ぷーこの家電日記

第74回:濃厚チーズがとろり。ラクレットで気分はアルプスの少女

 子供の頃から大好きだったテレビアニメ。それは「アルプスの少女ハイジ」だ。ハイジは可愛いし、ヤギのユキちゃん、犬のヨーゼフもたまらなくキュート。何度見ても飽きることもなく好きだ。そして、思わずヨダレをごくんと飲み込んでしまうような、テレビアニメの食べ物の描写は美味しそうで美味しそうで、釘付けだった。暖炉でチーズを溶かして食べるあのパンが食べてみたくてたまらなかった!

 あの料理が「ラクレット」という名前だということを知ったのは、大人になってからだ。ラクレットはスイスの伝統的なチーズ料理で、チーズの切り口を温めて、中がとろりと溶けたところで、削いで茹でたジャガイモにつけて食べるというものだ。料理名も「ラクレット」だし、使うチーズ名も「ラクレット」。

 食べてみたーい! と懇願している時、友達が「ラクレットオーブン買ったよ! ラクレットパーティーしよう!」と誘ってくれた。念願のラクレット! 念願のハイジの世界!!

 友達とパンやチーズやワインなど持ち寄ってのワクワクラクレットパーティー! 私もラクレットチーズをネットで購入。ラクレットチーズは初めて! ピザやグラタンで使うナチュラルチーズ位しか、とろりと溶けたチーズを食べたことがない。

 友達が我が家にラクレットオーブンを持ってきてくれることになった。

 でっかいラクレットオーブンは、テレビで見たことがある。半月状のでっかいチーズを刺してヒーターで温めて、溶けたら、ナイフで削ってお皿の上にトロッとかける。あんなもの買っちゃったの!? って、ちょっとびっくりしていたら、家庭用のものは、すごく機能的なデザイン家電だった!

 スイスのヌーベル社のラクレットグリル。天板には石でできたプレート。下には、チーズを溶かすミニフライパン。見た目もすんごいおしゃれで、素敵! コンパクトで卓上に置いて簡単にラクレットができちゃうすごい電熱グリルだ。

 持ち寄った材料は、ラクレットチーズ3種類、ジャガイモ、パン、ハム2種類、ソーセージ。初めてのラクレットにして、チーズ食べ比べなんて贅沢!

 いざスイッチオン! 中央に電熱線が入っていて、上の石板と下のミニフライパンを同時に温めてくれる。フライパンは1人1個のマイフライパン制度(笑)。マイチーズがとろりと仕上がったら、マイ具材にとろりと乗せて熱々を楽しむ。フッ素加工でフライパンにチーズがくっついてしまうこともなく、するりととろりと流れるのは結構快感!!!

 初めて食べたラクレットは、想像通りいや、想像以上にものっすごく美味しい!!!

 「うめーー!」と、ハイジとは程遠い野太い声で思わず叫んでしまうほど美味しい。それぞれのチーズも少しずつ味が違う。「あ、これ結構濃厚だね」とか、「こっちはあまり癖が無い」とか、うまく表現できないけれど違いの分かる女(笑)。

 とろりと溶けたチーズをかけたものは、どれも美味しくて美味しくて止まらない。食べても食べてもいくらでも食べれちゃう! と、もぐもぐトロトロ。

 そして、いきなりやってきたお腹の飽和。徐々にお腹いっぱいになっていく感じではなく、急にどんとお腹いっぱいになって、1口も食べれなくなって動くのも苦しい位。美味しすぎて満腹中枢が反応を忘れてたな? なぁんて思ってしまった(笑)。

 「これすごい! これ美味しい!」と言いまくってる私に、「欲しくなっちゃったんでしょ?」と友達(笑)。よく分かっていらっしゃる。確かにものすごく欲しくなった。すぐにでも買ってしまいそうになるラクレットグリル!

 ただ、この贅沢をいつでも家で楽しめるとなると、私は確実に太っていく自信がある。ジャガイモにパン、そこに濃厚で美味しいチーズ。絶対に太る。カロリーなんて気にせずに食べるぞっていうパーティーでしか食べちゃダメな代物な気がする(笑)。

 今現在も「痩せなきゃやばい!」と思っている位なので、ここは友達とのラクレットパーティー第2回を願いつつ、待ち望んでおこうと思います。ラクレットは本当に美味しかった。そしてラクレットを食べるとまたアルプスの少女ハイジが見たくなった。DVDレンタルでもしようかな。

徳王 美智子