家電製品ミニレビュー

無印良品「LEDセンサーライト IS‐001」

~ちっちゃくて、どこでも使える人感センサー付LEDライト

手のひらサイズのセンサーライト

無印良品「LEDセンサーライト IS‐001」

 周囲が暗い場所に置いておき、人が通りかかると周囲を照らす「人感センサー付LEDライト」は珍しくない存在になった。大型量販店の売場に行くと、棚2つ分ぐらい各種の製品が並んでいる。

 無印良品の「LEDセンサーライト IS‐001」も、その1つだが、他の製品はない特徴がある。それは、本体の小ささだ。

 IS-001のように、壁のコンセントから電源をとるタイプのセンサーライトはたくさんあるが、これだけ小さい製品はなかった。どれほどの大きさかと言えば、ガムやキャンデーのパッケージを一回り大きくしたぐらいだ。もちろん、手の平に乗る。

 センサーライトと言えば、廊下や階段などが活躍の場だったが、ここまで小さくなると、もっと用途が広がりそうだ。

メーカー無印良品
製品名「LEDセンサーライト IS‐001」
購入場所MUJI.net(直販サイト )
購入価格1,200円

小さいが機能は十分

 IS-001の本体は、ポリカーボネート製だ。サイズは34×24×85mm(幅×奥行き×高さ)、重量は実測で45g。本体が小さいので、バッグはもちろん、ポケットに入れて持ち歩ける。

手のひらに載る大きさ
本体重量は45g
パッケージは無印の小物に共通した透明な箱
長さは約8.5cm
キャップ式のペンよりだいぶ短い

 電源はAC100Vを使い、ソケットは90度曲がるようになっている。本体内にソケットの刃が収納できないのが、惜しい。

ソケットは90度曲がる。伸ばした状態
畳んだ状態

 人感センサーは3つ搭載されている。本機の正面と両側面だ。感知範囲は、3方向とも5m先まである。実際、センサーの正面であれば、それ以上の距離でも動作する。

正面。丸いのがセンサー
右側面にスイッチとセンサー
左側面にもセンサーがある

 LEDは0.3W形が1つ。色合いは電球色で、周囲数mぐらいは照らしている。消費電力は0.7Wと小さいが、人感センサーが稼働しているので待機時も0.5W使用する。

 操作はスイッチが1つで、ON/OFF/AUTOの切換えだ。ONが常時点灯、AUTOがセンサーで人を感知して30秒間点灯する。人以外に明暗も見ており、周囲が明るいと人が居ても点灯しない。

背面はシールとソケット部分
背面のシールに仕様が書かれている
センサーとスイッチのアップ

どこでも便利に使える

 とりあえず、センサーライトの用途の定番である。壁面のコンセントに設置してみた。スイッチはAUTOモードだ。

部屋の隅にあるコンセントに挿して常夜灯として使う
本体の先端部分が光る
2つ口コンセントにセットしても、もう片方の口を塞がない

 本体が小さくて、ソケットの歯も本体の端に付いているので、2つ口のコンセントの片方に設置しても、もう1つをふさがない。この手のセンサーライトでは珍しいことだ。

 今回は1つしか買わなかったので、試せなかったが、2つ口のコンセントに2台設置することもできるだろう。

 コンセントにソケットを差し込むと、センサーが安定するまで1分ぐらいかかる。この間は人感センサーは働かず、周囲の明暗のみを見ている。暗いと点灯し、明るいと点灯しない。いったん、消灯したら準備完了だ。

 センサーの感度は良く、正面だと7~8m離れた場所でも人を感知する。また、センサーが3方向に付いているので、本体の横方向から人が歩いて行く場合でも確実に点灯する。この手のセンサーライトは、センサーの感知範囲が狭くて思うように点灯してくれないことがあるが、本機の場合は、壁面のコンセントを利用している範囲では、だいたい思い通りに動いてくれる。

