート。焼き肉やお好み焼き、焼きそばなど、さまざまなメニューが楽しめる。その反面、ファミリー用のホットプレートはサイズも大きく、出すのがちょっとおっくうになるのも事実。著者宅にも大型のホットプレートがあるが、子どもが小さい今、使用する機会は減っている。そんな中登場したのが、今回使用するイデアインターナショナルの「BRUNO(ブルーノ) コンパクトホットプレートBOE018」だ。
メーカー | イデアインターナショナル |
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製品名 | BRUNO コンパクトホットプレート BOE018 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 8,000円(税抜) |
洗練されたパッケージで贈答にも最適
本体サイズは375×235×140mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクトサイズ。これなら使いたい時に気軽に取り出すことができる。また、デザインも非常に洗練されているので、キッチンの片隅に常時出しておいても違和感がない。
デザインは鋳鉄ホーロー鍋をモチーフにしたもので、見た目にも非常に魅力的で、家族からの評判も非常に良かった。ボディ素材にはアルミダイキャストを採用しており見た目以上に軽い。
標準では、フッ素樹脂コートの平面プレートとたこ焼きプレートが付属する。また、オプションで、セラミックコート鍋(2,800円、8月末発売予定)や、グリルプレート(1,800円、6月中旬発売予定)も用意される。今回は両オプションプレートは使用することができなかった。
操作は本体正面の温度レバーのみ。保温ができるWARMから最大250℃を超えるHIまで、料理に合わせて設定するだけだ。サーモスタット機能も搭載しているため、必要以上に温度が上がる心配もない。
ホットプレートはカフェのようにキレイに焼き上がる!
では早速、調理をスタートしよう。最初に作ったのが子どもたちも大好きなホットケーキだ。普段はフライパンで作っているが、火力の調整が面倒で生焼けだったり、焦がしてしまったりと、意外と失敗の多いメニューだといえる。
その点、コンパクトホットプレートなら自動で温度調整できるので、そんな心配は不要だった。ホットケーキミックスで作ったタネを流し込み、表面にぷつぷつと気泡が現れたら、ひっくり返すだけ。焦げ付く心配もなく、しっかりと焼くことができた。フライパンで作るのとは異なり、一度に2枚焼けるのもうれしい。これなら、ナイフとフォークを持って、焼き上がりを待っている長女次女にも同時に出してあげることができる。
ついでにベーコンと目玉焼きも焼いてみる。それぞれプレートに並べて、フタをして蒸し焼きに。ベーコンは若干焼け色が足りなかったが、目玉焼きは非常にキレイにできた。
使っていて気になったのが、平面プレートの温度低下だ。最初に電源を入れ、フタをするとちゃんと250℃まで上がるのだが、その後調理を始めると、なかなか温度が上がってくれなかった。テストとしてステーキを焼いてみたが、十分に加熱してスタートした片面は、しっかり焼けるものの、焼き色、焦げが付くには至らず、反対面は焼けるというよりは煮るような色になった。
これは、平面プレートの温度が上がらず、肉からでた肉汁で煮る形になったためだと思われる。実際、温度計測をすると、HI設定時に、表面温度が100℃以下まで下がってしまっているのに再加熱がなかなか始まらないという場面があった。
ただし、イデアによるとオプションのグリルプレートを使えば、しっかりと焼き色が付くという。焼き肉などのニーズで使うなら、グリルプレートは必須といえそうだ。
たこ焼きプレートを使って、ボールレシピが楽しめる!
