家電製品ミニレビュー
寒い日は「Raclette Duo swiss」でハイジのチーズを味わおう
by すずまり(2014/2/20 07:00)
今回ご紹介する製品の名前は、スイスのNOUVEL(ヌーヴェル)というメーカーの「Raclette Duo swiss(ラクレット デュオ スイス)」だ。
Raclette Duo swissは、フランスやスイスで定番のチーズ料理「ラクレット料理」用の調理器具。一般には「ラクレットグリル」と呼ばれる。チーズを直火であぶったり、専用のオーブンで温めて溶かし、じゃがいもなどにかけて食べるという。実はアニメ「アルプスの少女ハイジ」の食事にも登場していたらしい。
メーカー | NOUVEL |
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製品名 | Raclette Duo swiss |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 5,250円 |
乗せるだけ。2人でラクレット料理を楽しめるマシン
Raclette Duo swissを初めて手にしたとき、これはこたつの上で楽しめる1人飲み用の小さなグリルマシンなのかな? と思ってしまった。しかし、小さなフライパンのようなものが2つついており、ヘラのようなものもある。
このミニフライパンのようなものは、チーズを溶かすための「ラクレットパン」で、ヘラは溶けたチーズをかき混ぜたり、食べ物にかけるときに使う「スクレーバー」だ。
使い方は、本体の上にプレートを乗せ、その上に下ごしらえ済みの食材を乗せる。その下にスライスしたチーズ入りのラクレットパンを置いておく。スイッチを入れると上では食材が温まり、下ではチーズが溶ける。ほどよく焼けたところでお皿に移し、とろっとろに溶けたチーズをかけていただく、というわけ。
とろ~りチーズといっしょにいろいろ食べたくなる
初めてのラクレット料理には、じゃがいも、ソーセージ、エビ、ベビーコーンを用意してみた。じゃがいもとベビーコーンは、電子レンジで食べられる状態にしてからプレートの上に乗せる。
チーズは、牛乳から作られる固めのチーズ「ラクレットチーズ」を使う。スライスしてからラクレットパンへ。
側面のスイッチを入れると徐々に温度が上がり、上の食材には焦げ目が、下のラクレットチーズは流れるほどに溶けた。お皿の上でラクレットチーズをかけていただくと、チーズの味が口の中一杯に広がった。ラクレットチーズは初めて食べたが、特有の風味がクセになりそうである。
この後、朝食用にスライスしたフランスパンを温めつつ、ラクレットチーズをかけて食べてみたが、これまた絶品。チーズトーストとは一線を画す味わいを楽しめた。ガツガツ食べるとあっという間になくなってしまうので、やはりワインなど飲みながら、おしゃべりしつつのんびり味わうといいだろう。
食材は、チーズにあうものならなんでもよさそうだ。ただし、ご覧の通りプレートは小さい。エビやソーセージは加熱できたが、多少時間がかかった。野菜類は茹でるか蒸すなどしてあらかじめ下ごしらえをして、食べる前に温め直す、表面に焦げ目をつける程度と考えておこう。
ラクレットデビューで“アルプスの少女ハイジ”の気分に!?
「Raclette Duo swiss」を使えば、チーズをかけるだけで、いろんなものがおいしくいただける。コンパクトなので場所をとらず、しかもとても軽い。使いたいと思ったときにサッと用意できるので、工夫次第でさまざまな料理にも活用できるのも魅力だ。
慣れてきた最近では、朝食にも活用している。プレートではバゲットやソーセージがこんがり焼けるし、ラクレットパンに生卵を落としておくと、目玉焼きもできちゃうのだ。チーズが溶けるよりも時間はかかるが、「Raclette Duo swiss」1つで贅沢な朝食が完成。あとはおいしいカフェオレがあれば完璧だ。こんな朝食からスタートしたら、優雅な休日が過ごせそうである。
問題なのは、ラクレットチーズの入手先かもしれない。一般的なスーパーではあまりお目にかかれないチーズではないかと思われる。筆者はクイーンズ伊勢丹で購入したが、通信販売でも扱われているので、気になる方はチェックしてみよう。とろけるピザ用のチーズで代用できなくもないが、チーズが好きならあの風味を試す価値はありそうだ。
「Raclette Duo swiss」で、“ハイジのチーズ”を味わってみよう。