家電製品ミニレビュー
ご飯だけじゃなく、煮込み系料理が絶品に仕上がる炊飯器を使ってみた
by 河原塚 英信(2015/9/7 07:00)
今使っている炊飯器が冬になると、なぜか調子が悪くなる。涼しさも増してきたので、炊飯器の新モデルを使ってみた。試したのは三菱電機のIHジャー「本炭釜 NJ-AW106」。
今回は、美味しいご飯が食べられるだけで、幸福度は確実にアップするな、と改めて感じるレビューとなった。
メーカー名 | 三菱電機 |
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製品名 | IHジャー炊飯器 本炭釜 KAMADO NJ-AW106 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 75,755円 |
名前の通り、昔の竈(かまど)炊きから着想した製品だという。その特徴は、羽釜形状の内釜、断熱構造の強化、そして大火力の3つ。
高級炊飯器とはいえ、操作はシンプル。基本的には内釜に米と水を入れて、炊飯ボタンを押すだけだ。通常の設定では1時間くらい待つと炊きあがる。その他に、銘柄芳潤というモードがある。これだけ高価な炊飯器を買うユーザーであれば、お米にこだわりを持つ人も多いだろう。昨今では珍しくはない機能だが、お米の銘柄に適した炊き方をしてくれていると思うとうれしい。
我が家は、「やはり家族の平和は美味しいご飯と味噌汁にある!」ということで、お米は“ゆめぴりか”、お味噌は信州・丸正醸造のものを使うようになった。味噌はそう高くもないが、“ゆめぴりか”は一般的な米に比べて高いので、失敗した時の精神的なダメージは大きい。ちなみに指定できるのは、全国23の銘柄。
この銘柄芳潤で、どれだけ“ゆめぴりか”の旨味を引き出してもらえるのか楽しみにしながら1回目の炊飯をスタートした。
「ふつう」モードで炊飯すると、炊きあがるまでに1時間以上待つことになった。釜の中には、ぷりっぷりのご飯が出来あがっていた。ツヤもあり、もう見るからに美味しそうだ。
実際に食べてみると、美味しい。“ゆめぴりか”だから美味しいのは当たり前なのだけど、これまでの炊飯器では全体として美味しいなぁと感じていたのが、今回は一粒一粒を味わいたくなるような美味しさに仕上がっている。歯ごたえと、しゃっきり具合がちょうど良く、ご飯の味がしっかりと舌に伝わってくる。
十分満足できる炊き具合というのがわかったが、もう少し“もちもち”感があったら、どんな味になるのかと思った。そこで、“ねばり”を“もちもち”にし、“かたさ”を“ふつう”に設定して炊いてみた。
“ねばり”を“もちもち”に設定して炊いたご飯を食べてみた。“もちもち”感が増したような舌触りと食感。ご飯の甘さも増したように感じたが、これは錯覚かも。だが、こうした歯ごたえや食感を変えながら炊き、自分たちに最適な“ねばり”と“かたさ”を探るのも楽しい。
0.5合の少量炊飯でも、美味しく炊けた
内釜の内側に記載されている目盛りを見ると、0.5合というのがある。この少量でも美味しく炊ければ、夜食に少しご飯が食べたくなった時にも、気軽に炊いて食べられる。
0.5合のお米と、水を投入して炊きはじめる。炊きあがったところで、フタを開けると、湯気とともにご飯の香りが出てきた。お米の状態を見ても、やはり3合以上を炊いた状態と見分けはつかない。食べてみても、やはり美味しかった。