家電製品ミニレビュー

豆を挽いてドリップできる! 7,000円台で買える「全自動ミル付きコーヒーメーカー」

こんなに安くて大丈夫?「BONABONA BZ-MC81」

 以前、1万円台で購入できるシロカの全自動ミル付きコーヒーメーカーをレビューした。今回はさらに安く1万円以下で購入できる、シー・シー・ピーの「BONABONA BZ-MC81」をご紹介する。

メーカー名シー・シー・ピー
製品名BONABONA BZ-MC81
購入場所Amazon
購入価格7,454円

電動ミル付きなのにコンパクトでかわいい!

 BZ-MC81は、ドリップコーヒーを楽しめるミル付きコーヒーメーカーだ。電動ミル付きなので、豆を入れて挽きたてのコーヒーを楽しめる。

 本体サイズは286×161×245mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは2.6kg。ガラスサーバーや計量スプーン、お手入れブラシが付属している。本体はコンパクトで、横長のデザインが特徴だ。

 運転モードは、コーヒー豆を挽いてドリップする「ミル&ドリップモード」と、コーヒー粉からドリップする「ドリップモード」から選択可能となっている。

パッケージもおしゃれでかわいい
シンプルなデザインでコンパクト!
以前紹介したシロカのコーヒーメーカーとは違い、横に細長い
裏側は黒一色となっている。真ん中は空洞で、そこにガラスサーバーを入れている
付属品はガラスサーバー、計量スプーン、お手入れブラシ
上には本体ふたがある
上ふたを開けるとプロペラ式のミルが見える
ミル付きバスケットは外せる

 はじめにミル付きバスケットとフィルターをセットして、お好みのコーヒー豆またはコーヒー粉を入れる。本体ふたを取り付けたら給油タンクに水を入れ、ガラスサーバーをセットする。あとは操作ダイヤルで設定してスタートボタンを押すだけだ。

お気に入りのコーヒー豆を入れる
水を入れる
操作は操作ダイヤルとスタートボタンのみ

 操作ダイヤルは「コーヒーの粉」「1~2杯の豆」「3~4杯の豆」「OFF」の4段階となっている。付属の計量スプーンを使い、コーヒー豆1杯強を2回いれた。これでコーヒー2人分となる。

 ミル付きバスケットは、2つのスペースに分かれている。ミルで豆を粉砕するスペースと、フィルターがあるスペースだ。

 先に豆を粉砕したらミルのほうにお湯が落ち、その後にドリッパーに移動。フィルターでコーヒー豆を濾した後に、コーヒーがサーバーに落ちていく。一般的なミル付きコーヒーメーカーは、そのまま挽いた後に、そこにお湯を溜めてコーヒーを落とすが、横のフィルター付きスペースに移動していくものはめずらしい。こうした構造にすることで、横長のコンパクトなデザインとなっている。

 スタートボタンを押してコーヒー豆を挽き始めると、本体内側のLEDランプが青く点灯する。挽き終わるとLEDが赤に変わり、ドリップが自動的に開始され、よい香りが部屋に広がった。だが豆を挽いているときの音は大きく、振動もあるので、夜中の使用はやめたほうがよい。

ミルが回転している間はLEDが青く光る
ドリップしている間はLEDが赤く光る

 お湯が出なくなったら、操作ダイヤルを自分で「OFF」に変える必要がある。2杯のコーヒーなら約3分30秒で終わった。4杯だと5分ほどかかる。

 なお、電源をOFFにした後も、ドリップ開始から30分は自動保温状態となる。ただし、保温中に本体ふたを開けてしまうと電源が切れてしまい、保温されなくなるので、保温するならお手入れは後にしたほうがよい。

ガラスサーバーを置く上部には、中央にしずく漏れ防止弁があるため、斜めに差し込むようにしてガラスサーバーを入れる
保温プレートであたためることができるが、香りが飛ぶので早く飲んだほうがよい

苦味は薄く、香りがよいコーヒー

 終了後、ミル付きバスケットの中を確認したところ、コーヒー豆は粗挽きだった。ミルはプロペラ式。高速回転で豆を挽くため、もっと香りが飛ぶかと思っていたが、香りが強く、苦味が薄い。もし苦味が強いコーヒーが好みなら、フルシティローストやフレンチローストといった中煎り・深煎りの豆を選んだほうがよさそうだ。

 挽きたてのコーヒーだけあって、やはり粉から淹れるよりも美味しい。蒸らしなどがないため、本格的にハンドドリップをやっている方からすると、コクなどの点で物足りないかもしれないが、コーヒー初心者なら十分楽しめるはず。

 メッシュフィルターは付いているが、ペーパーフィルターではないので、飲んだ後にはカップに粉が残る。ちょっとザラついた感じが残るのは気になった。

苦味が薄く、香りがよいコーヒー
最後はカップに少し粉が残る

 なお、1杯でいれても2杯でいれてもミルの回転時間は同じだ。1杯だと若干細挽きとなり、苦味が少し増した。

 4人分のコーヒーをいれるときは、1人分を1杯強ではなく、すりきり4杯にする。

ミルは取り外して洗える

 メッシュフィルターは繰り返し使えるので経済的だ。ミルに残ったコーヒーの粉は、スプーンなどですくって捨てている。その後、「ミル付きバスケット」を取り外して丸洗い。洗う部品点数は少なく、それほど大変ではない。

 一番気になったのは、本体ふたが閉まりにくいことだ。カチッという音がするまで押しこまなければならないが、固いので時間がかかる。もう少し簡単に閉まるようにしてほしい。

さっと洗うだけで落ちる。フィルターの目が詰まった場合は、付属のお手入れブラシを使う
本体ふたが閉めづらい! ここは改善してほしい
これからの季節はアイスコーヒーもおすすめ!

 しかし、気になったところはそういった細かい点で、あとは満足している。手軽に使える全自動ミル付きコーヒーメーカーが1万円未満で購入できるのは嬉しい。

 氷をいれてアイスコーヒーにしてみたが、これも美味しかった。やはり挽きたての豆でいれるので格別だ。いつもコーヒーの粉を買っていれていたが、豆を挽いていれるコーヒーの美味しさを再認識できた。

 真ん中が空洞になっていて、そこにガラスサーバーをいれるデザインもユニークだ。スタイリッシュな前面のステンレスの素材も、インテリアの一部に馴染みやすい。家でドリップコーヒーを楽しみたい方におすすめしたい入門機だ。

Amazonで購入

石井 和美