家電製品ミニレビュー
ビタントニオ「ワッフル&ホットサンドベーカー」 前編
ビタントニオ「ワッフル&ホットサンドベーカー」 |
サンドイッチやワッフルなど、いわゆる「ライトミール(軽食)」と言われるものが好きだ。ちょっと小腹が空いたときにさっと食べられる手軽さや、トッピング次第で好みの味に変えられるところが好きで、外出先でも、自宅でもよく口にする。今回紹介するのは、そんなライトミールが1台で3種類も作れるというビタントニオの「ワッフル&ホットサンドベーカー VWH-4200-R」だ。
今回は前編として、基本的なワッフルの作り方を中心に紹介していく。
メーカー | ビタントニオ |
製品名 | ワッフル&ホットサンドベーカー VWH-4200-R |
希望小売価格 | 12,600円 |
購入場所 | 楽天市場 |
購入価格 | 12,600円 |
ビタントニオは調理家電を中心に展開しているメーカーだが、その中でもワッフルメーカーは定評がある。プレートを取り換えることで、ワッフル以外にも、たい焼きやホットサンドなど様々なものが作れることが特徴だ。今回購入したワッフル&ホットサンドベーカーは、2010年プレミアムモデルで、真っ赤な本体カラーに、替え用のプレートが3枚付いたモデルだ。プレートは、ワッフル用、ホットサンド用、ドーナツ用の3つ。
製品パッケージ | 製品本体 | 本体背面。コードを巻きつけるスペースが用意されている |
従来機種からは、火力が強化されているほか、生地が本体の周囲にこぼれないように、プレートの周囲にスペースが追加されている。
本体の構造は至ってシンプル。上下にヒーターがついていて、そこにプレートを設置する。電源はコンセントを差し込むと入る仕組みで、本体にはスイッチなどは設置されていない。温度調節なども一切ない。消費電力は900Wだ。
加熱中はこのように置いて使う | プレートを取り外した状態。上下にヒーターが設置されている | ハンドル部分にはロックが搭載されている |
付属のプレートは3種類。格子型で一度に2枚同時に焼ける「ワッフル型」、2枚のホットサンドが同時にできる「ホットサンド型」、真ん中に穴のあいた「ドーナツ型」だ。ワッフル型とホットサンド型は、以前からあったプレートだが、ドーナツ型は新たに追加された形だ。
ドーナツは、本来油で揚げて作るものなのだが、昨年から「油で揚げないドーナツ」として、ワッフルのようにプレスして焼くドーナツが話題になっている。今回はその人気に応えて、新たな型が追加された。
本体には3種類のプレートが付属する。左からホットサンド用、ワッフル用、ドーナツ用 | プレートの裏側。ヒーターがプレート内部まで入るような造りになっている | プレートはヒーター上の小さな穴と、下のロックで固定する |
■寝かし工程ナシで手軽に作れるさくさく「アメリカンワッフル」
まずは、ワッフルから作ってみよう。付属の説明書には、ワッフルのレシピだけで5つも掲載されている。その中で最も簡単な「アメリカンワッフル」に挑戦だ。アメリカンワッフルが簡単なのは、発酵や寝かしの工程がないところ。ドライイーストの代わりに、ベーキングパウダーを使っているので、生地を作ったらすぐに焼き上げ工程に移れる。
材料は薄力粉、ベーキングパウダー、バター、砂糖、はちみつ、塩、卵、牛乳など。レシピ通りに材料を混ぜていくだけで、特に難しいところはない。完成した生地は柔らか目で、ゴムベラを持ち上げるとタラーっと下に生地が落ちてくる。
生地をプレートに垂らす前に、本体の電源を入れて、約5分間予熱をする。本体右端にある2つのランプは緑が予熱ランプ、赤が通電ランプになっている。電源を入れるとまずは赤いランプが点灯し、そのあと緑のランプが点灯すれば予熱は完了だ。
ワッフルプレートをはめた状態 | 予熱ランプ(緑)と、通電ランプ(赤) |
なお、プレートは電源を入れる前に必ずセットしておこう。ヒーターが露出している状態なので、通電後にプレートを設置するのは危ない。
ここまで準備したら、いよいよ焼き工程に移る。生地の量はワッフル型1枚に対して、約80ml。神経質にならなくてもプレートの縁から生地があふれ出さない程度に入れていけば問題ない。生地を多めに入れてしまったとしても、プレートの外側には、生地がこぼれた時用のスペースも用意されているので、周りが汚れるということはない。
