家電製品ミニレビュー
出しっぱなしにできるコンパクトなふとん乾燥機「カラリエ」
by すずまり(2015/4/15 07:00)
ふとん乾燥機の出番が増える季節に
4月に入り、起床時の寝汗が気になることも増えてきた。我が家の敷布団も湿気にはナーバスだ。カラリと乾燥させておいたほうが反発力も保てるし、何より気持ちよく眠れる。
そこで欠かせないのが布団乾燥機だ。マット不要で使える象印の「スマートドライ RF-AA20」を購入してから、布団乾燥機を使う機会が劇的に増えた。マットを使わないというのは、こうも便利なものかと相当感動したものだ。
布団乾燥機の便利さを知ったので、同じくマット不要で使えるアイリスオーヤマの「カラリエ FK-C1」を試してみた。
メーカー名 | アイリスオーヤマ |
---|---|
製品名 | カラリエ FK-C1 |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 13,199円 |
とにかくコンパクトで気軽に使える
この製品はとにかくコンパクト。本体から伸びたジャバラのホースを、思い切り伸ばして(約50cm)ふとんの中に差し込んで熱風を送り込む仕組みで、くつ乾燥アタッチメントも付属している。これ1台でふとんのダニ対策やあたため、クローゼットの乾燥、靴の乾燥などができる。
風は約65℃の高温温風、約50℃の低温温風、ほぼ室温送風の3種類がある。「冬/夏/あたため/ダニ」の4つの自動運転コースを備えるほか、温度と時間を選択できる手動運転も可能。手動の場合、布製の靴なら高温で60分、革靴は送風で120分、衣類は低温で75分、押し入れやクローゼットなどの乾燥なら低温で90分程度となっている。
アイリスオーヤマといえば、昨年末に人感センサー付きのファンヒーターをご紹介したが、今回の「カラリエ」も負けず劣らずコンパクトだ。
サイズは160×125×360mm(幅×奥行き×高さ)で、重さはわずか1.7kg。出しっ放しでも気にならないサイズで、さらにふとん乾燥が気楽にできるようになった。
出しっ放しなので、乾燥開始までに30秒とかからない。そばにある「カラリエ」を手に取り、おもむろにホースを伸ばしてふとんの中に入れる。掛け布団が本体にかからぬよう整えたら、「モード選択」ボタンで乾燥モードを選択。「スタート」ボタンを押せばふとん乾燥スタート、といった具合だ。とにかく気楽のひとことで、1~2日おきにはふとんを乾燥させるようになってしまった。
送風はやや弱めだが、ふとん乾燥には問題なし
その機動性のよさには驚かされたが、ボディサイズが小さいため、多少パワーが犠牲になったところはあるようだ。使用する度にふとんの四隅を触ってみたが、端の温度はあまり上がっていなかったのである。
そこで「冬」モードで60分間作動させた直後、掛け布団をめくって内部の温度をサーモグラフィでチェックしてみた。ふとんをめくった瞬間から温度は下がってしまうため、最高温度をそのまま記録できているわけではないが、得られた写真を見る限り、筆者の寝具ではふとんの端までは熱が届きにくいようだった。
隅を取り残してしまってる印象ではあるが、ふとん乾燥という点ではまったく支障がなく、快適に過ごせている。多少手間はかかるが、作動後にときどき掛け布団の中に手を入れてふんわり持ち上げ、中の熱が回りやすいようにすると範囲を広げることはできるようだ。また、ふとんの温めにしても、人が入る部分が暖かくなればいいので気にする必要はない。
洗濯物の乾燥も可能だが、ホースの吹き出し口が広くないため、広い範囲をカバーするのは難しい。あまり距離をおくとただの送風同然になってしまうので、特に乾かしたいものを中心に、できるだけ近づけたり、ときどき向きを変えるなどの工夫をするといいかもしれない。
メインにもサブにもなれる1台
「カラリエ」の魅力は、気軽に使えるサイズにある。なんとなく置いておけるので、起きたらすぐ乾燥させようと思えるほど、肩の力を抜いて使える製品だと思う。サイズもスペースが限られたワンルームでのシングルライフのスタートにはぴったりだろうし、収納するにしても場所をとりにくい。すでにふとん乾燥機を持っていても、サブとしての使いどころがありそうだ。
小さなお子さん用のふとんなら十分カバーできるはずなので、そういった場所に追加で設置するのもありだろう。寝具の状態は眠りの質に影響するので、寝具のケアを習慣化したい方にはぜひおすすめしたい。