家電製品ミニレビュー
3,000円台なのに大風量のパナソニック製ドライヤーを試す
by 小林 樹(2013/12/12 07:00)
本日ご紹介するのは、パナソニックのドライヤーのラインナップ中、最も風量が大きいという「イオニティ EH-NE55」だ。
イオニティシリーズは、パナソニックのドライヤーとしては中位モデルに当たる。上位モデルの「ナノケアシリーズ」の特徴であるナノイーイオンの放出機能などが省略されているぶん、価格が安い。ナノケアシリーズでは実売価格が1万円を超えるタイプもあるが、EH-NE55は実売価格がレビュー時点で約3,000円と、大変お手頃なのだ。大風量で安い、という2つのメリットに惹かれて購入した。
メーカー | パナソニック |
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製品名 | イオニティ EH-NE55 |
希望小売価格 | オープン |
購入場所 | Amazon.co.jp |
購入価格 | 3,162円 |
まずはEH-NE55のスペックを確認しておこう。本体サイズは208×92×217mm(幅×奥行き×高さ)で、本体重量は約510g。サイズ感は、以前使っていたナノケアの上位機種「EH-NA93」(2011年モデル)と同じくらいで、手に持つとずっしりと大きい。旅先に持ち歩くよりも、家庭での使用がメインになるだろう。
消費電力は1,200Wで、一般的なドライヤーと変わらない。電源コードの長さは約1.6m。カラーは、緑調、ピンク調、ゴールド調の3色があり、今回はゴールド調を選んだ。
設定温度および風量は、「TURBO(ターボ)/DRY(ドライ)/COLD(コールド)」の3段階から選ぶ。ターボ時の最大風量は1.8立方mで、温度は約80℃(カタログ値。室温30℃の場合)になる。
DRYは、TURBOよりも風量は弱まるが、風温100℃まで上がり、頭皮まで素早く乾かす。COLDは、冷風を吹き出すモードで、風量はDRYよりもさらに弱まる。
さっそく髪を乾かしてみた。「TURBO」運転を開始すると、確か風量はデカイ。スイッチを入れた途端に強風が吹き出し、勢いよく髪がなびく。動作音は、キーンというやや高い音がする。
TURBO運転で、胸上までの長い髪を乾かすのにかかった時間は約4分。以前使っていたEH-NA93より若干早い。十分に実用的だ。
ちなみに、ナノイーではないが、マイナスイオン機能も搭載している。風の吹出口の上には、マイナスイオンの吹出口を搭載しており、運転時には自動で吹き出す。これにより、髪の手触り感がアップするという。個人的には、ナノイーよりもサラッとした質感で乾くと感じる。
一通り使ってみて、気になった点が2つある。1つ目は動作音がキーンと、高い音で、どうも安っぽいこと。ナノケアシリーズのほうが低騒音で耳触りが良い音だった。
もうひとつは、風温をCOLDにすると、風量も小さくなってしまうこと。髪を乾かす最後に、髪の熱を取り除きたいのだが、勢いよく風が出ないのでもどかしかった。
とはいえ、風量や乾かす時間は実用的で、価格にも満足している。これだけの風量で実売価格が4,000円を切っているのだから、エライと思う。これからの季節、ちょっとしたプレゼントにも良さそうだ。また、ナノイーなどの付加価値を求めずに、とにかくシンプルに、大きな風量で素早く乾かせるドライヤーをお探しの方にもオススメだ。