家電製品ミニレビュー
アスカ「マイクロカットシュレッダー B-02」
~棚にスッポリ収納。スリムな家庭用シュレッダー
by 小林 樹(2013/4/11 00:00)
自宅用のシュレッダーを探しに家電量販店を訪れた際、目にとまったのがこのアスカの「マイクロカットシュレッダー B-02」だ。
これまでオフィスでシュレッダーを使ったことがあったが、自宅に置くのは初めて。というのも以前から、家に1台シュレッダーを買おうと提案しては、家族から「邪魔になる」とか「ハサミや手で切れば済む話だ」などと、一蹴されてきた。
だが、店頭で見かけたマイクロカットシュレッダー B-02(以下、マイクロカットシュレッダー)は、とてもスリム。それでいて、A4サイズの用紙を折らずにそのまま投入できるという。
このように置き場所を取らないシュレッダーなら、手もハサミも使わずに簡単に裁断できるメリットを、家族にもわかってもらえるのではないか。ということで、我が家に連れ帰ってきた。
メーカー | アスカ(Asmix) |
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製品名 | マイクロカットシュレッダー B-02 |
希望小売価格 | 10,290円 |
購入場所 | ヨドバシカメラ マルチメディア AKIBA |
購入価格 | 5,680円 |
インテリアに馴染む、シンプルな外観
マイクロカットシュレッダーはとてもシンプルなデザインだ。カラーは今回選んだホワイトのほかに、鮮やかなオレンジとグリーンも用意されている。
本体サイズは94×365×162mm(幅×奥行き×高さ)。ティッシュボックスよりも細身で、奥行きと高さがある。給紙口幅は220mmで、A4サイズの用紙を折らずにそのまま投入できる。消費電力は32W、連続使用時間は3分とされている。本体重量は約2.5kg。
ダストボックスは引き出し型で、容量は約1.5Lだ。本体にはACアダプターが付属する。
操作スイッチは天面に1つだけ。「REVERSE/STOP/SHERED」と刻まれており、運転をONにする時は「SHERED」に、紙詰まりを起こした時は「REVERSE」に、運転を停止させたい時は「STOP」にスイッチを入れる。
操作スイッチの横には、給紙口が付いている。給紙口の脇には、指やクリップを投入してはならないことや、スプレーをかけてはいけないことなど、禁止事項がコミカルなアイコンで表示されている。
A4用紙を折らずに2枚同時に裁断できる
さっそく使ってみよう。操作スイッチは、ACアダプターを接続し、操作スイッチの電源をONにすると、刃の回り始める音が「ガーッ」と鳴り始める。センサー式ではないため、電源をONにしている間は、紙を投入する/しないに関わらず、刃は回り続ける。
給紙口へ、A4サイズのコピー用紙を入れると、紙はメリメリと飲み込まれていく。A4サイズのコピー用紙1枚の裁断にかかる時間は約10秒。2枚同時に入れた時にかかった時間は約14秒だった。
音は、一般的なシュレッダーと同じくらいで、それなりにうるさい。最初に自室で使った時は、祖母が「一体何事か」と覗きに来たほどだ。といっても、特に静音性を謳っているモデルでもないし、深夜に使わなければ問題ない。ちなみに、投入前に刃が空回りしている状態より、裁断中のほうが音が篭もり、響かなかった。
本体がスリムなぶん、カット能力が心配だったが、問題はないようだ。裁断スピードは、早い。動作も安定していて、普通紙を1枚ずつ投入する限りは、紙詰まりはみられなかった。ダストボックスは、A4用紙を約20枚も裁断すれば、満杯になった。
中のゴミを見てみると、裁断方式はマイクロカットで、裁断寸法は2×10mm(幅×長さ)と細かい。裁断した紙に記載されていた文字は、あらかた読めなくなっている。
ちなみに、用紙だけでなく、ハガキや封筒も裁断できる。CDやDVD、カードなどの紙以外のメディアは裁断できない。
一度に断裁できるのはA4用紙2枚までだ。これを試しにA4普通紙3枚を一度に投入したところ、半分ほど裁断してから、動作がストップしてしまった。こんな時は、「REVERSE」ボタンを押して、紙を取り出せば回復できる。
注意する点は、一般的な家庭用のシュレッダーと同様に、封筒やハガキの表面に防水加工が施されていたり、テープが張られている部分の裁断は甘くなってしまうこと。刃型が付いただけで文字が読める状態のままのことがあった。こうしたところはゴミ捨て時に自分の手で裁断するよりほかなく、もう少しパワーがあれば良かったのに、と思う。
とはいえ当たり前の話だが、ハサミや手で裁断するのと比べたら、スピードや手軽さは圧倒的にシュレッダーの勝ち。届いた用紙から片っ端に裁断でき、裁断サイズにムラがなく、結果として毎日活躍している。それは家族にもよく伝わったようで、「意外と早く切れるし便利ね」と、最近ではほかの家族のほうが頻繁に使っている。「ゴミ捨ても、ダストボックスだけ取り外して捨てられるので、楽ちん」と話している。
個人的には、やはり設置性が気に入った。ちょっとしたすき間があればどこにでも収まる。我が家では、窓辺のスペースや、ラックの中、テレビの裏のスペース、テーブルの下など、あらゆるところに置いて使えた。
本体はスリムでシンプルなので、出しっぱなしにしておいても、インテリアの雰囲気を壊さないし、収納の手間がかからないのも良い。
家庭で書類をコツコツ処分したい方に
クロスカットシュレッダー B-02の良さは、基本性能であるこの裁断寸法のきめ細かさと共に、スリムで置き場所を選ばない設置性、コンパクトなシュレッダーでありながらA4サイズをそのまま裁断できる使い勝手の良さ、出しっぱなしにしていてもインテリアに馴染むデザイン性だ。
我が家では、昔に比べて、通販で購入する商品が増え、そのぶん、住所や宛名、決済に使用したカード情報などの個人情報が記載された紙が多く届き、処分に気を遣う書類が増えた。その点、このシュレッダーなら簡単に手早く処理できるので、助かっている。
逆に、例えばオフィスで、大量の書類を一度に裁断したい方には不向きと言えるだろう。また、CDやDVD、カードなどほかのメディアの処分にも使いたいという方の期待には応えられない。
我が家のように、CDやDVD、カードなどを日常的に処分しない家庭の方には、これくらいのスペックでも十分に満足できるのではないだろうか。家庭に毎日数通ずつ届く郵便物や、ちょっとした書類を手軽に処分したい方、収納の手間がかからないシュレッダーをお探しの方にはオススメだ。