生地を流しこんだら、上のハンドルをおろしてロックする。焼きあがりの目安は約3~4分だが、説明書によると「生地の成分や分量によって焼きあがりが異なるので、時々、本体を開け、焼き具合を確認するように」とある。今回は、まずは2分ほど焼いて、一度様子を見て、さらに1分ほど焼いた。全体的に、焼き目がつけば完成だ。
本体は、通電中は連続的に加熱しているので、1回目よりは2回目の方が焼きあがり時間が短い。ワッフルは焼き時間によって焼きあがりの食感が異なるので、様子を見ながら自分の好みに焼き上げていこう。
生地を入れた状態。ベーキングパウダーが入っているからか、加熱し始めたとたんに生地表面には気泡ができた | 焼きあがったアメリカンワッフル。色も均一でパリッとした焼きあがり | 生クリームなどでトッピングしていただく。サクッとした食感でクリームやフルーツとの相性が良い |
3分ほどであっという間に焼きあがるので、食卓で食事をしながら加熱して焼きたてを食べるのも良い |
焼きあがったワッフルは、竹串や箸などを使ってプレートから取り出す。実は最初、フォークを使って取り出していたのだが、改めて説明書を読んだところ金属製のものは使わないようにとあった。プレートに傷を付けてしまう恐れがあり、劣化の原因になるという。
ワッフルを自宅で作ったのは、今回が初めてだが、思ったよりもずっと簡単に本格的なワッフルができることに、まず驚いた。生地さえ作ってしまえば、焼くのにかかる時間は約3分。次々に、できたてのワッフルができる。焼きすぎさえ気を付ければ、失敗することもなさそうだ。
味の方もバッチリ。サクサクとした軽い食感で、重くないので生クリームやフルーツと良くあう。お店で食べるあの味に、全くひけをとらない仕上がりに大満足だ。
■もちもち食感の「ブリュッセルワッフル」
次に作ったのは、アメリカンワッフルよりもちょっと手間がかかる「ブリュッセルワッフル」だ。ドライイーストを使うので発酵工程が40分ほどあり、生地を作るのに時間がかかる。アメリカンワッフルでは、薄力粉だけを使っていたが、ブリュッセルワッフルでは強力粉と薄力粉を半々づつ使う。残りの材料はアメリカンワッフルと同じだ。
完成した生地はアメリカンワッフルに比べるとかなり固め。ゴムベラですくいあげても、とろーっと落ちてくる感じではなく、ボタっと落ちてくる。型に生地を流しこむときもアメリカンワッフルとは、少し勝手が違う。生地を型に落として、スプーンなどで型に馴染ませていく。
40分ほど発酵させた生地 | アメリカンワッフルに比べると生地が固め |
焼きあがりは、アメリカンワッフルとはまた違う感じになった。アメリカンワッフルは、焼きあがりの色も均一でパリっとしているが、ブリュッセルワッフルは焦げ目がついて、見た目にもどっしりとしている。モチモチとした食感で、アメリカンワッフルなら2枚くらい続けて食べられたが、ブリュッセルワッフルは1枚でお腹いっぱいになる。食べ応えがあるので、朝食にぴったりな感じだ。
ワッフルは、一度生地を作ってしまえば、焼き上げるのは簡単にできるので、わが家ではまとめて一気に作ってしまう。それをラップで1つづつ包んで冷凍保存しているのだ。食べる時に、トースターで再加熱すれば焼きあがりと同じようにおいしくいただける。朝食はもちろん、ちょっと小腹が空いたときにさっと食べられるのでとても重宝している。
焼きあがったブリュッセルワッフル。アメリカンワッフルに比べると焦げ目にムラがある | 断面。中がモチモチとしていて、しっかりとした食べ応え | 一気に作って冷凍保存。食べたい時にいつでも食べられるので便利 |
今回は、基本的なワッフル2種類を作ったが、どちらも仕上がりには大満足。同じワッフルでも種類によって、作り方や食感、味まで違うなんて知らなかった。違いティータイムやゲストに出すなら軽めのアメリカンワッフル、と状況に応じて使い分けるのも良さそうだ。
明日の後編では、今回のモデルより新たに追加されたドーナツ型を紹介する。さらに、食事として、楽しめるホットサンドも併せて紹介する。
2010年8月4日 00:00