家電製品ミニレビュー
クマザキエイム「シェイク・メーカー」
クマザキエイム「シェイク・メーカー」 |
シェイクやラッシーといったドロッとした飲み物が大好きで、お店で見かけるとつい注文してしまう。本当ならもっと頻繁に飲みたいが、気になるのはカロリーと糖分だ。
それなら、自宅で甘さを抑えた飲み物を作ってみよう!……と何度か挑戦してみたものの、ミキサーで作るのは思いのほか面倒だ。我が家で愛用しているミキサーはガラス製で重く、大きいため、出し入れが大変なのだ。結局、億劫になってしまい、手作りが続かなくなってしまう。
そこで、思い切ってクマザキエイムの「シェイク・メーカー」を購入することにした。シェイク・メーカーは、1人分または2人分のシェイクやラッシーが手軽に作れるという自動かくはん器だ。
メーカー | クマザキエイム |
製品名 | シェイク・メーカー |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,618円 |
シェイク・メーカーの本体サイズは175×135×375mm(幅×奥行き×高さ)で、重量は967g。回転速度はLOWとHIGHの2段階で調節できる。消費電力はHiモードで45~50W、Lowモードで35~40W。連続稼働時間は約3分となっている。
セット内容は、本体、専用アルミカップ、泡立て用ブレード、かきまぜ用ブレード、取扱説明書、レシピブック。オフホワイトの本体はシンプルでオシャレだ。これならキッチンで出しっぱなしにしておいても、野暮ったくない。
カップを取り外し、ブレードを付けたところ | すっきりしたデザイン | 左が泡だて用ブレード、右がかきまぜ用ブレード。果物を使用するときはかきまぜ用ブレードを使用したほうがよい |
専用のアルミカップ。アルミは熱伝導率が非常に高く、すぐ冷える | アルミカップは、MINとMAXの線が表示されている | 泡だて用ブレードを装着したところ |
かきまぜ用ブレードを装着したところ | 取り外すときは、本体上部を傾ける | 本体の黒い突起部分にアルミカップを装着する |
かきまぜるスピードはLOWとHIの2段階 | カラーの見やすいレシピブック付き | 製品パッケージ |
■バニラシェイクはバニラアイスと牛乳をかくはんするだけ
まずは、「バニラシェイク」を作ってみることにした。バニラシェイクは牛乳とバニラアイスを専用のアルミカップに入れ、泡立て用ブレードでかくはんする。
バニラアイスと牛乳をかくはんする | アルミカップに入れる | 電源ON!勢い良くまざっていく |
LOW→電源OFF→HIの順で操作したところ。音はけっこう大きい |
完成!!おいしいシェイクができた |
市販のシェイクは、ストローで吸い込むと疲れてしまうほど粘度が高いが、こちらはスルスルと飲みやすい。甘さも控えめで飲みやすく、ミルク感たっぷりのマイルドなバニラ風味シェイクだ。イチゴジャムを加えればストロベリーシェイクにもなる。色々試しても楽しそうだ。
ただし、使用後にブレードを取り外すのが少々面倒だった。ブレードを引き抜かなければならないのだが、棒状なので指が滑って引っ張りづらい。勢いよく外すと、ブレードに付いているシェイクが飛び散ってしまうのも困る。
また、本体からカップをはずすとブレードに付いているシェイクがポタポタたれてしまうので、カップを、そのまま下に置いた状態でブレードを抜くようにしている。ハンドミキサーのように、ボタン等を押してスッとはずせるような仕組みにしてほしい。
なお、作れる分量は350mlまで。1人分または2人分なので、1人暮らしの方や少人数のご家庭向きだ。
■プレーンラッシー、マンゴーラッシーは食欲がないときにもおすすめ
次に、付属のレシピ通りに「プレーンラッシー」を作ってみた。ラッシーとは、ヨーグルトをベースに作られるインドの飲み物で、爽やかな酸味が特徴だ。
牛乳、ヨーグルト、はちみつをカップに入れ、かきまぜ用ブレードでかくはんする。しっかりかきまぜるとふんわりとかさが増して増えていく。
材料はハチミツ、ヨーグルト、牛乳。冷蔵庫によくあるものだ | かきまぜ用ブレードでかくはんする | とろりとしていて口当たりなめらか。おいしい! |
レシピ通りに作ったラッシーは、市販のものに比べてハチミツの独特な香りが気になったが、甘さが控えめでとてもおいしい。爽やかな酸味で、食欲がない朝でも飲める。
