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重心バランスを見直し、長時間の掃除でも疲れないコードレスクリーナー
(2015/6/16 15:28)
シャープは、軽くて掃除がしやすい「コードレスサイクロン掃除機 FREED2 EC-SX310」を7月中旬に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は7万円前後(税抜)。
軽量化と重心バランスの最適化を追求したスティッククリーナー。掃除のときに手にかかる重さを軽減し、本体が自立する「マジックバランス」を採用した点が特徴。掃除するときに手にかかる重さが、従来モデルより約40%低減したという。
近年、コードレススティッククリーナーは、コードを抜き差しする手間がなく、パワーも持続することからメイン掃除機としての需要が高まっている。しかし、モーターやバッテリー、ダストカップが手元にあることから、重さを感じやすく長時間使用していると疲れるという声もあった。
そこで同社は重心バランスに着目。重量のあるモーターとバッテリーの配置を見直し、重心点を本体の中心軸上に置くことで重さを分散した。掃除中に手にかかる重さは、従来モデルのEC-SX200(総質量:2.2kg)が約1.82kgだったのに対し、EC-SX310(総質量:2.1kg)は約1.08kgまで低減されている。
同じくらいの重さでも重心バランスで体感が変わる
シャープ 健康・環境システム事業本部 ランドリーシステム事業部 奥田 哲也氏は、新モデルの軽量化について次のように語った。
「同じ重さでも、重心バランスが変わると重さの感じ方が変わることに着目しました。寝ている赤ちゃんを抱っこしていると、抱いている人から離れ、体だけでなく腕でも支えなくてはいけないため重さを感じます。しかし、起きているときはもたれかかるため、赤ちゃんの重心は抱いている人の軸に近づき、体全体で受け止められるので重く感じません。新モデルも、重さを軸で支えることで軽くなり、長時間使用しても疲れないようにしました」
マジックバランス設計により、細かい箇所を掃除するときにヘッドを左右にひねっても重さを感じず、手が疲れにくいという。吸込口の自走アシスト力も約4倍に高まり、フローリングや絨毯の上も軽い力で掃除できるとしている。
床みがきブラシでフローリングをピカピカにできる
モーターは、吸引風量が高まった大風量ターボモーターを新開発。前からも横からも吸引する吸込口との相乗効果で、部屋の窓際や隅に溜まりやすい綿ボコリなどのゴミを強力に引き込む。
ヘッドのブラシは、4種類のファイバーブラシを搭載。フローリング表面の汚れを磨く太径の「床みがきブラシ」により、子どもがフローリングに落書きしたマジックの汚れも落とせるという。このほか、ブラシの雑菌の繁殖を抑える「Ag+イオンブラシ」、ホコリをブラッシングしてふき取る「ソフトブラシ」、絨毯の毛の奥の汚れもかき出す「ハードブラシ」を備える。
排気の清潔さにもこだわった。排気中の0.3μm以上のホコリを約99%キャッチする高性能フィルターを搭載。また、アレル物質を抑制する「Ag+アレルディフェンスフィルター」と、排気風を弱めて放出するメッシュ状の排気口を備える。
ダストカップは外しやすく、ワンタッチでゴミを捨てられる。カップやフィルター、吸込口の回転ブラシやカバーは水洗いでき、清潔に保てるという。
充電時は、本体からバッテリーを取り外す「セパレート・チャージ」方式。充電スタンドに立てかけるクリーナーでは、電源が近くにある場所にしか置けないが、セパレート方式なら本体をクローゼットなどに収納できる。バッテリーはリチウムイオン電池を採用。充電時間は約80分で、使用可能時間は自動モードで約30分、強モードで約8分。
アタッチメントには、新たにふとんやソファの掃除ができる「2WAYベンリヘッド」が付属。「すき間ノズル」や、机や棚が掃除しやすい「ベンリブラシ」も引き続き用意する。アタッチメントは、バッテリー充電台に収納できる。
本体サイズは、238×213×1,011mm(幅×奥行き×高さ)で、総質量は約2.1kg。集じん容積は約0.2L。本体カラーは、ゴールド系とレッド系の2色。
下位モデルとして、床みがきブラシや2WAYべんりヘッドを省略した「EC-SX210」も同時に発売する。価格はオープンプライス。店頭予想価格は5万円前後(税抜)。本体カラーは、ピンク系とブルー系の2色。