家電製品ミニレビュー

コストコ通も大満足! 屋外に置ける省スペース冷凍ストッカー

屋外に置ける冷凍ストッカー「FC-BX10A」。これは便利!

 食べ盛りの子どもが2人いて、さらに夫婦共働きともなると、食材は大量のまとめ買いとなる。そんな我が家の強い味方はコストコ。しかし、つい多めに買ってしまうのと大袋が多いため、最近は冷凍庫の容量が足りなくなってきた。

 冷蔵庫を大容量に買い換えるべきかと悩んだところ、シャープから屋外に置ける冷凍ストッカー「FC-BX10A」が発売されたことを知った。屋内にはもう小型の冷蔵庫すら置く場所はないけれど、屋外なら置ける。さっそく使ってみることにした。

メーカー名シャープ
製品名冷凍ストッカー(直冷式) FC-BX10A
購入場所Amazon.co.jp
購入価格37,700円

屋内でも屋外でも置ける便利な冷凍ストッカー

 サイズは565mm×537mm×852mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは26kg。付属品はバスケット、霜取りヘラ、排水継ぎ手。消費電力は52Wと低く、年間の電気代は約6,000円だという。内容量は100Lで、上の扉を開けて使用する。

 設置場所は水平な場所で、放熱のため、正面から見て左側は2cm以上、右側は6cm以上、奥側は6cm以上離す。屋外で使用する際は、直接雨が当たらないような屋根がついている場所に設置する。我が家では、2階のベランダ部分がせり出している真下の1階にブロックを敷き、その上に置いた。

正面。とてもシンプルなデザインだ
正面から見て右側。6cm以上あける
裏側にはコードがある
コードは巻き付けられる
霜取りをする際の排水口
温度調整つまみがあるのでこちらで好みの温度に合わせる
底は平らではなく、右側が少し高くなっている
バスケットが付属しており、取り外しができる
セットすれば小物の整理がしやすくなる

 電源の取り方は、屋外と屋内では設置方法で変わる。

 電源プラグはアース付きの3ピンタイプで、屋外に設置するときはアース接続が必要となり、防水型コンセントを使用する。このとき、2ピンと3ピンの変換アダプターを使用しないこと。防水仕様ではなく、プラグが抜けるおそれもあるからだ。我が家では電源プラグと離れた位置に設置したので、ホームセンターで専用の延長ケーブルを購入した。

 なお、屋内に設置する際は市販の変換アダプターを別途購入して2ピンプラグとして使用できる。

プラグは3ピン
コンセントから離れていたので、ホームセンターで屋外用延長コードを買ってきた
防水型コンセントに3ピンプラグをしっかり差し込む

 設置後、すぐに電源プラグを差し込むことができる。電源プラグを差し込んでから約2~3時間後に冷えるので、冷凍食品を入れられる。

 操作パネルの運転ランプ(赤色)は、冷却運転をしているときのみ点灯し、使いはじめや多量の食品を入れたときは、長時間点灯する。電源ランプ(緑色)は通電されていると光る。

 5面冷却直冷式でパワフルに食品を冷凍する。温度調節はつまみで行ない、目盛りの「1~2」は約-15℃~-16℃。「3~4」は約-17℃~-19℃、「5~6」で約-21℃~-23℃を表す。一番低い6に設定して3時間ほどしてから、コストコで買った食材や冷凍庫にあった食材を入れた。しばらくして中を確認してみると、コチコチに冷凍されていた。

設置完了。すぐに通電できる
食材が取りやすいように掃き出し窓の方に向けて設置した
必ず屋根のある下に置く。直射日光はなるべく避ける

 なお、冷凍ストッカーは庫内の熱を本体表面から外側に出すことで庫内を冷やしている。そのため、表面がかなり熱くなることがある。雨よけ・日よけのカバーをしたくなるところだが、放熱できなくなるためやってはいけない。

 台風が近付いたときは、ドアを丈夫なテープなどで固定するか、風を避けて冷凍ストッカーを移動するなどの対策を行なう。

どんどん入る! 暗いときに探せる庫内灯も便利

コストコに通い始めると、冷凍庫が足りなくなる

 コストコで購入した大袋も問題なく、「こんなに入るかな」と思っていた量もしっかり入った。上のほうはまだたっぷり余裕がある。

 ただ、本製品に限らないのだが、上の扉を開けるタイプは、奥が深くなるので取りづらい。特に小さい食材は下に入れると探すのも取るのも大変だった。バスケットなどを利用して上のほうに入れたほうが使いやすかった。収納に工夫が必要だ。

コストコのディナーロールと、その他大袋の冷凍食品などを全部入れてみる
全部入れても、こんなにゆとりが!
上部は少し余裕を持って入れた方が取りやすい。バスケットは移動できる

 特に便利だったのが、扉の内側に搭載されている庫内灯だ。暗くなってくると庫内の食材が探しづらいのだが、食材が把握できる。屋外に設置し、夕方から夜間に食材を出し入れするご家庭なら、庫内灯はとてもありがたく感じるだろう。

 庫内を無風に保つ直冷式は、乾燥を防ぐことができるが、霜がつきやすいデメリットがある。湿度の高い梅雨時などに霜取りが必要になる。数日使っただけでも、うっすらと霜がついていた。霜をなるべくつけないようにするには、食品はきちんと密閉できる袋に入れる、ドアをひんぱんに開けないといった工夫が必要だ。

 冷却効率が悪くなるので、5mmほど霜が付いたら霜取りを行なう。霜取りは、食材を全て出して電源を切り、霜が溶かして排水栓を開けて排水する。あとは庫内を拭けば完了だ。

庫内灯があると、夜間の出し入れ時に便利
直冷式なので、どうしても霜が付いてしまう

カギを付けて欲しい

 一戸建ての屋外に設置すると、冷凍ストッカーが外から丸見えとなる。

 道路に面している場所に置いたわけではないが、人通りのある場所の近くに冷凍ストッカーを置くのはなんとなく不安だ。盗まれる心配もそうだが、近所の子供がいたずらして扉で手を挟むといったトラブルも避けたい。

 簡単なものでいいので鍵を付けるか、南京錠などを付けられるフックのようなものは、ぜひ付けてほしいと感じた。

室内には置けないけれど、ベランダなら置くスペースがあるという方に!

 コストコなどに行って、つい買い過ぎてしまってもFC-BX10Aがあれば安心だ。いつも冷凍庫の容量が足りなくて困っていたが、100Lあれば1週間分以上の冷凍食品を入れても余裕がある。4人家族であれば十分な容量だ。

 今までの冷凍ストッカーは、業務用で大きいものが主流だったが、約60cm四方というコンパクトなサイズで屋外に置けるものは少ない。予想外に便利だったのは庫内灯が点灯すること。日中よりも夕方から夜に開閉することが多いので、とても助かっている。

 変色・サビに強い屋外設置対応ボディで、ベランダなどの空スペースに置ける冷凍ストッカーは、子育て家庭にとってはとても魅力的。実際に使ってみても、使いやすく、本当に便利だった。冷蔵庫の冷凍スペースでお悩みなら、冷凍ストッカーを導入するという選択肢もアリではないだろうか。

石井 和美

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