家電製品ミニレビュー

フルーツアイスが手軽に作れる、3,000円のフローズンフルーツメーカー

アレと似てる? Nostalgia Electrics「フローズンフルーツメーカー」

 暑くなってくると冷たいアイスクリームが食べたくなる。そこで、フルーツを凍らせてヘルシーなフローズンフルーツアイスができる「フローズンフルーツメーカー」を試してみることにした。

メーカーNostalgia Electrics
製品名フローズンフルーツメーカー
品番FFT100A-WH
購入場所Amazon.co.jp
購入価格3,200円

 フローズンフルーツメーカーは、凍らせたお好みのフルーツを使ってフローズンアイスが作れるアイスメーカーだ。サイズは110×283×369mm(幅×奥行き×高さ)とスリムで、重さは約1.8kg。セットにはスプーン2本が付属する。

白とピンクでかわいい本体
細長くコンパクト
本体は分解して、お手入れできる
パイプカバーをはずすと見えるグラインダー。ここでフルーツをクラッシュする
電源スイッチは後ろ側にある
スプーンも2本付属。作ってすぐに食べられる
8時間ほど凍らせたフルーツは、少し解凍する

 使い方は、はじめにフルーツを凍らせておく。冷凍する前に一口大に切って、へたのあるものは取り除き、最低6時間~8時間かけて冷凍した果物を使用する。果物は5分~7分間解凍してから使うと、スムーズに押し出すことができる。果物のほかに、ヨーグルト、チョコレートチップ、ココアや抹茶などの粉末、アイスクリームも投入できる。

 果物の用意が済んだら、お皿を雫受け皿の上にセットし、本体の電源を入れる。グラインダーが回転したら、本体上部の投入口から冷凍したフルーツを投入する。次に付属のプッシュスティックで、回転しているグラインダーにフルーツを上から押し付けるようにする。

 グラインダーの刃に当たったフルーツは、すりつぶすように削られ、前面にあるディスペンサーの口から出てくる。

 なお、グラインダーが回転する音は響くので、夜中の使用は控えたほうがよいだろう。

本体上部に搭載するボウル。ここにフルーツを投入する
電源を入れ、パイプにフルーツを投入
上からプッシュスティックで押す

 まずは凍らせておいたバナナとイチゴで試した。半解凍の状態にすると、スムーズに出てくる。細長い、表面がギザギザしたアイスが出てきた。バナナとイチゴは交互に入れた。食べるときに少しスプーンで軽くかきまぜると、よく混ざる。

音はするが、うるさいというほどではない。半解凍にしておけばどんどん出てくる
ねっとりとしたバナナの食感とイチゴの酸っぱさがおいしい

 バナナを入れるとねっとりとクリーミーで、その中に酸っぱいイチゴの食感がとてもおいしい。市販のアイスクリームのように砂糖を加えていないので、甘みは少ないが、香りがよく、さっぱりしていて食べやすい。また、口の中で溶けるとフルーツの香りがフワッと広がる。

 ちなみに、一度にたくさんフルーツを使うので、多めに冷凍しておくとよいだろう。4人分作るときは1回にバナナ一房、イチゴ1パックは使ってしまう。連続使用時間は2分までなので、休み休み使用する。

チョコチップはそのままでてくるのでチョコチップアイスに

 バナナとチョコの組み合わせが好きなので、凍らせたバナナとチョコチップ、イチゴをあわせてみた。チョコチップは製菓用の固いタイプで小さいが、ボウルがじょうごの役割を果たしてくれるので、入れやすい。チョコチップは砕かれることはなく、そのままでてきてチョコチップアイスになった。

ボウルがあるので、チョコチップは袋からザバッと入れられる
チョコチップはそのまま残るので、これもまた食感が楽しい

 「100%果物でできるヘルシーなアイスが作れる」という、こちらの製品の特長だが、たまにはこういった甘めのアイスも食べたくなる。そんなときは、自分でアレンジすると楽しい。

 好みでフルーツにチョコを入れたり、ココアを入れたりすると甘めなアイスになるが、それでも市販の甘いアイスクリームには到底及ばない優しい甘さだ。これなら子供にも安心して食べさせてあげられる。

缶詰で作ると、ほんのり甘いシャーベット

 バナナを入れるとクリーミーになるが、フルーツだけだとさっぱりしている。ただ、イチゴなどは凍らせるとかなり酸っぱくなるので、子供にはフルーツの缶詰を使って作っている。

 パイナップルとみかんの缶詰を凍らせて作ると、シャリシャリした食感となり、甘酸っぱさがとてもおいしい。みかんで作ると、人気のアイス「ガツン、とみかん」をほんの少し甘さを抑えたような味で、暑い日にぴったり。生フルーツと缶詰を調整してもおいしいので、色々お試したくなる。

凍らせた缶詰のパイナップルとみかん
シャーベット状でさわやかな味

細長いグラインダーで、お手入れも簡単

お手入れも簡単で、グラインダーが縦型ではずしやすく、洗うのもすぐ終わる。グラインダーにも残っているフルーツが少なく、無駄なく食べられるのも嬉しい。

 本体もコンパクトで、雫受け皿をはずすと奥行きは14cmほどなり、スリムで置き場所もとらないのも気に入っている。

グラインダーを引き出してみると細長い
グラインダーに残っているフルーツが少ない!

価格は安いが、機能は問題なく、おいしく作れる

 本体のデザインは大きく違うものの、出来上がるフルーツアイスは、昨年大ヒットしたドールのヨナナスメーカーと似ている。ヨナナスメーカーと使い勝手はほぼ同じで、機能面でも大差ない。味も遜色なく、子どもたちに出したところ「ヨナナスだー! 」と言って、気付かず食べてしまった。

 ちょっと気になったのは、ギザギザに出てくるフルーツアイスの細長い形状だ。きれいに盛り付けたいところだが、なかなかうまくいかず、アイスは途中でブチブチと切れてしまい、おいしそうにならなかった。

 少しやわらかめに溶かしてソフトクリームのようにお皿をグルグル回そうとしたが、プッシュスティックを押しながら下のお皿を回すのは至難の業だ。もう少し、きれいに盛り付けできるようにしてほしい。また、本体が全体的に安っぽく、パーツが薄っぺらいのが気になった。特にボウル、雫受け皿は、おもちゃのような質感だ。

 しかし、機能は特に不満はない。出来上がったアイスは口当たりがよく、ほどよい甘さでさっぱりとしていて、暑い日は一日何度も食べたくなる。色々組み合わせて自分でアレンジできるのも楽しい。フルーツ100%で作ればヘルシーなので、カロリーや血糖値が気になる方にもおすすめできる。

 そして、なんといっても実売価格が約3,000円と安いのは魅力だ。この価格なら気軽に試すことができる。「今年こそフローズンフルーツアイスに挑戦してみたい」という方は、ぜひチェックしていただきたい。

石井 和美