家電ミニレビュー
パナソニック毛玉取りは6枚刃で“失敗しない” ニットもコートも蘇った
2025年12月12日 08:05
私がいちばん好きな季節は「冬」。まさに今の時季です。理由は単純で、冬のファッションが好きだから。レザーやコート、ブーツなど、色々着込めるのが楽しいんですよね。
なかでも、特に大好きなのはニット。持っている服の半分以上をニットが占めているといっても過言ではありません。しかしその一方で、衣類ケアは怠りがち。めんどくさがった結果、袖口や脇、裾のあたりにたくさんの毛玉を発生させています。
そんな洋服好きの風上にも置けない私ですが、手持ちのニットをきれいにしたい気持ちはもちろんあるし、できればこれからも長く愛用したい。でも、ケアグッズを使うと、生地が伸びたり、穴が空いたりしないか? と心配で手を出せずにいました。
そこで、失敗しにくく、安心して使える毛玉クリーナーを求めて辿り着いたのが、パナソニックの「NI-LC300」(直販価格3,960円)です。今回は、私がNI-LC300を選んだ理由、そして実際の使い心地と仕上がりを紹介します。
手軽でかわいい、だけじゃない。6枚刃搭載で性能もしっかり
毛玉クリーナーはたくさんのメーカーから発売されていますよね。私が選ぶときに重視したのは、手軽さとデザインです。
パナソニックNI-LC300はまず、このかわいらしいデザインが好印象。手のひらサイズで、丸みのあるぽてっとした形がキュートです。カラーはネイビーとベージュの2色展開で、私が選んだのは、ブルーグレーのような色味のネイビーです。
実はこの内側には、6枚刃が搭載されています。おかげで、軽く撫でるように動かすだけで、絡みついた毛玉をスッキリとカットできるんだそう。174gと本体も軽く、充電式でコードレスに使えるから、気になった時にすぐ使えるのもポイントです。
直接ニットに触れる部分には、力を入れても凹みにくいというストロングネットを搭載。また、毛玉の程度や素材に合わせて強度を3段階で切り替えられるから、適切に使うことで、しっかり毛玉とカットしながらも生地を傷めずにやさしくケアできるのが魅力です。「弱」はデリケートな衣類、「中」は普通の毛玉処理、「強」は毛玉が多いときのモード。強が最もスピーディーに使えるようです。
6枚刃でしっかり毛玉をカット! と言われると、いくら保護機能があっても衣類へのダメージが気になるかもしれません。私の場合は、肌弱なパートナーが5枚刃シェーバーのラムダッシュ パームインを愛用していることもあって、「パナソニックは大丈夫!」という非常に個人的な信頼があり、今回選ぶ決め手になりました(※ラムダッシュとの関係はないと思います)。
早速ニットをケアしてみる。使い心地はどう?