センサーの感度は高い。センサー正面であれば、これぐらい離れた位置でも反応する
廊下への設置例。センサーライトのありがたみが分かりやすい場所だ。肉眼だともう少し周囲が見える

 LEDライトの明るさは、廊下ならば十分に明るい。煌々と照らすわけではないが、とりあえず歩いて行く先の目印になり、数mの範囲に近づけば十分に周囲を照らしてくれる。

洗面台にセットする。ボウル全体が照らされるので作業がしやすい

 次に、本体が小さいのを利用して、洗面台の脇にあるソケットに設置してみた。LEDが明るいので、洗顔などの日常的な動作は十分に行なえる。2つ口コンセントのもう片方をふさがないのは洗面台では大きなメリットだ。コンセントに直挿しするタイプのシェーバーなどは共存できないが、電源コードを使うタイプの製品ならば問題ないだろう。

 なお、IS-001は防水構造にはなっていないので、水がかからないように気をつける必要がある。また、センサー部分は繊細なので、IS-001を抜き差しするときに指が触れないように注意したい。ちょうど丸くへこんでいるので、つい指を添えてしまいそうになるのだ。

 さらに、洗面所に置いてある洗濯機のそばに設置してみた。ここは、壁面の2つ口コンセントの片方に洗濯機を、もう片方に3つ口のタップを噛ませてサーキュレーターと銀イオン水生成器がつながっている。この3つ口タップの余った口に設置したのだ。こういうことができるのも、IS-001の本体が小さく、軽いからだ。

洗濯機脇への設置例。右奥のコンセントにセットした
3つ口タップの中央部にセットしている
点灯した状態
ちょっと遠いが、洗濯物の分量や種類は確認できる

 なぜ、ここに設置したかというと、縦型洗濯機の洗濯槽の中を照らしたいため。ウチは、洗濯機はいつも開けっ放しで、そこに洗濯物を放り込むようになっている。いざ、洗濯を始める前に、洗濯物の量を確認するのだが、洗面所の中央にある照明だけではよく見えないのだ。

 さっそく試してみると、目論見通りに洗濯槽の中はちゃんと見える。ただし、センサーの方向が人が歩いてくる方向を向いていないので、洗濯機に向かって歩いていっても点灯する時としない時がある。点灯しないときは、洗濯機の上に軽く手をかざすと点灯する。

旅行グッズとして使える

 今回は残念ながら試せなかったのだが、IS-001は旅行の際にあると便利だと思う。

 たとえば、旅先のホテルで、ミニテーブルの側に明かりが欲しい時に常時点灯モードで使える。常夜灯として、ベッドサイドのコンセントにセットするのも良いだろう。

 また、洗面台やバスルームの電源スイッチが慣れない位置にあって面倒なことがあるが、IS-001を洗面台脇のコンセントに差し込んでセンサーモードにしておけば、夜間にトイレを使うときに便利だろう。

 また、和風旅館では、同室の人の好みによっては常夜灯を点けられない場合があるが、センサーモードで壁面に設置しておけば、フトンや人を踏んでしまうことも避けられる。

 とりあえず、“コンセントさえあればどこでも使える小さな照明”は使える場所が広いし、バッグの片隅に入れておいても邪魔にならない大きさだ。

小さいことは可能性だ

 IS-001を写真で見たときは、大きさの感覚がわからなかったが、手にしてみると思っていたよりも小さかった。

 しかもアクセサリー的な製品かと思えば、実力も十分にある。センサーは3方向を向いているので、動作の確実性も高く、LED1灯の割には明るい。

 基本的な機能がちゃんとしていて、なおかつ本体が小さいのは優れた特徴だ。普通のセンサーライト以上に、もっと何か面白い使い方は無いだろうかと考えさせるだけの魅力がある。

 1,200円と価格的にもほどほどなので、LED好き、センサーライト好きの方は、ぜひ試してみてほしい。もちろん、これまでセンサーライトを使っていなかった方にもおすすめできる。

伊達 浩二