使っていて楽しかったのが、たこ焼きプレートだ。元々持っていた大型のホットプレートにもたこ焼きプレートが付いており、元関西人の著者としては、日常的にたこ焼きを作る習慣があった。
最近は、子どもが小さいことでホットプレートが出しにくく、残念ながら月1回程度しか作ることができなかったのだが、イデアのコンパクトホットプレートなら、ダイニングでパーティのように使えるだけでなく、まな板を置くスペースがあれば、キッチンの調理場でも使うことができる。これなら、週に1回にたこ焼きを作れそうだ。
同じたこ焼きプレートを使って、チーズボール、シューマイなど、ボール状のメニューをいくつか作ってみた。たこ焼きプレートは先ほどの平面プレートと比べて温度があまり落ちず、四隅以外はしっかりと焼くことができた。ホットプレートにもよくあることだが、残念ながら四隅は温度不足気味でたこ焼きをしっかりと整形することができなかった。四隅は使わずに焼くのが良さそうだ。
さて、たこ焼き以外のメニューで子どもたちに評判が良かったのがチーズボールだ。ホットケーキミックスや、強力粉+ベーキングパウダーでタネを作り、中にチーズを入れただけのものだが、大人が食べる暇もなく、子どもたちが一瞬で完食してしまった。小さい子のいる家庭なら、週末のブランチメニューに最適だろう。
対して大人に評判が良かったのが、ボール型シューマイ。これも豚挽肉のタネにタマネギや椎茸などを入れ、手の上で丸く整形して穴で焼くだけのもの。普通のシューマイよりも形も作りやすく、しっかりと焦げるのが香ばしくおいしかった。
もう1つ、酒を飲む方には、たこ焼きプレートの穴を利用したアヒージョがおすすめ。食べたい食材をオリーブオイル&ニンニクのソースで加熱するだけの簡単おつまみだ。
食事メニューにも挑戦。蒸し焼きしたパエリアはかなりの美味!
最後に、ホットプレートの定番である焼きそばを作った。しっかりと熱したプレートにキャベツ、焼きそばの麺、豚肉、色合いにパプリカなどを投入。蓋をして蒸し焼きした。
ところが、欲張って3玉に挑戦したため、前述の温度低下と重なり、香ばしく仕上げることができなかった。蒸し焼きでしっかり火は入っているため、味はおいしいのだが、ソースが焦げた香ばしさがちょっと不足気味の印象に。焼きそばを作る場合は、2玉以下にするのが良さそうだ。
そして最後に試したのが、イデアインターナショナルのWebページにも載っているパエリアだ。とはいえ、レシピは付いていなかったので、完全にオリジナル。オリーブオイルで魚介類とニンニクを炒め、米を一合投入。サフランで色づけしたお湯を投入し蓋をして約20分。途中でムール貝も投入した。
作る前は平面プレートの後半の温度低下が気になっていたので、うまくいくか心配だったが、これは大成功。ゆっくり蒸し焼きにしたことで、お米にもしっかりと火が通り、パエリアらしい、わずかに食感の残った食べ応えにできた。これも、フライパンで作る時のように焦げ付きを心配しなくていいのが便利。蒸し焼きにしている間は、他の作業に集中できた。
最初の勘違いを反省。焦がさず焼けるのがコンパクトホットプレートの魅力
ホットプレートというと、焼き肉や、ソースが焦げるお好み焼き! という、関西人独特の思い込みが、最初にこの製品の良さを見つけられなくしていたようだ。平面プレートの魅力は、食材を焦がさず、しっかりと火を通せることにある。だから、ホットケーキもカフェのようにおいしく、キレイに焼けるのだ。
さらに、たこ焼きプレートの使い勝手の良さと、可能性はまさに無限。たこ焼きプレート専用機としても、十分に魅力的だといえるだろう。そして、今回は試せなかったが、別売のセラミックコート鍋や、グリルプレートがあれば、調理できるメニューも大幅に増えるはず。
大型のホットプレートとはことなり、日常使いが可能。キッチンで調理まで済ませて、コンセントを抜いてダイニングテーブルに運び、プレートから直接いただく、といった使い方もできるだろう。
子どもが小さい2~3人の家庭ならはもちろん、来客時にちょっと面白いメニューを出したい場合など、いろいろと重宝しそうな製品だと感じた。