さて、ニットのケアをやってみましょう。最初の一枚は、グレーのニットベスト。去年購入したばかりですが、かなり毛玉が発生しています。
早速NI-LC300を使ってみます。本体中央の丸いボタンを押すと電源オン。音はそれなりの大きさなので、夜遅い時間に使うのは控えたほうが良さそうです。
恐る恐るニットにあててみると、思っていた以上に生地の上をするするっと進んでいきます。毛玉をカットしているはずなのに、引っ掛かる感じは全然なくて、本当に滑らせているだけという感じ。
ちゃんとカットできてる? と少し不安に思いましたが、NI-LC300を通した後はキレイに表面が整っていきます。
何度かニットの上を滑らせていると、毛玉が削られながら吸い込まれている感じがわかってきました。大きめの毛玉でも、引っかかって止まったり、生地が引っ張られたりすることは一切なし。ジャキジャキっとカットされていく音が感じられるだけ。生地を守りながら整えているのが伝わります。
まるっとしたフォルムは、手の小さい私でも自然とフィットして、持ちやすかったのも◎。上から生地をなでるような動作がしやすいから、どんどんケアが進んでいくんです。この“扱いやすさ”こそ、家電として大事なポイントですよね。
続いて、古着屋さんで買ったコーラルピンクのニットを。カシミア素材の肌あたり良いニットで、すごく気に入っているのですが、素材が良いだけに手を出すのが躊躇われる一枚で……。古着だから、生地自体が弱っている可能性もあるだろうし、ハサミでゆっくり切っていくしかないかなと思っていました。
緊張しましたが、ここまでの軽やかな使い心地と、1枚目の仕上がりを信じて、思い切ってNI-LC300を使うことに。先ほどのニットベストと同様に、強度は「1」で優しくカットしていきました。
ちなみに、強度の確認は電源ボタン周囲のライト。3つに分かれていて、1つ点灯するごとに強度が上がっていきます。充電がなくなるとライトが全て光って点滅し、刃の回転も止まります。
さて、古着のニットの仕上がりはどうなったかというと……
めちゃくちゃキレイに蘇った〜! 胸元あたりの毛羽立ちも落ち着いて、袖なんてもう、すっべすべの美しい仕上がり。こちらも引っ掛かりや、生地が引っ張られるようなことはなく、するすると快適にケアできました。
本体の上蓋を開けると、カットした後の毛玉くずが溜まっています。今回はだいぶ毛玉がついていたこともあり、2枚のニットをケアしたら、こんもりと溜まりました。使ったらすぐ取り除くようにして、いつでも使える状態をキープしたいですね。
ずっと悩みだったコートの毛玉。スッキリきれいになりました
もう一つ、ニットのほかに毛玉に悩まされていたものがありました。それがコートです。お気に入りで何年も着ているコートで、首元や襟元、袖口など、動きで擦れやすい箇所にどうしても毛玉が溜まっていました。
コートの場合は生地もしっかりしているので、強度を「2」にしてトライ。稼働音もすこし高くなり、強さが増した感じがわかります。
ニットの時よりも、こびりついているような頑固そうな毛玉が多かったのですが、コートの上もスイスイと進んでいくNI-LC300。
さすがに袖口のガッツリした毛玉は、「ガガッ」とかって引っかかるんじゃないの? なんて思っていたのですが、そんな予想に反して、するりと流れるようにカット。止まることを知りません。
全体のケアが終わると、もう見違えるような姿……! 毛玉はもちろん、表面の毛羽立ちもかなり落ち着きました。大満足の仕上がりです。
冬のニットはもちろん、コートやトレーナーなど、毛玉ができやすい素材に幅広く対応するのが嬉しいところ。コードレスで場所を選ばないので、たとえば、ソファなどの衣類以外でも使えそうです。
さて、使い終わったらNI-LC300もケアしてあげましょう。先ほど説明したように、上蓋を開けて溜まっている毛玉くずを除去。塊になっていない、小さな毛もたくさんついているので、付属のブラシを使って掃除します。掃除中は、電源ボタンをうっかり押さないように注意!
6枚刃のあるカット面もしっかり掃除。ストロングネットのついている蓋を回して外したら、先ほどと同じく毛玉くずを取り除き、ブラシで掃除してキレイにしましょう。刃に指が当たらないように気をつけてくださいね。
お気に入りの服を“いい状態”で長く着たい人にオススメです
今回、NI-LC300を使ってみて、つい後回しにしがちだった毛玉ケアのハードルがグッと下がったように思います。コンパクトなのに想像以上に毛玉をカットできるし、生地の上を滑るような快適な使い心地で、失敗しにくいのが嬉しい!
お手頃価格で購入しやすいのも◎。ニット以外にも使えるし、一つ買っておけばいろんな活躍をしてくれそうです。
お気に入りの服が蘇ったら、また着る楽しみが増えて、冬の毎日も少し明るくなります。大切な洋服をいい状態で長く愛用したい人に、ぜひ使ってほしい一台です。





















