家電製品ミニレビュー

パナソニック「デイモイスチャー EH-SN10」

~デスクで手軽にフェイスケアができるナノイー発生器
by 阿部 夏子


やじうまミニレビューは、生活雑貨やちょっとした便利なグッズなど幅広いジャンルの製品を紹介するコーナーです


パナソニック「デイモイスチャー EH-SN10」

 スチーマーやフェイスローラーなどの爆発的ヒットもあって、専用機器を使って自宅で肌のケアをするというのは今や珍しくない。私自身、スチーマーやローラー、さらにはフォトローラーという美容機器まで、自宅には様々な製品が揃っている。しかし、それを毎日、あるいは週に1回でも使っているかと聞かれると黙り込んでしまう。

 仕事や家事に追われる毎日では、たとえ10分であろうと、美容のためだけに割く時間がなく、「さて、顔のケアをしましょうか」と思い当たるだけの心の余裕がない。そんな私のような人にお勧めしたいのが、今回紹介するパナソニックの「デイモイスチャー EH-SN10」だ。


メーカーパナソニック
製品名デイモイスチャー EH-SN10
希望小売価格オープンプライス
購入場所ヨドバシ.com
購入価格10,800円


 かわいらしい卵型をしたこの製品は、いわゆる「ナノイー発生器」だ。水に高電圧をかけて生成するパナソニック独自の「ナノイー」イオンを放出することで、肌や髪を保湿する効果があるという。

 パナソニックの美容機器は私自身過去に何度も使っているので、ナノイーイオンの効果については信頼感を持っている。特にドライヤーの効果は絶大で、ナノイーイオンを放出しながら使用することで、髪がしっとり、まとまりやすくなる。

 一方、今回紹介するデイモイスチャー EH-SN10の良いところは、「とにかく付けておけさえすれば良い」というところ。EH-SN10の機能はごくシンプルで、ナノイーを発生するだけ。スイッチは1つで、使い方もナノイー放出口を顔の方に向けるだけだ。

 水を補給する必要もないし、毎日のお手入れが必要なわけでもないので、わざわざ美容タイムを作る必要もないし、“心の余裕”がなくても、毎日使い続けられるというわけだ。

 本体サイズは98×92×146mm(幅×奥行き×高さ)で、重量はわずか295g。小さくても安定感のある本体形状なので、置き場所を選らばないというもの魅力の1つだ。

製品パッケージ本体正面ナノイー放出口
本体背面本体底面スイッチはON/OFFの1つだけ

会社のデスクで実際に使ってみました

会社のデスクに設置したところ

 せっかく使うなら効果的に使いたい。というわけで私が選んだのはオフィスのデスクの上。1日で最も多くの時間を過ごす場所だ。

 オフィスには当然、同僚や上司もいるので、いかにも美容機器っぽいわざとらしいデザインや運転音が大きいものは困るが、EH-SN10はそれらの基準を全てクリアした。もちろん、職場によって基準も違うだろうが、運転音に関しては何の問題もないだろう。

 運転音は約24dBで、パソコンや空調機器、電話の音などが溢れているオフィスで使っても、運転音すら認識できない程だ。本体に耳をそばだてて、やっと「ウィーン」というかすかな音が認識できるくらいだ。

 ナノイー搭載機器を一度でも使ったことのある人ならわかるだろうが、ナノイー発生時には独特のニオイが発生する。不快なニオイではないが、機器が温まっているような、なんとも言えないニオイだ。しかし、EH-SN10に限っていえば、そのニオイはほとんど気にならない。まぁ、隣のカツ丼や前の席のカップラーメンにかき消されているだけかもしれないが――

 取り扱い説明書によると、本体は顔から約50cmの場所に置いて、2時間以上の連続使用するのが有効だという。放出口の角度は40度の範囲で調節できるので、顔の方向に向くように自分で調節しよう。

 また、本体はAC電源とUSB電源の両方に対応しているので、パソコンの隣でさりげなく使えるという点も気に入っている。

本体角度は40度の範囲で調節できる最大に倒したところUSB電源に対応しているので、パソコンの横でさりげなく使える

化粧直しが少なくなった!

 使い始めて1カ月ほど経つが、一番効果を実感しているのは、化粧が崩れにくくなったということ。以前は夕方ともなると、もう顔がテカってベタベタしていたり、逆に唇が乾燥して、血が出ているなんてこともあった。

 それが、EH-SN10を使い始めてからは、夕方になってもなんとか顔がキープできている。もともとそこまでマメな性格ではないので、化粧直しと言っても1日に1回直すか、直さないか程度だが、最近は1日に一度も化粧を直さないという日も多くなってきた。

 季節の変わり目のこの時期は肌が荒れやすく、例年ならば余分な皮脂が出てしまったり、あるいは乾燥で肌が粉拭いてしまったりするが、今年に限ってはそんなトラブルもなかった。

 肌がテカってしまったり、粉ふいてしまうのは、乾燥が主な原因だが、ナノイーを顔を当てることによって、肌の水分量が適度に調整されているのかもしれない。

 最近では、デスクトップ用の加湿器やパーソナル加湿器なども多く展開されているが、いくら小型といえども、蒸気が出たり、水の補給が必要な加湿器を職場に持ちこめるという環境はまだまだ少ないだろう。デイモイスチャーは、蒸気が出たりするわけではないが、肌の水分量を保つという意味では、加湿器代わりに購入するのもアリだと思う。

 美容機器は使えばいいのは、分かっている。それでも定期的に使うのは難しいというのは、現実だろう。忙しくて肌のケアをする時間がないという人に、ぜひ使ってみて欲しい美容機器だ。




2011年 10月 28日   00:00