次に、「マンゴーラッシー」を作ることにした。ハチミツの代わりにオリゴ糖を使用。こちらはスーパーでよく売っているもので、甘さはひかえめだ。オリゴ糖はビフィズス菌を増やす効果があるので、ヨーグルトとの相性も非常に良い。我が家では頻繁に使用している。
マンゴーは冷凍してあるカットマンゴーを使うことにした。2~3cmにあらかじめ切ってあるので、そのままカップに入れる。
冷凍カットマンゴーを使用する | おなかにやさしいオリゴ糖 | 自然な黄色になるマンゴーラッシー。マンゴーは塊のまま少し残ってしまった。でもおいしい! |
お店で飲むような本格的なマンゴーラッシーができた。夏らしい味で、とてもおいしい。オリゴ糖で作っているので、甘さは控えめで、喉越しも爽やかだ。
もう少し酸味が欲しければレモン汁を足してもよさそうだ。ラッシーは今まで作ったことはなかったが、手軽にできて、とてもおいしいので感激してしまった。自分で作るラッシーが今までで一番おいしいかもしれない。
■キウイバナナスムージー……冷たさがちょっと足りない
スムージーといえば凍らせた果物や野菜を混ぜ合わせたものと想像したいが、こちらのレシピにあるスムージーは、食材を凍らせずにそのまま使用する。
牛乳、プレーンヨーグルト、バナナ、キウイでキウイバナナスムージーをレシピ通りに作った。バナナとキウイは一口大に切ってから、他の材料を入れてかくはんしたところ、かなりドロッとしている。
カットしたバナナ、キウイを入れる | 完成。もう少し冷たさが欲しい…… |
とてもおいしいが、シャーベット状ではないので、キーンとした冷たさは感じない。特にバナナは常温で保存しているので、かくはんしているうちに全体的に温度が上がってしまったようだ。
コップに移してから氷を足したが、ドロドロしているので全体的に冷えるまでには時間がかかり、かきまぜているうちに少々水っぽくなってしまった。
また、マンゴーラッシーと同じように、バナナが少し固形のまま残っている。熟したキウイはきちんと砕かれ、舌に残る感じはなかった。
■コーン缶と牛乳と顆粒コンソメだけ! ヘルシーな冷製コーンスープ
コーン缶と牛乳、顆粒コンソメを入れてかくはんすれば、冷たいコーンスープができる。ノンオイルなので胃に優しく、朝食や発熱時の栄養補給にもぴったりだ。
コーン缶はクリームタイプを半分使う。かくはんするだけでとても簡単に作れる。忙しい朝でも気軽に作れるので、1人暮らしの方なら朝食のスープ作り用としても活用できそうだ。
材料は牛乳、顆粒コンソメ、クリームコーンだけ。油は一切使わない | ヘルシーな冷製コーンスープ。しっかり味がついていておいしい |
■やわからめの食材を使うのがポイント
シェイク・メーカーは、ミキサーやフードプロセッサーのように鋭い刃が付いているわけではなく、あくまでも「かくはん器」なので、固い氷や繊維質が多い食材には向いていない。
ミキサーのようにまんべんなく粉砕できないので、3分間かくはんしても、固めの果物は固形の状態で少々残ってしまう。個人的には特に気にならなかったが、最後にゴロッと果物の塊が口に入るので、気になる人もいるかもしれない。
ただ、牛乳やヨーグルトはまったく問題なく、しっかりかくはんされ、なめらかにおいしくできる。重いミキサーを出し入れすることなく、カップとブレンダーだけをサッと洗えばいいので、後片付けも簡単だ。常に手の届くところに置いて、シェイクやラッシーを手軽に飲めるのは思いのほか便利だ。
イチゴジャムを入れて作ったストロベリーラッシー。毎日のようにラッシーを飲んでいる |
自家製にすれば、甘さを調整できるのでダイエット中の方でも安心して飲める。砂糖の代わりにオリゴ糖やハチミツを使えばやさしい味わいになり、おなかにやさしく、ヘルシーだ。
シェイク・メーカーはどうしても必要なものではないかもしれないが、個人的には購入してよかったと思っている。ラッシーが大ヒットで、毎日のように作っており、満足度は高い。シェイクやラッシーが好きな方に、ぜひおすすめしたい製品だ。
■クマザキエイム
http://www.kumazaki-aim.co.jp/
■製品情報
http://www.kumazaki-aim.co.jp/2012/05/sm0410.html
2012年8月1日 00:00