家電製品ミニレビュー

1プッシュで淹れたての本格アイスコーヒーが味わえるサーモス「アイスコーヒーメーカー」

アイスコーヒーメーカー ECI-660

 最近カフェやファーストフード店で、氷入りのドリンクを注文している人を見かけるようになった。まだときおり寒さが戻ってくるものの、季節は確実に春本番に向かっているのがわかる。アイスコーヒーは、暑い季節の必需品!

 アイスコーヒーといえば、インスタントで作るのが楽だが、インスタントの味の域を出ない。やはり本格的に香りも楽しみたいとなれば、当たり前だがちゃんと豆から抽出したほうがいい。このとき、水出しとドリップの2種類があるが、すぐ飲みたいとなればドリップになる。濃いめに作って氷の中にドリップすることでアイスコーヒーができあがる。

 ただ、このとき豆は? 蒸らし時間はどうしたら? 水の量は? など疑問を抱き、薄くなったらイヤだな、結果面倒くさそうだな、ということになりかねない。だったら専用のコーヒーメーカーがあればいいじゃないかということで、今回ご紹介するサーモスのアイスコーヒー専用のコーヒーメーカーの出番なのだ。

メーカー名サーモス
製品名アイスコーヒーメーカー「ECI-660」
購入場所Amazon.co.jp
購入価格8,992円
側面。デザインや質感はサーモスの携帯用ボトルを彷彿とさせる
サーバー
サーバーを取り外した本体
サーバーは二重構造で、広口
本体のふたを開けた状態
給水タンク
ドリッパーは取り外せる
側面のメモリ。最大5杯分まで淹れられる
取扱説明書、計量スプーン、ペーパーフィルター5枚(2~4人用)が付属する

 サイズが80×285×325mmで重量は2.1kgと大きいが、これで最大5杯分のアイスコーヒーをドリップできる。

 使い方は通常のコーヒーメーカーとなんら変わらない。蓋を開けてドリッパーにフィルターをセットしたら、付属の計量スプーン(すりきり1杯7g)を使って人数分のコーヒー粉を入れる。側面のメモリを見ながら給水タンク(容量0.31L)に人数分だけ水を注ぐ。サーバー(容量0.66L)に氷を入れたら、あとはフロントのボタンを押すだけだ。3杯分なら約5分、5杯分なら約7分で抽出が完了。終わればブザーが鳴るのでわかりやすい。

フィルター(市販のフィルター利用可)とコーヒー粉をセット
必要な分だけ水を入れる(お湯は厳禁)
サーバーを氷で満たす。お好みで調整できる
スイッチを押す
あとは待つだけ
数分後にアイスコーヒーができあがる
グラスに注げば淹れたてのアイスコーヒーが味わえる

 氷の中にドリップされるので、完成したときにはすでに冷たいアイスコーヒー。氷を入れずにそのまま飲んでもいいし、氷を入れたグラスに注いでもいい。サーバーはサーモスだけに、保冷性の高い二重構造で、冷えた時間も持続される。おかわりも簡単だ。

 何が嬉しいかといえば、準備も片付けも簡単なことだ。このコーヒーメーカーはアイスコーヒー専用のため、蒸らし時間を含め、仕上がりがアイスコーヒーに最適化されている。そのため、スイッチ1つで淹れたての香り豊かな、味もしっかりしたアイスコーヒーが作れるわけだ。

 アイスコーヒーには深煎り豆がおすすめと言われているが、いつものコーヒー粉でも美味しいアイスコーヒーが淹れられるから安心。もちろん豆からこだわれるならなおよしだ。

 構造がシンプルなので、手入れも楽。ドリッパーは取り外して洗えるし、サーバーも中まで手が入るので洗いやすい。唯一、給水タンクだけ取り外せないので、ブラシを用意したほうがいいだろう。

本格的なアイスコーヒーが味わえる

 触った感じもサーモスの携帯用ポットのようで、カジュアルなデザイン。夏は絶対アイスコーヒーという方は常備してみてはいかがだろうか。1プッシュで本格的なアイスコーヒーが思う存分楽しめること間違いなしである。

すずまり