家電製品ミニレビュー
2Lのペットボトルより軽い1.9kgで、楽々お掃除できるコードレススティッククリーナー
by 石井 和美(2015/5/25 07:00)
今回ご紹介するのはコードレススティッククリーナーの中でも「軽い」と評判の東芝ライフスタイル「TORNEO V cordless VC-CL1200」だ。本格的なサイクロン式クリーナーでありながら、本体重量が1.9kgと、2Lのペットボトルより軽量だ。
メーカー名 | 東芝ライフスタイル |
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製品名 | TORNEO V cordles VC-CL1200 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 55,900円 |
コンパクトで、とても軽い!
箱から出して、まず驚いたのは、その軽さ。軽くて丈夫なグラスファイバー素材を本体や延長管、パワーヘッドに採用することで、重量1.9kgを実現している。延長管は一般的なコードレススティッククリーナーの中では細めで、組み立てても繊細な印象だ。本体サイズは224×213×1,060mm(幅×奥行き×高さ)とコンパクト。セット内容は、本体のほかにふとん用ブラシ、洋服布用ブラシ、丸ブラシ、付属品用ホース、すき間ノズルと、アタッチメントも充実している。
ゴミセンサーで無駄な電池消費を抑える
毎分最大約11万回転のモーターとファンを搭載。従来モデルに比べて吸引力が大幅に向上している。軽量モデルでありながら本格遠心分離構造を採用。吸引力低下の原因となる微細なゴミや花粉を99%以上分離し、吸引力は99%以上持続するという。
モーターと電池がグリップの下に配置されているため、掃除機をかけているときに軽く動かせる。グリップ操作と床ブラシの向きが連動しているので、グリップを傾けると、傾けた方向にスルッと回転するため、直感的に操作できる。軽くて小回りが効くので、女性でも扱いやすく、とてもラクに掃除できる。
連続動作時間は強モードで6分、自動モードで6分~20分、セーブモードで20~25分。「自動モード」「セーブモード」ではセンサーがゴミの有無にあわせてパワーを自動でコントロールする。また、ヘッドを浮かせると3秒後に運転を一時停止し、約60秒後に運転を完全停止するため、無駄な電池消費を抑える。
ゴミがあるとランプがパッと赤くなり、ゴミがなくなると点灯が緑に変わり、パワーが瞬時に落ちる。その切り替えがとても早いので驚いた。こまめにパワーを変えてくれるので、自分で強弱を設定する必要がない。他のスティッククリーナーを使う際は、ゴミがあまり落ちていないところはセーブモードにするなど、自分で切り替えていたが、その必要はない。音はサイクロン独特のキーンという音はするが、それほど耳障りではなかった。
フローリングのホコリやゴミなどもキレイに取れている。またカーペットの掃除は得意で、カーペットに張り付いてしまった髪の毛などがよく取れていた。床に落ちてしまったちょっと大きめのハムスターのエサは、回転するローラーがはじき飛ばしてしまい、一度ではとれないときがあったが、吸引力については概ね満足している。
付属のアタッチメントが使いやすい!
付属のアタッチメントも使いやすい。棚や、ドアサッシの溝なども、アタッチメントをサッと変えてすぐに掃除できる。本体が軽いため、女性でも手も疲れず、家中がキレイになる。思いついたときに、気軽に使えるのは嬉しい。
2000回充電できるリチウムイオン電池を採用、週3日なら12年以上使える
サイクロン部もダストカップも、外して洗える。ゴミは1/2に圧縮し、ダストカップ内の静電気によるホコリがつきにくくなっており、スルッと捨てられる。ボタンを押してパカンとフタが開くタイプではないので、両手で外さなければならない。だが、ゴミ箱にそっと捨てられるのでゴミの飛び散りが少なくてすむ。
また、充電台にセットしたまま、ダストボックスを取り外すことができるのは便利だ。
本体のリチウムイオン電池は、電池交換なしで2,000回充電できる長寿命タイプを採用。週3日の掃除したとしても、12年以上もつ計算になる。コードレス掃除機は、充電池の交換に伴うランニングコストが大きいが、これだけ電池がもつなら、電池交換の心配はしなくてもよさそうだ。
充電台は、収納を兼ねた床置きタイプ。延長管と本体を分離して収納するのだが、スッと外してしまうことができる。こういった重心が上のタイプは壁にかけるものが多いが、床置きで好きな場所に置けるのは嬉しい。
気になったのは、体に当たる排気の風
充電時間は5時間と他社製品に比べると長めだが、週に数回掃除したり、気になった部分だけサッと掃除するだけなので、使いたいときに電池切れということはなく、特に不満はなかった。
気になった点は、排気が体に当たること。モーターの裏側に3カ所排気口があり、下に風が出てくるのだ。使用時は排気口がこちらに向いてしまうこともあり、どうしても体に当たってしまう。特に右手にクリーナーを持ち、右足を出したときに、太もも辺りにブワッと風が当たる。角度によってはお腹まわりにも当たることがあった。
毎分最大約11万回転と回転数が多い本格遠心分離構造なので、排気が強くなってしまうのは仕方ないのかもしれないが、排気の出る向きなどは改善して欲しいところだ。ニオイ等は感じないものの、やはり排気が体に当たるのは気持ちがいいものではない。
また、手元にダストボックスやモーターがあるタイプは自立できない。途中でちょっと止めておきたいときは、床に置くか、テーブルなどに立てかけなければならないの。全体的に丸みがあるデザインで、立てかけるときはひっかかりがなく、バタンと倒れやすいのは少々不便だった。
軽くて小回りが効く、使いやすいコードレススティッククリーナー
VC-CL1200は、小回りが効いて機動力が高く、とても使いやすいコードレススティッククリーナーだ。重さが1.9kgしかないので、スイスイ掃除ができる。この軽さであれば、女性だけでなく、高齢者にもおすすめできる。もし自分の親がコードレススティッククリーナーを欲しがったら、迷わず薦めるだろう。
なお、今回ご紹介したのは最上位モデルで、カラーはグランレッド。他にグランホワイトがある。アタッチメントのふとん用ブラシ、洋服布用ブラシ、付属品用ホース、収納バッグが省略された下位モデルのVC-CL200は、カラーがダークメタリックとグリーンの2色となっている。
グランレッドは高級感がある赤だが、実物の色を見てとても気に入ったのがグリーンだ。写真を見る限りではメタリック調の黄緑で、家に置くと浮くかな……と思っていたのだが、実物はとてもかわいらしく、爽やかなグリーンが癒やしを与えてくれる。東芝ライフスタイルによると、観葉植物をイメージしてカラーリングされたとのことで、女性を中心に売れているという。我が家では子ども達にも大変評判がよかった。
出したままにしておくことが多いコードレススティッククリーナーは、性能や使い勝手はもちろん、デザインやカラーも大事。実物を必ず確認して、家のインテリアやライフスタイルに合う、お気に入りの製品をぜひ見つけてほしい。